新型肺炎 いま政治に問われるもの
2020年 03月 01日
東京都は401億円の補正予算案
新型コロナウイルス(新型肺炎)の対策をめぐり日本共産党都議団は、都知事に対して万全を期すよう申し入れをおこなってきました。補正予算をしっかり組んで対策をとるべきだ、ということを強調しました。いま開かれている予算都議会に、新型コロナウイルス対策の補正予算案が提出されています。
この問題では、各会派が知恵を絞って都に申し入れをし、質問をしています。みなさんの命と健康を守っていく緊急の対策が必要だ、ということでは立場の違いを超えてしっかり共同していくことが必要ではないかと思います。
都の補正予算案は401億円です。3月2日に審議することになっています。補正予算を一日も早く成立させていくことで取り組みたいと思っています。(都議会の日程)
来年度予算につなげて
取り組みを強める
補正予算案の中には、検査の機器を増やしていく方向も出されています。みなさんへの情報がより正確に、そして早く伝わるように改善する内容も含まれています。
いま、保健所に電話をしてもなかなかつながらない状況です。この補正予算を通じて、来年度予算案にも示されている新型コロナウイルス対策をさらに充実させて、、みなさんが安心して生活できるように取り組みを強めていきたいと思います。
来週から学校が休みに
子どもたちの動揺が伝わってくる
いま、子どもたちの中から、「月曜日から急に学校が休みになった。僕はどうしたらいいのか」という声も聞かれます。子どもたちの動揺が伝わってくる状況がたくさん生まれています。こういうときだからこそ、子どもたちが安心してすごせるように十分な配慮をしていくのが政治の、また教育の役割ではないでしょうか。
東京都 特別支援学校に配慮
通う必要がある人は行ってもよい
私自身、昨日も、今日も、問い合わせをたくさんいただき、私からも都庁などに問い合わせをしながら、対策をすすめているところです。
安倍首相が突然、学校を休校にすることを打ち出しました。それを受けて東京都は、休校にはするけれど、特別支援学校についての配慮を盛り込みました。障がいをもったお子さんがずっと家にいる、とりわけ一人で家にいることは考えられません。このため、特別支援学校に通う必要がある人は行ってもよい、という通知が出されています。その部分の通知を紹介します。
「特別支援学校においては、保護者の都合により自宅等で過ごすことが困難な幼児・児童・生徒については福祉等と連携した支援体制が整うまでの間、また、子供たちの精神的な安定という観点から必要な場合は、学校で過ごすことができるように配慮する」
昨日は、特別支援学校の関係者の方や保護者のみなさんから心配の連絡をいただきました。「子どもたちはどうしたらいいのか?」と。昨日の夕方、学校から、必要なお子さんは学校に来てもいいですよ、というメールが学校から届いたそうです。清瀬特別支援学校は、3日からいつもどおりスクールバスを出すということです。残念ながら、いまのところ給食はでないので、お弁当を持っていくことになります。
現場の声、保護者のみなさんの声を聞きながら、こうした対策を一つひとつやっていくことになっています。
障がい者の施設から悲鳴が
国は急いで支援せよ
ここで悲鳴があがっているのが、放課後デイサービスなど、障がい者・障がい児を受け入れている施設です。「たくさんの子どもたちを受け入れていきたいけれど、施設が狭いので無理だ」という声や、「子育て真っ最中の職員が中心だから、とても受けられない」という声もあります。さらには、「アルコール消毒やマスクなどが足りない」という声があちこちからあがっています。
障がい者通所施設に通っている方からも連絡がありました。障がい者通所施設は、その日に出席している人数で補助金が変わってきます。休みの人が多いと補助金が減らされてしまって、経営に大きな影響を与えてしまいます。そのため、「休みたいけど休みづらい」という声も寄せられています。こうしたところにこそ、国が対策を取って、出席人数が少なくても国費で補填するなどの対策がどうしても必要です。これは直ちに行うべきです。
共産党都議団として
国会議員団・市議団と連携
障がい者の施設、学童保育など、新型コロナウイルスの対策期間中でも開設している施設から悲鳴があがっています。「マスクや消毒液が足りない」「自治体から支給してほしい」と切実です。
こうした声に応えられるように、私たち共産党都議団は、国会議員団や市議団と連携しながら、子どもたち、障がいをもった方々、高齢者のみなさんが安心して対策期間を過ごせるように取り組んでいきたいと思います。
by hara-noriko | 2020-03-01 01:07 | 東京都政 | Comments(0)