共産党都議団が来年度予算要望
2020年 12月 24日
重点要望は108項目
12月24日、都議会の各会派が知事に対し、順次来年度予算要望を行いました。日本共産党都議団も全員で知事室にて要望しました。
まず知事から挨拶があり、和泉なおみ幹事長が挨拶。白石たみお政調委員長が重点要望の説明。星見てい子議員が子ども食堂への支援の継続と拡充を、私が知的障害者の都職員への採用問題の改善を、それぞれ要望。最後に知事から、「皆様と建設的な議論をしていきたい」などの話がありました。
来年度の予算要望は全体が2400項目余、そのうち重点要望は108項目です。各方面の都民の方々の要望をうかがい、都議団でも議論を積み重ねてとりまとめました。
以下、私の発言です。
都職員の障害者採用選考
知的障害者が1人も採用されていない
私は、東京都職員の障害者採用選考で、2017年度から知的障害者の方も受験できるようになったものの、1人も採用されていないことについて、改善を要望します。重点要望の6ページ50番です。
コロナ禍で解雇された知的障害者
その父親の手記を紹介
コロナ禍で19年働いた職場を解雇された38歳の知的障害の方のお父さんの手記から紹介します。
「私の娘は、コロナ禍のなか4月から職場に行くことができず、自宅待機中7月31日解雇通知が来ました。職場の職員がテレワーク対応になり、社員食堂の食器洗浄をやっていた娘は解雇になったのです。その後、就労支援センターに行き就業訓練を行い、同時に職探しをし、東京都のⅢ類採用選考が知的障害者も対象だと知り、申し込みをしました。しかし過去の問題を見た娘は、難しくてわからない、とのことでした。娘は特別支援学校を卒業しており、この試験は知的障害者には全く不適切な問題であると言わざるをえません。受験の門戸は開いているものの合法的に不採用とする試験に抗議の手紙を書き、受験には参加しないこととしました」(要旨)というものです。
都の採用選考に期待したが受けられなかった
知的障害の方の特性に応じた試験を実施すべきです
コロナのもとで真っ先に障害者雇用されている人が切られてしまい、都の職員採用選考に期待をもったが受けることはできませんでした。
東京都の試験を受験した知的障害者で、実際に合格した人は誰もいません。知事はダイバーシティを強調されています。それならば、知的障害の方の特性に応じた試験を実施すべきです。愛知県ではおこなっています。また、オフィスサポーターとして非常勤で働いている知的障害の方を、正規職員にステップアップする条件を、Ⅲ類採用選考とは別の基準を確立してください。よろしくお願いします。以上です。
*Ⅲ類採用選考では、高校卒業程度の学力が条件になっています。


by hara-noriko | 2020-12-24 22:58 | 東京都政 | Comments(0)