共産党街頭演説 原のり子の訴え(下)   

 6月6日、小池書記局長を迎えた日本共産党の街頭演説(東京・東久留米駅前)。私のスピーチを2回に分けて紹介しています。今回はその「下」です。

【原のり子のスピーチ 「下」】

コロナで見えてきた2つの課題

 私たちのこの地域で(清瀬・東久留米)でも、コロナを通じて2つの大きな課題が見えてきていると思っています。

1つめの課題
多摩北部医療センターの充実


 1つが、公社が運営する多摩北部医療センター(東村山市)の充実です。
 今ちょうど改築の時期を迎えていまして、どのように機能を強化させていくのか、ということが基本構想検討委員会で、お医者さんや行政関係者が入って、議論されています。

産科、新生児集中治療室、小児外科の設置
清瀬小児病院廃止後、切実な願い


 私は2月の代表質問でこの問題を取り上げて、清瀬市や東村山市などではなくなってしまった、お産ができる産科を設置することが必要だということや、新生児集中治療室(NICU)が必要だということ、そして小児外科を設置することが必要だということを質問しました。
 とくにNICUと小児外科については、都立清瀬小児病院があったときには、ここが担っていたのです。小児病院が廃止された後、多摩北部医療センターが小児科の受け皿にはなっていますが、NICUと小児外科はないのです。
 昨日、お話をうかがった方は、お孫さんがヘルニアで、この地域で小児外科があればそこで診てほしいけれど、結局、診てもらえるところがなくて、遠くの病院で手術したそうです。

私の質問に「住民のニーズをふまえる」と答弁
都議選後が重要に

 自民党(型)都政のもとで、病院がどんどん統廃合されてきた。都立病院も半分に減らされ、この地域でも清瀬小児病院がなくなった。このひずみは、今もなおあるのです。これを解決しなければいけないと思っています。
 東京都は、私が質問したことに対して、「住民のニーズをふまえる」と答弁しています。多摩北部医療センターの問題は、これからが重要です。

2つ目の課題
保健所の体制強化と復活

 そして、もう1つの課題は、保健所の体制強化と復活です。
 清瀬・東久留米地域にあった保健所は、自民党政治のなかでなくされてしまいました。

多摩地域は28市町村で5カ所しかない
多摩小平保健所の対象は74万人!


 今は多摩地域の保健所は28市町村で、たった5カ所です。八王子市と町田市には1カ所ずつありますけれど、それ以外はみんなで5カ所しかない。清瀬・東久留米地域は多摩小平保健所で、74万人の人口を対象にする、そういう保健所になっています。ですから、コロナで心配なことがあって保健所に電話してもなかなかつながらない、という事態が起きたのです。
 多摩小平保健所は、必死で保健師さん、職員のみなさんががんばっています。ぎりぎりまでがんばっている。でも、足りない。この問題を私たち共産党都議団は、私自身も2月の代表質問で、取り上げてきました。

多摩地域の保健所 今年は11人の保健師が増加
私の質問に「感染拡大時にあわせた体制強化をする」と約束


 このなかで、今年は11人、多摩の保健所で保健師さんが増えることになっています。そのうちのお二人は多摩小平保健所に配置されることになりました。さらに運動をすすめ、みなさんから署名を寄せていただいたり、清瀬・東久留米の両共産党市議団とも一緒に交渉をすすめました。
 東京都は私への答弁で、「感染拡大時にあわせた体制強化をする」と約束しました。さらに「今後の保健所のあり方を検討する」と答弁しています。

2つの課題 都議選後に本格的な議論
みなさんの議席を失うわけにはいかない

 いよいよこの地域の2つの大きな課題が、都議選のあとに本格的な検討に入ることになったわけです。この大事なときに、みなさんの議席を失うわけには絶対にいかない、と思っています。
 私、原のり子を押し上げていただいて、この2つの課題を前にすすめる仕事をぜひともやらせてください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

ぎりぎりのところにきたオリンピック問題
中止を求める陳情を都民ファ・自民・公明が不採択に


 オリンピックをどうするのか。この問題がぎりぎりのところにきています。都議会文教委員会には、オリンピックを中止してコロナの対策に集中すべきだ、という陳情が出されました。都民ファーストの会や自民党、公明党のみなさんが不採択にしてしまいました。

当たり前のことが判断できない菅政権と小池都政
政治を変えて、いのちを守る


 この夏のオリンピックは中止して、コロナ対策に集中する。子どもたち90万人をコロナのもとであるにもかかわらずオリンピックの観戦に動員する計画も中止する。こういう当たり前のことが判断できない今の菅政権や小池都政をここで変えなければ、いのちを守れない、と思っています。
 いのち・くらし・人権をまもる。このことは絶対にゆずってはいけない。それがコロナの教訓ではないでしょうか。
 私は改めて、みなさんと一緒に、いのちをまもることがいちばん大事、そのことを共有して、夏のオリンピックは中止してコロナを収束に向かわせるために政治が力を発揮すべきだと言いたい。

コロナ禍でフェアな大会にならない
夏のオリンピックは中止すべきです


 オリンピックは、どんな小さな国でも参加することに意義がある、という大会です。それなのに、出られない方もいらっしゃる。出られない国もある。ワクチンが行き届かない状況もある。こんななかで開催するのはフェアな大会とはいえません。オリンピック憲章にもとづいて考えても、やっぱり中止すべきだということを改めて強調したいと思います。

幅広い共同へ 広がる動き
2期目 必ず駆け上がる

 いま、都議選に向かうなかで、社民党のみなさんや、緑の党のみなさん、無所属の清瀬市議、ふせ由女(ふせ・ゆめ)さん、清瀬・東久留米それぞれの市民連合のみなさんなど、幅広い共同が広がっています。私を市民と野党の共同候補として応援しようという声を広げてくださっています。
 私は4年前に、力を合わせれば必ず政治を動かすことができる、と訴えました。これが実感であり、みなさんと共有した確信だと思うのです。今回もさらに共同を広げて、党派や立場の違いを超えて、今こそいのちを守る当たり前の政治しよう。自己責任を押し付ける政治からやさしい、そして当たり前の声が通る政治にきりかえよう。その声をたくさん集めて、みなさんの思いをしっかり受け止めて、2期目、かならず駆け上がっていきたいと思っています。
 みなさんの思いを、私、原のり子にお寄せいただけますよう、心からお願いを申し上げ、また全力を尽くす決意を申し上げまして、私の話とさせていただきます。ありがとうございました。(「かんばれ~」の声と拍手)

街頭演説終了後、市民のみなさんと対話に
共産党街頭演説 原のり子の訴え(下)_b0190576_20475805.jpg
共産党街頭演説 原のり子の訴え(下)_b0190576_20480204.jpg

【新しい原のり子事務所(滝山東交差点付近)】
東京都東久留米市前沢3の8の12
東亜グリーンハイツ105
電話 042(470)0234
事務所は小金井街道沿いにあるビルの1階です。
駐輪場もあります。

主なバス路線
東久留米駅西口発 武蔵小金井行きバス 「前沢住宅」下車
清瀬駅南口発   武蔵小金井行きバス 「前沢住宅」下車

【これまでの原のり子事務所(東久留米市幸町)も機能しています】
コロナの相談などはこちらへ

電話・ファクス 042(476)2544
共産党北多摩北部地区委員会でも受付中
電話 042(391)4139



by hara-noriko | 2021-06-07 20:48 | 都議選 | Comments(0)

<< 社会民主党 青木ゆうすけ市議の... 共産党街頭演説 原のり子の訴え(上) >>