都議会定例会で問われたこと(2)パートナーシップ制度   

 都議会第2回定例会が終わりました。今回の都議会で何が問われたのか。私は街頭で、大きく2つのことをお話ししています。1つは、コロナ対策とオリンピックです。もう1つは、パートナーシップ制度実現に向けての大きな一歩があったことです。2回にわけて報告します。2回目は、パートナーシップ制度についてです。

パートナーシップ制度実現へ
大きな一歩がありました

 きょう、どうしても報告したいのは、今度の都議会で人権を守るたいへん大きな動きがあったことです。それは、パートナーシップ制度の実現に向けての大きな一歩です。

 同性パートナーのみなさんは、異性カップルのみなさんに比べて、さまざまなところで差別を受けています。1つわかりやすい例をいえば、都営住宅にパートナーで入居したいと思っても、同性パートナーは認められていません。東京都がパートナーシップ制度を実現すれば、都営住宅で同姓パートナーが入居できるようにすることもできます。
 自分が愛する人と希望をもって生きていける。そんな当たり前のことで差別があるというのは、絶対に許してはいけないと思います。

都議会総務委員会に出された請願
全会一致で趣旨採択に


 パートナーシップ制度を実現する問題で、都議会総務委員会に請願が提出されました。ネット署名がたくさん集められて、「パートナーシップ制度を実現してほしい。東京都でやってください」というその請願が、なんと全会一致で趣旨採択されました。
 私は、本当は採択したかったんです。でも、趣旨採択ということであればすべての会派が一致できるということで揃いました。継続審査のまま議会が終わってしまうと、都議選を経た新しい都議会になるために、廃案になってしまうことになる。請願を生かすために、趣旨採択でいこうということになりました。

発言してこなかった知事も
「検討する」と発言


 請願が趣旨採択になった後の代表質問のときに、各会派が取り上げるなかで、このパートナーシップ制度について、今までは一切発言をしてこなかった小池知事も、ようやく「パートナーシップ制度について検討する」と言及しました。これは本当にみなさんの力です。

セクシュアルマイノリティのみなさん
その運動が切り開いてきた

 セクシュアルマイノリティのみなさんが、人権尊重条例をつくるときに教えてくださいました。パートナーシップ制度を実現することや、セクシュアルマイノリティの権利を守ることは、私たちだけのことを守ってくれということではないんだ、と。誰もが、どんな性自認、性的指向であっても、どんな生き方を選ぼうとも、その人の自由な生き方が保障される、人権が守られる。「そのために私たちはこのセクシュアルマイノリティの権利のこともいっているんだ」と教えてくれました。私は、そうしたみなさんの運動が、ようやく東京都でもパートナーシップ制度実現あと一歩というところにまでなったんだと本当に感動しました。

制度の実現には慎重に、と自民党
都議選で制度実現をめざす議員を増やす

 そして同時に、喜んでばかりはいられないんです。趣旨採択ということで今回は自民党も反対をせずに、趣旨採択でまとまりました。しかし、自民党の方の意見は、これは趣旨採択にはするけれども、制度の実現については慎重におこなうと、そういうふうにわざわざ一言付け足しました。また知事も、実態調査をふまえて検討する、といっています。このままでは先送りになる危険があります。今度の都議会議員選挙で、パートナーシップ制度を本当に前に進める都議会議員を増やさなければいけません。私も、この問題をずっととりくんできましたけれども、どうしても2期目も都議会にいって、パートナーシップ制度を一日も早くつくる、この仕事をやらなければならない、と思っています。どうかみなさん、お力添えを心からお願いを申し上げます。

多様な運動から学んで議会で取り上げてきた
政治を動かしているのは市民の声


 私は、議員になって、このセクシュアルマイノリティの方々のこうしたとりくみもそうですし、清瀬や東久留米でたくさん農地がまだまだ残されているなかでの、農家のみなさんのこともそうですし、また障害者問題でも関係者のみなさんと一緒にとりくんできました。すべてみなさんからさまざまなことを教わって、そして学んで、それを議会で取り上げてきました。みなさんの声こそが政治を動かしています。

共産党の躍進で
いのちとくらしと人権を守ろう


 都民の声を聞かない冷たい都政をここで切り替えて、日本共産党を3回連続躍進させていただき、この厳しい2人区でも、私原のり子を押し上げていただいて、もっと当たり前の声が通る、当たり前の政治を実現していきましょう。この流れを今度の都議選でつくることができると、必ず総選挙に結びつきます。都政も国政も変えて、自己責任型の政治はもうここでやめよう、いのちとくらしと人権を守ろう、その声を大きく広げていくために全力を尽くしてまいります。

「未来を拓くマドンナのつどい」で
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by hara-noriko | 2021-06-10 22:12 | 都議会 | Comments(0)

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