政権交代へ 地域から   

東京20区市民連合が学習会
ZOOMを使って内容を配信

 2月7日、「立憲主義の回復をめざす東京20区市民連合」が清瀬市で学習会を開きました。コロナ禍のもとで、立憲民主党の東村山市議、藤田まさみさんを中心にZOOMを使って内容を配信。たくさんの方が視聴しました。会場には「市民と野党の共闘で新しい政治へ!」「歴史的総選挙で政権交代! 連合政権樹立」の看板が掲げられ、一橋大学名誉教授の渡辺治さんが講演しました。日本共産党の宮本徹衆院議員、尾崎あや子都議、私も参加してスピーチしました。
 宮本徹衆院議員が立候補を予定している衆院東京20区は、東村山市・東大和市・武蔵村山市・清瀬市・東久留米市の5市がその地域です。都議選の選挙区でみると、尾崎あや子都議が東村山市・東大和市・武蔵村山市の北多摩1区選出。わたし原のり子が清瀬市・東久留米市の北多摩4区選出です。

宮本徹衆院議員
政権交代へ決意を表明

 宮本徹衆院議員は、「コロナ禍のもとで政治はだれのためにあるのかが問われている。なによりも国民の命を守る、国民の暮らしを守る、そのために政治があるはずだ」と語り、「専門家のみなさんの科学的知見をしっかり受け止めて政治が対策を打っていく。感染症対策で影響を受ける国民の暮らしを誰一人取り残さず守り抜く。これがいちばん求められている姿勢だ」と強調。「そのどれもできていないのが菅さんだと思います」とのべ、「野党が政権を取れば成し遂げられることを国会のなかで示しながらたたかっていきたい」と表明しました。

尾崎あや子都議
自己責任押し付ける政治を変える

 尾崎あや子都議は、都議選の投票日が7月4日に確定したことを報告。小池知事の予算の組み方がこれまでの自民党都政と変わらない中身になっていることを指摘して、「立憲民主党や生活者ネットなど他の会派のみなさんと一緒に、一致できる点で都政を変えていきたい」とのべました。商店を訪ねて懇談しながらアンケートへの回答を寄せてもらっていることにふれ、「コロナをはやく収束してほしい」「安部首相もひどいと思ったが、それ以上にひどいのが今の菅内閣だ」などの声を紹介。「なにがひどいのかといえば、国も都も自粛要請をしながら補償する立場がないことだ」と指摘し、「自己責任を押し付けているいまの政治を変えたい」と決意を語りました。

渡辺治・一橋大学名誉教授が講演
どんな日本をつくっていくか 大いに議論を


 渡辺治さんは、安部政権の3つの悪性を継承している菅政権の特徴を解明。(1)「戦争する国づくり」と憲法破壊(2)「新自由主義政治」の害悪が新型コロナで露呈(3)官邸主義・民主主義破壊の強化―について詳しく語りました。6年以上にわたる市民と野党の共同の流れを振り返りながら、「改憲を阻止し9条がめざす平和な日本と東北アジアをつくる」「新自由主義政治を変え、人間らしいくらしが確保される社会をつくる」「立憲主義と民主主義の回復・強化」を柱に位置づけながら連合政権がめざす政治について見解をのべました。そのうえで、どんな日本、どんな地域をつくっていくかを大いに議論して、選挙区市民連合の政策を練り上げていくことをよびかけました。

【私のスピーチ】
 以下は、私のスピーチです。

 私は清瀬市と東久留米市の地域、北多摩4区選出の都議会議員です。きょうは、渡辺先生のお話を聞いて勉強したいと思って参加しました。

とんでもない森喜朗会長の発言

 みなさんご存知の通り、あの森喜朗会長(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)の発言が本当にとんでもなくて、その内容はいっぱいあるんですけれど、女性蔑視の問題では、ああいう発言は許してはいけない、と改めて思っています。
 森会長は、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「(女性を増やす場合は)時間も規制しないとなかなか終わらない」などといったわけですが、これは女性蔑視であると同時に、民主主義をまったくわかっていない人なんだということがはっきりしたと思いました。みんなで話し合っていい形をつくっていく。そういう民主主義の基本がわかっていない。こういう人が会長だというのは、やっぱり許してはいけない。
 日本の遅れている状態が明らかになったと思いましたが、社会的には「発言を許さない」という声が国内外で大きくあがっていて、ここに希望があると感じています。

市民連合の活動に学んで

 そういうなかで、市民連合の活動は本当に重要だと思っています。この東京20区市民連合のみなさんは、コロナ禍のもとで工夫をしながら、ZOOMも使いながら、みんなで議論することを大事にしています。しかも、テーマがとても多彩ですばらしい。野党共闘、市民のみなさんとの共同をすすめようと思ったら日ごろの積み重ねが大事なんだ、ということを貫いています。こういう取り組みが全国に広がっていけば、必ず政権交代を実現できる。そう強く感じています。

都議会でも一致点を大事に

 私たちも都議会で、日ごろの積み重ねをつくるために取り組んできました。たとえば、共産党都議団として子どもの権利をテーマにした超党派の勉強会をよびかけるとか、他の会派が勉強会をやるといったら積極的に参加していくとか。いまはコロナのもとで、「一日も早く都議会を開きなさい」という取り組みを超党派でやっています。立憲民主党のみなさんや生活者ネットの方、自由を守る会、東京みらいのみなさんと一緒に知事にも議長にも申し入れています。議会を開いてちゃんと議論するという民主主義の基本を守る。そこを一致点にして積み重ねていくことが大事だと思っています。
 きょうは、市民連合のみなさんの活動に学びながら、そして渡辺先生の講演で勉強もして、さらに都議会でも取り組みを強めていきたいと思います。

政権交代の展望を学んだ学習会
訴えるのは宮本徹衆院議員
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東京20区市民連合飛びかけ人代表の井口信治(右)さんがあいさつ
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講演した渡辺治・一橋大学名誉教授
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宮本徹衆院議員
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尾崎あや子都議
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原のり子
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by hara-noriko | 2021-02-07 22:36 | 国政 | Comments(0)

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