コロナ禍 いのち・くらし・人権を守る
2021年 01月 22日
コロナ感染の状況は深刻です。東京では、連日1000人を超え、重症者も増え、亡くなっている方もいらっしゃいます。そして、自宅療養中の都内の30代の女性が自殺したとの報道が。「自分のせいで周りに迷惑をかけてしまい申し訳ない」という内容のメモが残されていたと。本当につらく、たまらない思いです。心からご冥福をお祈りいたします。
自宅療養者に緊急に支援が必要
自宅療養は、見通しも持ちづらく孤独になりやすい。家族がいれば、家事をやりながらも、家族にうつさないようにと神経をすり減らす。報道でも、自宅療養の方の精神的なケアについて専門家も発言されています。それらは大事なことです。東京都も、ラインや電話相談、食料品の配送、パルスオキシメーターの貸与、自宅療養者向けのハンドブックなどを配布する、ということを行うことになりました。もちろん、安心して療養するためには、自宅療養でないほうがよいのはいうまでもないですが、現実問題として自宅療養を余儀なくされている方々がたくさんいらっしゃるなか、緊急に支援が必要であり、もっとできることをしていかなければなりません。
自己責任=「感染して申し訳ない」と思わせたもの
ただ、私は自殺された方の報道を受けて、自宅療養に限らず、都も国も、根本的な考え方を変える必要があるとますます強く感じました。小池知事は、「感染しない、させない」を合言葉のようにくりかえしてきましたし、自分で気をつける、ということをことさらに強調してきました。でも、コロナは気をつけていても感染する場合があります。そして、感染しても無症状の場合もあり気づかない場合があります。つまり、自分で気をつけてさえいれば防げる、というものではないのです。
それなのに、自己責任をおしつけるようなことばかりメッセージとして伝わっているために、感染して申し訳ない、という気持ちにさせられてしまう。もし、早い段階から、だれもが感染する場合があるから、検査を徹底して、感染したらすぐに保護され、治療にあたれる。仕事を休んでも、きちんと支援がある。…ということがおこなわれて当たり前になっていたら…と思わざるをえません。
罰則を持ち込めば感染が広がる危険
やはり、検査を当たり前にし、感染した人は悪くないということを徹底していく必要があります。そんなときに、罰則をもちこんでしまったら、もっと感染したことが表にだしづらい状況を広げ、逆に感染が広がることになりかねない…。いのち、くらし、人権を守ることは決してゆずれない。改めて胸にきざんでいます。
都議会を開いて必要な対策を
そして、やはり、早く議会を開く必要があると痛感します。都民の声を議論し、本当に必要な対策をとっていかなければなりません。共産党は、立憲・みらい・ネット・自由のみなさんと一緒に、臨時議会を開くことを知事と議長に申し入れています。引き続き取り組みを強めます。



by hara-noriko | 2021-01-22 23:54 | 東京都政 | Comments(0)