新型コロナ 市民の声を市に届ける
2020年 04月 08日
共産党清瀬市議団と一緒に市長あて
4月7日、日本共産党清瀬市議団と一緒に、渋谷金太郎市長あてに、「新型コロナウイルス感染症への対応に関する緊急申し入れ」を行いました。中沢副市長以下、教育部長、健康福祉部長、子ども子育て支援部長、健康推進担当部長、健康推進課長が多忙な中、応対してくださいました。深く感謝します。
佐々木団長「力を合わせて打開していきたい」
感染拡大を防ぎ市民生活を守る
冒頭、佐々木あつ子市議団長から、「緊急の状況のなかで力をあわせて打開していきたい、そのための申し入れです」と。市議団のアンケートに寄せられた声や市民に聞き取りした中での声をもとに、感染拡大を防ぎ、市民生活を守るために12項目を緊急に要求しています。
2020年4月7日
日本共産党都議会議員 原のり子
日本共産党清瀬市議会議員団
4月4日以降、都内では3桁の新型コロナウイルスの感染者が確認され7日にも政府による緊急事態宣言が出される事態になっています。こうした事態を受け、全庁を挙げてのさらなる対応が必要となっています。
当市では小中学校において引き続き休校措置が行われると同時に9月までの市主催の大きなイベントの中止、また公共施設の休館も延長することが3日付で発表されました。
共産党市議団は、アンケートに取り組み市民の不安の声が寄せられています。新型コロナウイルスの影響は、感染拡大への不安と同時に消費税増税と合わせて経済全体が深刻な不況に陥っていることへの訴えが大きな特徴です。
こうしたことを踏まえ、感染拡大防止によって市民の命を守ることに最大の力を注ぐとともに、現下の経済状況から市民生活を守り、新型コロナウイルス感染拡大防止を最大限に取り組まれるよう以下の項目について緊急に申し入れます。
(1)小学校の児童に「あずかり事業」を再開すること。
(2)小学校において、休校期間中に希望者に給食の提供をおこなうこと。
(3)学童クラブは午前からの保育をおこなうこと。
(4)学童クラブの環境は、遊びや学習において3つの「密」(密集、密接、密閉)状態を避けて運営すること。
(5)学童クラブの玩具の消毒、障がい者施設の屋内などの消毒作業は職員の負担になっています。支援体制を確保すること。
(6)4月入所予定で育児休業からの復職については期限を延長すること。
(7)6月からの指定有料ごみ袋(可燃 不燃)の料金改定は据え置くこと。
(8)緊急福祉資金貸付制度を復活すること。
(9)国保加入者が感染や疑いで就労できない場合、傷病手当を受けられるようにすること。
(10)就学援助制度の拡充を臨時的におこなうこと。
(11)生活困窮に陥っている世帯に相談窓口や特例貸付など制度の周知を行うこと。
(特別労働相談窓口、助成金等の事業主の相談、緊急小口資金特例措置、住宅確保給付金、税金などの猶予)
(12)市報の特別号など発行し市民への広報を早急におこなうこと。また市のトップページから相談や制度への検索ができるように改善すること。
(13)その他
副市長から回答
まず一通り、副市長から回答がありました。
(1)緊急事態宣言が出される状況なので、自粛を基本にしていくが、困難なケースは相談してほしい。
(2)今は考えていない。
(3)(4)学童クラブについては、午前中から保育をおこない、学校施設も活用して3つの「密」を避けるようとりくむ。市の職員で学童指導員経験者も派遣する。
(5)学童については職員の負担にならないようにする。障がい者施設までは申し訳ないが手が回らない。
(6)対象者にはすべて連絡した。
(7)予定通り値上げは実施する。
(8)社協の貸付が使い勝手も中身も良くなったのでそちらを活用してほしい。
(9)厚労省通知が来ている。条例改正が必要になるので検討する。
(10)今は考えてはいないが、何かあれば相談いただきたい。
(11)相談が何件かきている。ひきつづき対応。
(12)市報の特別号は今は考えていないが、必要がでてくれば考える。ホームページのスマホ版の改善については調べる。
回答を受け意見交換
佐々木団長 「ごみ袋の値上げはやめるべき」
副市長からの話をうけ、意見交換。そのなかで、佐々木市議団長からは、コロナの影響により、暮らしが脅かされている市民の実態を伝え、「こういうときに、ごみ袋の値上げはやめるべきではないか」と重ねて要請。市として、市民生活を守るためにできることとして、市長の英断が下されることを求めたいです。
市議団は、もっとも困難を抱えている市民や子どもに寄り添い、給食の実施や居場所の大事さについても検討を強く求めました。
また、ネット環境がない市民への情報提供強化については、困ったらどこに聞いてよいかわからなくても、市役所に電話ください、対応します、とのやりとりもありました。
私も発言
放課後デイの実態も把握して支援を
私からは、小・中学校の特別支援学級の子どもたちなどが、放課後等デイサービスを利用するなかで、学童クラブへの支援とともに、放デイの実態も把握して支援していただきたいこと。また、放デイ含め、障がい児者施設で、コロナ対策で休む人がでたり、人数に変動があっても、健康管理や相談支援などをおこなうことにより、通常提供しているサービスと同等であれば、市町村の判断で報酬の対象にできるという厚労省通知を徹底して、施設の運営を支え、また利用者さんも安心して休めるようにしてほしい、と要請しました。
担当部長がすぐ確認してくださり、各事業所と連絡をとりあって、具体的に対応しているとのこと。引き続き支援をお願いしました。
DVや虐待など
相談業務の維持・強化を要請
また、相談業務を維持・強化してほしいということもお願いしました。DV、虐待など緊急に対応が必要なものもある。こういう状況のなかでふえていくことが心配されており、現に事件もおきている。電話だけでなく、対面で相談にのることが必要な場合も多い。副市長は、「子ども家庭支援センターや女性相談をはじめ、相談業務はきちんと継続していきたい」と。清瀬市役所のホームページのトップにある「相談」をクリックして、相談が必要なときには活用してほしいです。相談の中には、子ども自身が相談できる、「子ども相談」もあります。ぜひ広げたいです。
清瀬市の現状や都への要望
うかがったことを都政に反映したい
そして、清瀬市の現状や東京都に対する要望なども聞かせていただきました。マスク不足、飲食店など支援がなければ成り立たない深刻な状況、市の業務を受託している事業者の損失や非常勤雇用の方への深刻な影響、そうしたなかでの市の財政運営も課題…などなど本当に切実です。「本来国が実施すべきことが多いかもしれないが、都としても積極的にとりくんでほしい」とのお話もありました。改めて、現場のみなさんが連日必死の思いで頑張っていらっしゃることを実感する申し入れとなりました。うかがったことをしっかり都政の場で反映できるよう、市議団と連携して取り組んでいきたいと思います。
共産党清瀬市議団と私(右側)
(奥から)深沢まさ子市議、山崎美和市議、佐々木あつ子市議
原のり子(都議)、香川やすのり市議
by hara-noriko | 2020-04-08 23:23 | 活動日誌 | Comments(0)