文書質問から(3)学校のブロック塀などの安全対策
2020年 12月 03日
私のコメント
この問題は、ブログに何回か書いてきましたが、東久留米市立久留米中学校の万年塀が危険ではないか、という住民の方からの声を、市議時代に質問して以来の課題でした。そして、2018年には大阪北部地震で小学校のブロック塀の下敷きになり女の子が亡くなるという悲しい、あってはならない事故がおきました。都議団としてただちに都内の学校の点検と改善を求め、私も文書質問をおこない、北村りゅうた市議と一緒に改めて調査をおこないました。その後、市がこのブロック塀はネットフェンスに変えると決めました。そして、都も補助制度をつくり、全都的に危険なブロック塀の改善が進みました。清瀬・東久留米両市で、住民の方の声を中心に、市議団・都議団連携で取り組むことで他の場所の点検や改善も進みました。
質問事項
東久留米市立久留米中学校は、小金井街道沿いにあり正門の横には高い万年塀がたっています。小金井街道は交通量も多く、騒音や排気ガス対策としてもこの万年塀が設置されてきました。しかしかねてから、近隣住民から、危険ではないかと指摘があります。万が一、道路側に倒れた場合、歩道も人のすれ違いがやっとという狭さであり、全く逃げ場がありません。このことについて、2015年の市議会定例会において、当時市議であった私も質問しました。当時は、久留米中学校に難聴学級を設置したことから、防音対策としてもブロック塀をなくす考えはない、というのが市教委の見解でした。
しかし、このたびの事故がおき、改めて検討しなおすことが求められていると思います。都道の騒音と排気ガスの対策をとる必要があるという点からは、東京都としても対応が求められているのではないでしょうか。よって、以下の点について質問します。
速やかに安全点検を
【質問1】
学校のブロック塀をはじめとする工作物の詳細かつ、内部も含めた安全点検を、国、区市町村と協力して速やかに行い、結果を公表してください。
【回答1】
学校施設の維持管理については、文部科学省の平成27年(2015年)10月30日付27文科施第375号「学校施設の維持管理の徹底について(通知)」に基づき、学校設置者が実施しています。
今回のブロック塀等の緊急点検は、6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震によるブロック塀倒壊事故を受け、都教育委員会が区市町村教育委員会に対して、同月20日から同月29日までの間でブロック塀等の安全点検を行い、結果を報告するよう依頼したものです。その結果については、取りまとめて7月5日に公表しました。
また、6月29日には文部科学省から、外観に基づく点検に加えて設計図書等による内部の点検も行い、その結果を報告するよう依頼がありました。これを受けて、区市町村教育委員会に対し、改めてブロック塀等の安全点検の実施と結果報告を依頼し、取りまとめて文部科学省へ報告しています。
今後とも、国や区市町村教育委員会と連携し、学校施設の安全対策に努めていきます。
区市町村への技術的・財政的支援
【質問2】
耐震性が十分でないブロック塀などが発見された場合は、早急に補強やフェンス、生け垣への転換などの対応がはかれるように、区市町村に対し、技術的・財政的支援を行なってください。
【回答2】
公立小中学校における学校施設の安全管理等は、設置者である区市町村が実施することとなっています。
ブロック塀等の対策につきましては、国とも連携しながら、対応を検討していきます。
東久留米市立久留米中学校の場合
【質問3】
東久留米市立久留米中学校について、点検調査の結果、フェンスや生け垣などへの転換を図る場合、騒音や排気ガス対策を講ずることが必要です。騒音・排気ガス対策も考慮し、十分な検討を行い対応してください。
【回答3】
公立小中学校については、安全点検の結果、塀の危険性を指摘された場合は、設置者である区市町村が対応しています。
今後とも、学校施設の安全対策について、国や区市町村教育委員会と連携していきます。
【掲載されている議事録】
平成三十年東京都議会会議録第十一号
平成三十年九月十九日(水曜日)

東久留米市立久留米中学校の万年塀を調査(2018年8月)


by hara-noriko | 2020-12-03 23:25 | 都議会 | Comments(0)