夏休みについて考える   

「しんぶん赤旗」のコラム・潮流を読んで
夏休みがわずか2週間だなんて

 7月31日付「しんぶん赤旗」のコラム・潮流を読んで以来、ずっと考えていることがあります。それは、子どもたちの夏休みについてです。
 近所の小学校の夏休みは2週間。すでに1週間が過ぎました。東久留米市を流れる落合川は、連日、短い夏休みを楽しむ子どもたちでにぎわっています。それにしても、夏休みがわずか2週間だなんて…。夏休みは、日ごろと違った体験をたくさんできる。たとえ、新型コロナウイルスによる制約があっても、時間をかけてじっくりと好きなことにうちこんだりできる。そして、休息することそのものも子どもの大事な権利です。


国連子どもの権利委員会
日本に対する勧告を改めて読んでみる

 2019年2月に公表された、国連子どもの権利委員会の日本に対する勧告の中の、教育の部分(抜粋)を改めて読んでみると…
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【H.教育、余暇および文化的活動(第28~31条)】
▽教育(職業訓練および職業指導を含む)
39.…締約国が以下の措置をとるよう勧告する。
(a)
(b)ストレスの多い学校環境(過度に競争的なシステムを含む)から子どもを解放するための措置を強化すること。
(C)
▽休息、余暇、レクリエーションならびに文化的および芸術的活動
41.休息、余暇、遊び、レクリエーション活動、文化的生活および芸術に対する子どもの権利についての
一般意見17号(2013年)を参照しつつ、委員会は、締約国が、十分かつ持続可能な資源をともなった遊び・余暇政策の採択および実施を図り、かつ余暇および自由な遊びのために十分な時間を配分する等の手段により、休息および余暇に対する子どもの権利ならびに子どもの年齢にふさわしい遊びおよびレクリエーション活動に従事する子どもの権利を保障するための努力を強化するよう、勧告する。
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コロナ禍であればなおさら
子どもの権利をどう守り成長を支えるか

 コロナ禍になる前の状況においても、日本の子どもたちの学校環境は過度に競争的なシステムを含むことを指摘し、休息や余暇の大事さを子どもの権利として保障することを勧告しています。いま、コロナだから仕方がないと子どもたちはたくさんの我慢をしています。しかし、コロナ禍であっても、そうであればなおのこと、子どもの権利をどう守り、成長を支えるのか、という視点が必要なのではないでしょうか。

休みが減っても、7時間授業でも仕方がないか?
子ども期を保障する視点で考えたい

 コロナで学習にしわ寄せがあるから休みは減っても仕方がない、7時間授業でも仕方がない、としてしまわないで、子ども期をどう保障するのかという視点で改めてみんなで考えていきたい。

子どもたちの声を聞くことが重要
国連子どもの権利委員会の声明をふまえて

 やはり、何よりも子どもたちの声を聞くことが重要だと強く思います。そのとき、不登校の子どもたちの声もていねいに聞き取り、教育で何を大事にしていくべきか、考え合うことが必要ではないかと思います。4月8日の国連子どもの権利委員会の声明を改めてふまえたいです。

セミの羽化
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by hara-noriko | 2020-08-18 03:16 | 日記 | Comments(0)

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