都議会終わる 驚いた3つのこと   

 都議会第3回定例会が終わりました。取り急ぎ、最終本会議で、驚いたことを3つと採決結果を報告します。

【驚いた3つのこと】

コロナ条例改正の専決処分
不承認は共産党と自由だけ

 ひとつは、コロナ条例改正の専決処分について、不承認にしたのは共産党と自由だけだったこと。事業者にはステッカー掲示を努力義務化、都民にはステッカー掲示の店を利用することを努力義務化するという内容で、都民の権利の制限にもかかわる重大な内容なのに、議会にはからずに知事が専決処分してしまう…。しかも、専決処分にしなければならなかった客観的な根拠も示せない…。これを議会が見過ごすわけにはいかないと思いますが、圧倒的多数で承認されました。(米倉春奈都議の討論をごらんください)

「オリンピック・パラリンピック開催決議」
多数で強行 共産党・ネット・自由が反対

 ★もうひとつは、「オリンピック・パラリンピック開催決議」が突然公明党から提案され、共産党・ネット・自由以外の賛成で可決されたこと。都議会では、原則、意見書・決議などは全会一致で提出となっていますが、多数で強行しました。さらに、内容も問題です。共産党都議団は、オリンピックに反対ではありません。しかし、現在、世界的にコロナの感染が広がり、収束の見通しがたっていないもとで、何よりすべての人の命を最優先した慎重な判断が必要だと考えています。開催できない場合を想定に入れた対応も考えておく必要があります。開催のみを前提にした決議には賛成できないです。(とや英語津子都議の討論をごらんください)

共産党 特別委員会の設置を提案
都ファ・自民・公明・みらいの反対で否決

 そして、共産党都議団としては、コロナ対策について閉会中審査もできるよう、特別委員会の設置を提案しましたが、都ファ・自民・公明・みらいの反対で否決されたこと。立憲・ネット・自由は賛成。なぜ、そんなに議会での議論を避けるのか…。議会が問われています。

【採決結果より】

補正予算は可決 共産党は賛成
高齢者インフル予防接種 実質負担なしに

 PCR検査を高齢者・障害者施設等も対象にする、高齢者のインフルエンザ予防接種は実費負担なしなどのコロナ対策を前にすすめる補正予算は、共産党は賛成。自由以外はすべて賛成で可決。

GOTOトラベルと連携した都内旅行支援
感染がまだ深刻 小規模業者への直接支援こそ

 国のGOTOトラベルと連携しての都内旅行支援については、感染拡大につながりかねず、感染がまだ深刻な現時点ではすべきではないです。小規模旅行社や小規模宿泊業者などへの直接支援こそ必要だという立場から反対しました。

都の手続きを原則デジタル化する条例
十分な検討がおこなわれていない

 東京都の手続きを原則デジタル化するとしたデジタルファースト条例については、都民意見も聞いていないこと、障害者や高齢者で取り残される人が出てしまわないか、デジタル化できないものはどうするのか、などの検討が行われていないことから、反対しました。

駅前で都政報告
都議会終わる 驚いた3つのこと_b0190576_00080795.jpg
都議会終わる 驚いた3つのこと_b0190576_00075175.jpg



by hara-noriko | 2020-10-09 00:08 | 都議会 | Comments(0)

<< 都議会 決算特別委員会の委員に... 学術会議問題 菅政権の危険性見... >>