子ども・若者を応援する政治へ
2020年 11月 17日
答申案について意見交換
11月16日、東京都青少年問題協議会(青少協)の児童健全育成部会の拡大専門部会がありました。知事からの諮問「SNSの不適切な利用に起因する青少年の性被害等が深刻化する中での健全育成について」の答申案について、意見交換を行いました。都議会から青少協の委員になっている都議会議員も出席し、意見を述べました。共産党からは米倉春奈都議と私が出席しました。
米倉春奈都議が発言
ターゲティング広告をめぐって
米倉都議から、ターゲティング広告(インターネットユーザーが閲覧したウェブサイト、検索履歴、検索キーワード等をもとに当該ユーザーの興味や関心を分析し、適切な広告を配信する手法)活用にあたっての考え方を発言。加害者になる可能性がある大人に対して行うことについての検討を求めました。また、子ども若者の発達段階をふまえての教育の重要性、困難を抱えている子どもたちへの支援の強化などを発言しました。
私も発言
その次に、私も一言発言しました。以下発言要旨です。
児童健全育成部会委員のみなさん、真剣な議論をしていただき、答申をとりまとめいただき、本当にありがとうございました。
今、米倉さんが発言した内容と私も同様の意見です。加えて、部会を傍聴しての感想を一言述べたいと思います。
悩んでいる若者に届く支援が必要
若者を利用する大人の責任をはっきりさせる
大事だと思ったのは、専門家の先生方、SNS・インターネット関連事業者、そして、若年女性の支援にとりくんでいる方たちなどに来ていただき、とりくみを報告して質疑が交わされたことです。それによって、答申でも、単に技術面だけの対策や注意喚起だけということではなく、若者のおかれている状況の困難さにも言及されたのだと思います。答申でも、若者の要保護性といわれていますが、議論のなかで、若者を被害者としてとらえる視点が指摘されていて、とても重要だとおもいました。
神待ち、パパ活などをする若者を利用する大人の責任をはっきりさせる必要があると思います。自殺をほのめかす若年女性の書き込みに寄り添うふりをして接近し、9人を殺害するという座間市の事件がありましたが、このようなことを繰り返させないために、悩んでいる若者に届く支援が必要です。
助けてくれる安全な場所を伝える
いつでも相談でき、「手遅れはない」の発信を
困ったらどこに、だれに相談したらいいか。助けてくれる安全な場所はどこか。などをわかるようにくりかえし伝えていく。そして、大事なのは、未然に防ぐだけでなく、実際に困った状況に至っているときでも相談できることを明確にすることです。もう手遅れだと思って相談しない、ということが若者には起きやすいと思います。いつでも相談できる、手遅れはない、という発信が重要だと思います。ぜひ、そうした点も考慮して、支援がすすむように求めたいと思います。以上です。
他会派の都議も発言
大事な視点が共有された
他の都議会選出の委員からも発言がありました。「大人に対しては毅然と対応すべき。しかし、青少年に対しては、どこまでも福祉の観点をもって対応することが大事」(内山都議)、「答申の、ネットの利活用を控えさせるのでなく、適切な活用をする、という点は大事」(林都議)、「深刻な悩みを抱える若者の根本的な原因への対策が重要」(辻野都議)など、会派は違っても、大事な視点が共有されたのではないかと思いました。
私は、今回の諮問についてどういう検討がなされるのか、心配もあり、毎回米倉都議と傍聴しながら考えてきましたが、子ども、若者に寄り添う答申になってよかったと思います。
とりくみ強める
問題はこれからです。
コロナ禍のもと、子ども、若者の置かれている状況はさらに深刻です。希望をもちにくい状況のなか、東京都に寄せられる相談も増えています。今回の答申を機に、子ども、若者を応援する施策がすすむように、都民の意見を聞きながら、とりくみを強めたいと思います。
金平糖のようなヒメツルソバ
by hara-noriko | 2020-11-17 23:59 | 東京都政 | Comments(0)