学術会議問題 菅政権の危険性見せつける   

 10月6日の朝、東京・東久留米駅西口で、北村りゅうた市議と一緒に朝の訴えをしました。日本学術会議が推薦した会員候補の任命を菅義偉首相が拒否した問題は重大です。見過ごしてはならない問題だと思います。スピーチの内容を紹介します。法政大学の田中裕子総長のメッセージも紹介しました。

日本学術会議が推薦した105人の会員候補
菅首相が6人の任命を拒否

 駅西口をご利用のみなさん、おはようございます。日本共産党です。定例の東久留米市議会議員団の朝のごあいさつに参加しております。私は都議会議員の原のり子です。きょう、お配りしていますビラは、菅総理大臣が学術会議の人事に介入した問題をお知らせしています。学問の自由を脅かす重大事態になっています。
 菅首相は日本学術会議が推薦した会員候補105人のうち6人の任命を拒否しています。
任命されなかった学者のなかには安保法制や共謀罪を批判してきた人も含まれています。そういう人たちをピックアップして、排除する。それを首相が行うという、大変な事態になっています。こういうところに菅首相の問題点がはっきりと出たのではないでしょうか。大変危険な内閣だといわざるをえません。
 (注)任命を拒否された6氏=小沢隆一・東京慈恵会医科大学教授(憲法学)、岡田正則早稲田大学大学院教授(行政法学)、松宮孝明・立命館大学教授(刑事法学)、加藤陽子・東京大学大学院教授(歴史学)、芦名定道・京都大学教授(キリスト教学)、宇野重規・東京大学教授(政治学)

学術会議人事への介入
共産党 志位委員長が厳しく批判

 菅首相による学術会議人事への介入について、日本共産党の志位和夫委員長が厳しく批判したということをビラに載せています。志位委員長は10月1日の記者会見で、「学問の自由を脅かす極めて重大な事態」だと指摘し、「野党共闘を大いに強め、違憲、違法の任命拒否を撤回させるべく全力をあげたい」と表明しました。

映画人有志22人が抗議声明
監督の是枝さんや塚本さんら

 いま、批判の声は大きく広がっていまして、映画監督の是枝裕和さん、塚本晋也さんら映画人有志22人が抗議声明を出しまた。「この問題は、学問の自由への侵害のみに止まりません。これは、表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦です」といっています。

見過ごせない問題
立場の違い超え声上げよう

 こういうことを見過ごしてしまったら、戦争前夜という状況になりかねません。過去の戦争を振り返ってみても、政治が教育や芸術、文化に介入して自由を奪っていく、そういうなかで戦争への動員体制がつくられました。私たちは、この問題を絶対に軽視できません。立場の違いを超えて、「こういうことをやってはだめだ」という声を、みなさんと一緒にあげていきたいと思います。
 日本共産党は、6人の学者の排除をただちに撤回をすべきだということで、いま、野党共闘も強めてとりくんでいます。みなさんと一緒に、さらに声を大きくあげていきたいと思います。

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菅首相の母校 法政大学
田中優子総長が「学問の自由に違反する」

 菅首相の母校、法政大学は、私の母校でもあります。田中優子総長は10月5日、「日本学術会議会員任命拒否に関して」と題する総長メッセージを発表しました。「この任命拒否は、憲法23条が保障する学問の自由に違反する行為であり、全国の大学および研究機関にとって、極めて大きな問題であるとともに、最終的には国民の利益をそこなうものです」とのべています。そして、「任命拒否された研究者は本学の教員ではありませんが、この問題を座視するならば、いずれは本学の教員の学問の自由も侵されることになります。また、研究者の研究内容がたとえ私の考えと異なり対立するものであっても、学問の自由を守るために、私は同じ声明を出します。今回の任命拒否の理由は明らかにされていませんが、もし研究内容によって学問の自由を保障しあるいは侵害する、といった公正を欠く行為があったのだとしたら、断じて許してはなりません」と指摘。とても誇らしく思いました。

朝の訴えで日本学術会議の問題を取り上げました
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北村りゅうた・東久留米市議も菅内閣を批判
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by hara-noriko | 2020-10-07 10:23 | 国政 | Comments(0)

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