都議会 少人数学級実現へ大きな変化
2020年 12月 09日
少人数学級を! 共産党だけでなく自民党も
都議会第4回定例会の代表質問、一般質問が行われました。小中学校の少人数学級実現に向け、大きな変化が生まれています! 共産党都議団は、星見てい子議員の代表質問で、少人数学級の実施を強く求めました。
そして、なんと、都議会自民党が、「今こそ東京都が率先して少人数学級を実現すべき」「都として少人数学級の推進に向けた方針を明示するとともに、地域の実情に応じた柔軟な対応が可能となるよう、国に対して要請すべき」と代表質問で求めました。
ねばり強い国民の運動
国を動かし都議会も動かす
子どもたちの成長を支え守るために、少人数学級が必要だとねばりづよく続いている運動が、国を動かし、文部科学大臣の発言を引き出し、今、都議会も動かしています。
共産党・星見てい子議員の質問と答弁(要旨)は以下の通りです。
コロナ禍 安全な学校環境をつくる
少人数学級の実現しかない
【星見】7月の全国知事会は「少人数編制を可能とする教員の確保」を要望する緊急提言を提出している。全国知事会に直接話をうかがったところ、これに異論は出なかったと聞いている。子どもたちが学校でソーシャルディスタンスをとるためには、教室の面積を広げることはできず、分散登校を続けるわけにもいかず、少人数学級を求めるしかないという話になったとのことだった。安全な学校環境をつくるためには、少人数学級の実現しかないのではないか。
学びの保障に向けたとりくみは必要
【知事答弁】コロナ禍にあっても安全・安心な教育環境を確保しつつ、すべての子どもたちの学びの保障に向けたとりくみは必要。
都教委として文科省を後押しすべきではないか
【星見】世論の高まりを受け文科省が来年度予算の概算要求に、学級編成の標準の引き下げも含めた少人数による指導体制の整備をもりこみ、法改正も視野に検討していることは重要。財務省との折衝が大づめの中、国会でわが党の質問に萩生田文科大臣は「関係省庁と丁寧に話し合いをしながら、不退転の決意で臨みたい」と答弁した。
都としてこの間どのような要望をしてきたのか。学校現場をもっている都教委として文科省をしっかり後押しすべきではないか。
都としても国に要望している
【教育長答弁】一学級の子どもの人数の標準は、「公立義務教育諸学校の学級編成及び教職員定数の標準に関する法律」により定められており、学級編成は、国の責任において行われるべきと考えている。
先日、共産党の区市町村議員団と都議団がおこなった都への要請のとき、都として国に要望に行った話が出ましたが、今日、本会議で正式に答弁されました。具体的に動いているということが大事です。自民党にも同様に答弁し、また、東京都が全国の傾向とは違い、今後も一定期間子どもが増加する見込みであることも答弁されました。
子どもたちのために力を合わせるとき
ふりかえると…私は1999年に東久留米市議になったのですが、初めての定例会で一番衝撃だったのは少人数学級のことでした。市民の方から少人数学級を求める陳情が出され、共産党と無所属の方一人だけが賛成で、不採択になってしまいました。
それだけでも当時の私は、反対するなんてありうるのか、とびっくりしたのですが、さらに驚いたのは、そのときの自民党の発言です。「少人数では切磋琢磨できない」。一人ひとりを大切にする、ということについても、「わがままにしてはいけない」という趣旨の発言が。その後も、同趣旨の発言がくりかえされてきました。
しかし今、コロナ禍のもとで、コロナ対策というだけでなく、子どもたちのために何が大事か、見直さざるをえない状況になっているのだと思います。今までどういう立場だったかに関わらず、超党派で、子どもたちのために少人数学級を一日も早く実現するため、力を合わせたいと思います。
by hara-noriko | 2020-12-09 21:45 | 都議会 | Comments(0)