安心して住み続けられる都営住宅に
2021年 07月 11日
都営住宅へのエレベーター設置
建て替えや引っ越しで住民の方の事情に配慮
都営住宅はそれぞれの地域の課題もあり、その場所によってスピーチは異なります。エレベーター設置が課題になっている都営住宅では、毎年65基のエレベーターを設置する予算が組まれているのに、30基ほどしかつくっていない問題を追及し、みなさんのねばりづよいとりくみのなかで、ようやく前進しようとしていること。また、都営住宅の建て替えによって生まれた余剰地は、住民の声をふまえて活用を検討するよう求めていること。老朽化した都営住宅から引っ越すときに、子どもさんが転校しなくてもよいようにすることをはじめ、住民の方の事情を十分配慮することを求めていること。…などそれぞれの地域でスピーチしました。
ここには、基本のスピーチを掲載します。ぜひ、お読みください。
私は、都営住宅問題で公約を示し、政策も掲げています。みなさんのお宅にも6月に都営住宅のチラシを配らせていただきました。ぜひ、改めてご覧いただけたら幸いです。
私は、都議になって初めてでた決算特別委員会で都営住宅問題を質問しました。いくつかご報告したいと思います。
使用承継
母親が亡くなり10代の娘さんは…
1つは、使用承継の改善です。配偶者にしか認められなくなってしまった使用承継。これを子どもなど家族にもちゃんと認めていこう、と質問しました。残念ながらまだ道半ばで、共産党都議団としてもくりかえし働きかけている途中です。
質問したときに、こういう例を紹介しました。私が相談にのったことです。
ひとり親家庭で、母一人子一人の家庭で、突然、お母さんが急病で亡くなってしまいました。10代の娘さん一人が残されました。他に身寄りもありませんでした。でも、この娘さんは、「ルールに従って、すぐに出ていってください」といわれてしまいました。近所の人たちも心配して、みんなで東京都に対して声を上げて、「ずっとここにいさせてほしい」といいました。私も一緒に話し合いをしました。残念ながら、この娘さんは都営住宅を出ていくことになりました。ギリギリまで期間を延長して、引っ越し先が決まるまで待って、引っ越しをしました。都営住宅に居続けることはできなかったのです。
急がれる使用承継の改善
引き続き取り組みます
私は、使用承継の改善をしないと、こういうことがもっともっとたくさん起きてくる、本当はセーフティーネットとして都営住宅はとても重要なのに、そういう役割を果たしていない問題を痛感しました。私の質問に、「一人ひとりに対してきちんと対応していく」と局長が答弁していましたけれども、使用承継のあり方そのものを見直していかないとダメだ、ということでその後も取り組んでいます。ぜひこれを2期目の都議会でやらせてください。
シルバーピア
連れ合いが亡くなって一人の部屋に引っ越し
2つめには、シルバーピアの問題です。
シルバーピアに入られていて、お連れ合いが亡くなったあと、お一人になると、「一人の部屋に引っ越してください」といわれます。高齢になってから引っ越しをするというのは、本当に大変なことです。「住み慣れた住まいにいさせてほしい」とだれもが願います。当然のことだと思います。
都は「強制はしない」と約束
誓約書まで書かせて縛るやり方を改善したい
これについても、質問しました。そうしたら都は、「入るときに誓約書を書いているから、それにもとづいて転居を促している」いいながら、しかし、「強制はしません」と約束しました。「強制はしない」というのは一歩前進ということで、みなさんにお知らせしました。同時に、誓約書まで書かせて縛るというこのやり方自体を改善する必要がると思って、引き続き働きかけをしています。
みなさんが高齢になっても、お一人になっても、安心して住み続けられるように、これも2期目の課題として引き続きやらせていただきたいと思います。
修繕
カビや古すぎるシャワーなど
そして3つめに、修繕の問題です。修繕の費用が本当にたいへんです。自分は悪くないのに、使っているだけで修繕費がかかってしまう。カビの問題とか古すぎるシャワーの問題とか、いろんな問題がそれぞれの都営住宅で課題になっています。
構造上、ご本人に問題がない場合は、修繕費用はきちんと公的に負担していく。これが必要です。
構造上問題があれば自己負担はない
しかし、証明するのが難しい
質問しましたら、都は「構造上問題があるとわかったものについては自己負担を求めない」といっています。でも、これを証明するのがなかなかたいへんで、みなさんご苦労されています。これも一歩ずつ前進していますので、修繕についてもしっかりとみなさんとともに改善に向けて取り組んでいきたいと思います。
こうした都営住宅の課題について、都議会議員になって、直接都議会で質問ができるし、担当者に働きかけができるようになりました。ぜひ、これからもみなさんのお困りごとや心配ごとを私、原のり子にお寄せください。
都営住宅の改善へ
共産党都議団として条例提案
都営住宅改善の問題では、共産党都議団として条例提案もおこなってきました。
安心して住み続けられる住宅を守っていく。障害をもっても、高齢になっても、住み続けられるように条例のなかに位置づけようということで取り組んでいます。
また、同性パートナーの方も都営住宅に入居できるようにしよう。都営住宅に入りたくても入れない人たちがたくさんいるなかで、新規の住宅をつくっていくことや、空いている部屋については必要な分を除いて入ってもらえるようにしよう、と提案しています。
声を届ける議員が必要です




by hara-noriko | 2021-07-11 21:22 | 都議選 | Comments(0)