都議選で訴えたこと 都市農業は地域の財産   

 都議会議員選挙で私は、農地の多い地域を回って、都市農業の振興を訴えてきました。私がなぜ、都市農業が大事だと思っているか、その思いも含めてスピーチしました。土砂降りの日でしたが、若い人たちを中心にしたビラ配布隊のみなさんと一緒にとりくみました。改めて、そのときのスピーチを掲載します。ぜひ、お読みください。

地元出身でもなく
農家出身でもないけれど


 この地域の財産である都市農業を守っていこう、ということで清瀬市・東久留米市をめぐっています。
 私は都議会議員になる前、18年間東久留米市の市議会議員をしていました。市議になった最初の4年間、農業委員も務めさせてもらいました。地元出身でもなく、農家の出身でもない私で、本当に知らないことばかりでした。この地域の環境と農業を守りたい、消費者の一人としても何かできることがあったら、という気持ちで取り組みました。

農業者のみなさんに教えてもらって
生分解マルチシートへの補助を実現


 農業者のみなさんが地域の状況を詳しく教えてくれて、農業委員会のなかでは、環境にやさしい生分解マルチシートへの補助を実現したらどうかなど、さまざまなことを議論して、みんなで実現してきました。

岐路に立たされている都市農業
農地を残すためにそんな支援が必要なのか

 いま、この都市農業が岐路に立たされていると思います。せっかく法律などもできて、都市に農地を残すということになったのに、では残すためにどういう支援が必要なのか、まだまだ支援が足りないという状況だと思います。
 そういなかで、多くの生産緑地が指定期限を迎えることになりました。「このあと10年間、延長してほしい」ということで、いろいろ話し合いがされている。先日、新聞で見ましたら、期限を迎える生産緑地のうち、清瀬では8割以上が「10年延長する」と考えておられることがわかっています。農地を守るということで、努力されていることがよくわかります。

農業を継続していくために何が必要か
営農ボランティア、農業アカデミー


 農地を守ったとして、継続していくためには何が必要かといったら、担い手の問題があります。多くの農業者のみなさんは、「うちの代で終わりだ」「後継者はいないんだ」とおっしゃいます。そういうときに、営農ボランティアを有効に活用できるようにする。また、東京都がやっている農業アカデミーというのがあります。農家の出身でなくても農業をやってみたいと思う人がそこで学んで技術や知識を身につけて農業者になる、という仕組みをつくっています。これをもっと本格的にすすめていくことが必要だと思っています。

体験型農園を広げていくことも重要
農園利用の負担軽減など都の支援を

 体験型農園をもっとやりやすく広げていくことも重要です。いまは、農園を利用する方の負担がなかなか重いということがありますが、これに東京都がもっと支援できないのか。こういう声が農業者や市民の方から寄せられているので、私は都議会で取り上げてきました。

この地域の水と緑
農地・農業は宝物


 都議になって4年の間に3回本会議質問の機会がありました。その3回とも都市農業の問題を取り上げてきました。私は地元出身でもなく、農家出身でもないといいましたが、結婚して清瀬・東久留米地域に引っ越してきて、子どもを産み育てている間に、いい環境のなかで子育てをすることが喜びになりました。途中で、引っ越しをしなければいけないかもしれないという時期があったんですけれども、でもそのときも、やっぱりここにいたいと思って住み続けました。この地域の水と緑、そして農地・農業は財産、宝物です。

農地がもつさまざまな役割
その農地を守り維持し、拡大したい

 農地はさまざまな役割を果たしています。災害が起きれば防災農地として活用されます。みなさんがご協力をされています。雨がたくさん降っても、農地があることによって雨が土に浸透していきます。もしこれがぜんぶコンクリートだったら、水はあふれかえってしまいます。こういう環境をこれからも守っていくことが私たちの暮らしにとって本当に重要ではないでしょうか。温暖化対策が叫ばれているなか、農地を守り維持し、そして拡大していくことが必要です。

生産緑地の使い勝手を良くする
一旦は駐車場にした方が農地に戻した


 そういうなかで、生産緑地についても、使い勝手がずいぶん柔軟になってきました。この地域でも、一旦は駐車場にしたところを農地に戻すことに対して東京都が支援するという仕組みもできて、活用された方もいらっしゃいます。「高齢者だけで農業をやっていたから、農地に戻しても大丈夫かと心配だったけれども、役所にも相談しながらやってみようという気持ちになった。やってよかった」という声も届いています。

農業者自身を応援する仕組みを強化したい
その仕事を原のり子にやらせてください


 こういう決断をした方々を応援する仕組み、農業者自身を応援していく仕組みをもっと強化していきたいと思っています。どうか、この仕事を私、原のり子にやらせてください。
 いま、1期目に取り組んだこと、固定資産税の負担軽減も含めて、まだ道半ばです。みなさんの声を聞いて、もっと前に進めたいと思っています。ぜひ、みなさんの党派を超えたご支援を、私、原のり子にお寄せいただいて、押し上げてください。地域の環境、そして都市農業を守っていくために、しっかり仕事をしていきます。
 今回の選挙は大接戦になっています。みなさのお力添えを最後にもう一度お願い申し上げまして、日本共産党の都議会議員候補、原のり子からの訴えとさせていただきます。ありがとうございました。

都市農業の振興を訴えました
都議選で訴えたこと 都市農業は地域の財産_b0190576_23360350.jpg
都議選で訴えたこと 都市農業は地域の財産_b0190576_23300482.jpg
ビラ配布隊のみなさんと
都議選で訴えたこと 都市農業は地域の財産_b0190576_23300603.jpg

by hara-noriko | 2021-07-10 23:36 | 都議選 | Comments(0)

<< 豪雨・土石流災害への募金を訴えました 都議選 市民がつくった選挙だった >>