都民にすぐ届く補正予算を   

17日から都議会臨時会
新型コロナ対策で補正予算

 4月17日から都議会臨時会が開かれることになりました。新型コロナウイルス感染症対策が重大局面となっているなか、補正予算を審議することになります。

共産党都議団
「自粛と補償をセットで」と要求

 3月議会では、議会終了直前に、知事はイベントや外出の自粛要請を行いました。しかし、自粛に伴う事業者や労働者の損失補償については、具体策を何も示しませんでした。共産党都議団は、自粛と補償をセットでおこなうこと、検査体制の強化、人工呼吸器やマスク・消毒液・防護服の確保などを求めました。そして、そのためにも、第2次補正予算を組むことを提起し、さらに議会後も申し入れを重ねてきたので、まずは臨時議会開催はよかったです!

ネットカフェの休業 利用者にホテルを提供
支援団体の必死の努力で実現

 この間、ネットカフェが休業したために住まいに困っている方などへ、ホテルを提供するなどの支援も始まりました! 支援団体のみなさんの必死の努力が、重い扉をこじあけています。引き続き、とりくみを強めなければと思っています。

コロナ禍と政治の歪み
命を落とす事態を食い止めたい

 コロナ禍のなかで、政治の歪みがさらに強い痛みとなって多くの人に押し寄せています。何より、命を落としている方が毎日ふえている事態を、必ず食い止めなければなりません。そして、子どもたちの育ちを支えていかなければなりません。みなさんにすぐに届く補正予算になるように、しっかりとりくみます。

都立病院・公社病院を独立行政法人化
感染症対策などが後退しかねない

 重大なのは、コロナ対策を強力にすすめなければならない中で、知事が、すべての都立病院・公社病院を独立行政法人化すると正式に発表したことです。コロナ対策の先頭にたっている都立・公社病院ですが、都の財政負担を軽減するために独法化するとしています。とんでもありません。感染症対策、小児医療、障がい者医療、高齢者医療など、行政的医療が後退しかねません。

都立病院・公社病院の充実を求める意見書
清瀬市議会が可決

 この問題では、清瀬市議会が3月の議会で意見書を可決しています!「都立病院・公社病院の充実を求める意見書」は、共産党市議団が提案し、自民・公明は反対したものの、12対7で可決されました。
 意見書は、コロナ対策で、都立墨東病院と公社の荏原、豊島、駒込の4病院が50床の入院患者受け入れを可能にしていること。感染症対策として「陰圧室」での専用病床を103床にふやすこと。公的医療を担う都立病院、公社病院は全国の4%にしかすぎないが、感染症対応では全国の感染症ベッドの34%を占めていること。…そして、「感染症対策の専用ベッドは常に空けておくことが条件であり、不採算になるが、公的医療を守るために運営されている」と指摘しています。そして、独法化の問題点を指摘し、直営での充実が図られるべき、と求めています。
 コロナ対策を真剣に進めていくことと、東京都の財政負担軽減をはかるための独法化を進めることは矛盾しています。この意見書にも示されている立場で、知事に独法化は中止するよういっそう強く求めていきたいと思っています。

清瀬市議会
都立病院・公社病院の充実を求める意見書

 都立病院は、創立以来都民のいのちを守る砦として役割を果たしている。
 いま新型コロナウイルスの感染拡大を受け、都立墨東病院と公社病院の荏原、豊島、駒込の4病院で50床程度の入院患者の受け入れを可能にしている。さらに、東京都は、感染症対策として「陰圧室」での専用病床を103床に増設するなど2019年度の補正予算で示している。感染症対策の専用ベッドは常に空けておくことが条件であり不採算になるが公的医療を守るために運営されている。公的医療を担う都立病院、公社病院は、全国の4%にしか過ぎないが、感染症対策では、全国の感染症ベッドの34%を占めている。
 ところが小池都知事は2019年12月都議会の所信表明で、都立病院8つと公社病院6つを地方独立行政法人化(以下独法化)に移行することを表明し、「新たな病院運営改革ビジョン(素案)」のなかで合計5000床を直営から切り離すなど重大な方針を示した。
 都立病院を独法化などで東京都から切り離すことになれば、経済性が優先され、独立採算が求められ、患者負担は増えることになり公的医療が後退につながることは明らかである。
 すでに独法化された国立病院機構では、結核病床は全体の7割に及ぶ3千床、精神科病床は2千床が減らされ、病院の廃止も次々と打ち出されている。
 都民、市民が安心して利用できる医療の充実が求められるいま、都立病院、公社病院は独法化への移行ではなく、直営で充実を図るべきである。
 よって、清瀬市議会は、東京都に対して、市民が安心して利用できる都立病院・公社病院を直営で充実するよう求める。
令和2年(2020年)3月13日
清瀬市議会


春の竹林公園(東久留米市)
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by hara-noriko | 2020-04-13 02:47 | 都議会 | Comments(0)

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