代表質問から(1)コロナ 自己責任おしつけの政治を変えたい
2021年 03月 06日
代表質問は、一問一答で質疑がおこなわれるわけではありません。先に質問者が質問を行い、そのあとに知事や局長らが答弁するので、質疑の対応がわかりにくいです。そこで、議事録をもとに、一問一答の形式に直して紹介します。
「感染は自己責任ではない」
知事はそのメッセージ発信を
今回の代表質問でいちばん訴えたかったことは、自己責任おしつけの政治を変えよう、ということです。その思いをこめているのは、この部分です。
原のり子の質問 感染は自己責任と考える人の割合が、日本は諸外国に比べ格段に高いことを、知事はどう受けとめていますか。そのことが検査を受ける妨げにもなっています。
感染した人が職場であたかも悪者のように扱われ、回復した後も休職するよう求められた事例もあります。都内で、自分のせいで周りに迷惑をかけたと、30代の女性がみずから命を絶つという、あってはならないことも起きました。
知事、感染は自己責任ではないというメッセージを強く打ち出すことが必要です。いかがですか。
知事は答弁に立たず
総務局長「感染は、意図せず誰にでも生じる可能性」
山手斉・総務局長の答弁 新型コロナに関する差別解消についてでございますが、新型コロナウイルスへの感染は、意図せず誰にでも生じる可能性があり、感染者等への誹謗中傷や不当な差別的取り扱いは決して許されるものではなく、解消に向けた啓発が重要でございます。
次に、新型コロナに関する人権啓発についてでございますが、都はこれまで、ストップコロナ差別を呼びかけるポスターや動画等を通じて、感染者等への人権に配慮した行動をとるよう促す啓発活動を進めてまいりました。
引き続き、電車内での動画広告などの広報媒体も活用し、感染症に対する都民の正しい理解を促進してまいります。
<感想>
私は、「感染しない、させない」という発信を続ける知事に対し、感染した人が悪いのではない、というメッセージこそ発信するべきだ、感染対策は自己責任の押し付けでは解決できない、検査を抜本的に拡充していくことこそ必要、という問題意識から知事の認識を質しています。しかし、小池知事は答弁しませんでした。本当に残念です。ただ、総務局長の答弁で、コロナの感染は意図せず誰にでも生じる可能性がある、ということを述べたことは重要だと思います。引き続き取り組んでいきたいと思います。
by hara-noriko | 2021-03-06 00:24 | 都議会 | Comments(0)