街頭都政報告(2)都民と一緒にコロナ危機を乗り越える東京へ
2020年 06月 17日
コロナ 全体状況をつかまないまま
小池知事 歌舞伎町を狙い撃ち
コロナの問題、本当に深刻な状況になってきました。
いま、歌舞伎町が狙い撃ちされるような形がつくられています。小池知事は、「夜の街」という言葉を連発して、歌舞伎町で感染者が増えているというようなことをことさらに強調しています。
しかし、もともとの問題は、オリンピックをどうするのかということでずっとバタバタしていて、PCR検査の体制、コロナ対策の初動が遅れた。ここに大きな原因があります。いまでもPCR検査は全体に広がっているわけではありません。東京の全体状況がはわかっていない、というのが実態です。
オリンピックで初動が遅れ
PCR検査の体制もすすまないまま
ところが小池知事は、共産党が何度この問題を質問しても、「PCR検査は足りている」「必要な検査はやっている」と答え続けてきました。しかしどうでしょうか、14日と15日の2日間続けて感染者の確認が40人を上回りました。もし、初動の遅れがなくて、PCR検査の体制を早くからつくっていたなら、こうした事態は防げたのではないでしょうか。
それなのに、何度も何度も歌舞伎町だけを問題にして、副知事を派遣して自粛を要請するキャンペーンまでやってきました。特定の場所を狙い撃ちにして、知事みずから「危険なんだ」と発信することは非常に問題があると私は思っています。歌舞伎町のみなさんは、「一括りに歌舞伎町は危険だという宣伝の仕方はやめてほしい」「感染に気を付けながらがんばっているお店もたくさんあるんだ」と訴えています。
共産党都議団は小池知事に対して、PCR検査センターの設置を遅らせてきたことを反省して、PCR検査を一気に拡充していく立場に立つべきだ、と求めています。ところが小池知事は、いままでつくってきたロードマップも変えるといっています。つまり、いままでの失敗は認めないで、いまの状況に合わせて変える。まったくのご都合主義ではないでしょうか。
基準のない「総合的判断」
科学的な裏付けが必要なのに
新型コロナの問題では、「東京アラート」を発動して、レインボーブリッジや都庁が真っ赤になったことを覚えていらっしゃると思います。このときも、感染者が増えてアラートを発動しないといけないときには発動せず、そのあとちょっと増えたときにアラートを発動してレインボーブリッジを赤くした。そして、だんだん落ち着いてきたからといってアラートの発動をやめて、レインボーブリッジも元の虹色に戻しました。
感染者が増えたら警告を発するとロードマップに書かれていたわけですが、「総合的判断」ということでおこなわれてきました。今は、感染者数などが指標を超えていてもアラートは発動しないといいます。これでは、「総合的判断」という名のさじ加減になりかねません。科学的な裏付けをしっかりもっておこなうことが大事なはずです。
宇都宮けんじさんの政策
PCR検査体制の強化を強調
宇都宮けんじさんが、PCR検査を十分に広げていくことを掲げています。3つの緊急課題の1つに、「医療体制を充実させ、補償の徹底でコロナ対策を抜本的に強化」をあげ、「PCR検査体制の強化」「病院、保健所、医療従者に対する財政支援を強化」「病床を増やし、命を守る医療機器の充実」「命をつなぐ生活補償の徹底―中小業者、非正規労働者、フリーランス、学生も対象に」といっています。本当に、ここをやりきらなければなりません。
PCR検査センター設置
遅れる東京都の補助
東京都医師会は、PCR検査を47カ所につくることですすめています。ところが、これを支えるための東京都の補助もまったく遅れてしまいました。そのためになかなかPCR検査センターができません。とりわけ、多摩地域でつくられているところが少ないんです。23区はほぼ設置されています。ところが多摩地域では12市町ということになっています。
都民と一緒にコロナ危機を乗り越える東京へ
宇都宮けんじさんこそふさわしい
東久留米市は医師会の尽力でPCR検査センターが設置されました。しかしこのセンターは、ドライブスルー方式なので、車がなければ検査を受けられません。私は先日、新型コロナ緊急電話相談をやりました。市民の方から、「PCR検査が必要だといわれても、検査センターまで遠く、車ももっていないので、どうしたらいいんですか」という質問がありました。ご心配のとおりだと思います。
保健所がある自治体のいくつかでは、車を出して送迎することもおこなっています。東久留米市にも清瀬市にも保健所がありません。こういう対策も遅れています。PCR検査センターへの送迎支援についても私たちは東京都に提起していますが、補助をするとはいいません。
PCR検査を十分に増やしてコロナを収束に向かわせることが必要です。都民の命と健康がかかっています。こういうところにこそお金(予算)を使っていく都政にかえていかなければなりません。
私たち日本共産党は、多くの都民のみなさんと力を合わせて宇都宮けんじさんを押し上げて、コロナ危機を乗り越えられる、コロナ後も安心して暮らせる東京にしていくために力を尽くします。
都知事選挙は、人気投票やメディアへの露出度で決めるのではなく、暮らしや命を守るのは誰なのかという基準で選んでいきたいと思います。宇都宮けんじさんへ、大きなお力添えをお願いします。
「待機児ゼロ」の公約も破って
共産党の調査では2万人近くもいる
小池都知事は4年間で、残念ながら次つぎと公約を破ってきました。保育園の待機児の問題もその1つです。
「待機児ゼロ」を公約に掲げていた小池知事は、「待機児ゼロに向かって大きく前進した」「四半世紀ぶりの水準」と記者会見でいいました。しかし実際には、保育園が足りないから育児休暇をやむなく延長している方、求職活動を休止している方、認証保育などを利用している方などは、待機児としてはカウントしていないんです。いわゆる「隠れ待機児」といわれる人たちがたくさんいます。
共産党都議団の独自調査では、いまでも待機児が2万人近くいることを明らかにしています。「ゼロに向かって前進」などといえる事態ではありません。東久留米市では、公立保育園の廃止に向けて、しんかわ保育園の募集停止を始めていますから、待機児がまだまだいるという状況です。
認可保育園を増設する。いまある公立保育園をしっかり守っていく。こういうなかでこそ、待機児解消が進むのではないでしょうか。そうした転換を宇都宮けんじさんと一緒に実現していきましょう。
共産、立憲民主、社民党…
多くの市民と一緒に
私たち日本共産党は、立憲民主党や社民党などのみなさん、そして多くの都民のみなさんと一緒に宇都宮けんじさんを応援する立場で取り組んでします。知事選を人気投票のような、メディアにどれだけ出ているかといったような基準で決めていくのではなくて、コロナ危機といわれているなかで、だれもが安心して暮らせる東京都をつくるための提案をしている宇都宮けんじさんに多くのみなさんのお力をお寄せいただきたいと思います。私たち日本共産党都議団も、清瀬・東久留米の市議団も、みなさんと力を合わせてがんばります。
右から2人目は、宮本徹衆院議員
by hara-noriko | 2020-06-17 22:32 | 都政報告 | Comments(0)