五輪組織委員会 問われる人権感覚   

五輪の音楽を担当する小山田圭吾氏が辞任
いじめを誇るようなインタビュー記事


 オリンピック・パラリンピックをめぐって、人権の問題も問われています。
 オリンピックの音楽を担当することで取り組んでいたミュージシャンの小山田圭吾氏が辞任する事態になりました。開会直前での辞任ということになり、ショッキングなニュースとして伝わったと思います。小山田氏が過去に凄惨ないじめを行っていた、しかもそのいじめを誇るような、また笑いのネタにするような、そういうインタビューの記事があったということがわかり、オリンピック・パラリンピックの音楽の担当としてふさわしいのか、という声が大きく起こりました。

「全国手をつなぐ育成会連合会」の会長声明
問題の本質がはっきりと示されている


 そして、そのことについて組織委員会が適切な対応をしなかった、小山田氏の留任を求めたということでも大問題になりました。結局、ご本人の辞任ということになりましたが、この問題で「全国手をつなぐ育成会連合会」が会長名で声明を発表し、問題の本質をはっきりと示したと思います。

障害者を差別するいじめ
それを誇る人がふさわしいのか


 障害者を差別する、そうしたいじめを行っていた人がはたしてオリンピック・パラリンピックにふさわしいのか。オリンピック憲章を大事にする立場に立てるのか。そういう問題を提起しました。過去の問題を今あらためて掘り返し、本人が反省しているのにもかかわらず問題にしている、という方もいらっしゃるようです。しかし、そうではありません。とても言葉には表せられないようないじめの内容です。私も読んで本当にショックを受けました。そういうことをやっていて、しかもそのことをおとなになってから反省するわけでもなく、誇るように、武勇伝を話すかのようにインタビューで答えていた。その記事が残っていて、このことに多くの障害者のお父さん、お母さんたちが胸を痛めて、パラリンピックの音楽をつくる人にふさわしいのか、このことを組織委員会はどう考えているのか、と訴えました。

きちんと対応しない組織委員会
本人の辞任ですむ話ではない


 私は、この声明を見て、胸が痛くなりました。こういう問題に対しても、組織委員会がきちんと対応できない。本当に問題だと思います。
 今回のオリンピック・パラリンピックは、コロナの対策上どうなのか、緊急事態宣言のなかでオリンピックを強行するということはありえない、という大きな問題が一方であります。同時に、障害者差別まで容認してしまうかのような対応を組織委員会がとってきた、結局は辞めさせるのではなくて本人が辞任をするということを待って、この問題を収束させようとしている。ここに今のこのオリンピックの問題点がはっきり表れたのではないでしょうか。人権感覚がどうかなっている、といわざるをえません。

五輪に希望は語れない
強行開催は許されない

 こういうもとで行われるオリンピック・パラリンピックに希望は語れない、と私は思います。コロナの感染が広がっている。一方では人権を認めない、差別を許さないという立場に立ち切れない。このオリンピック・パラリンピックのあり方が今、問われています。あらためて、今の状況でオリンピック・パラリンピックを強行するのではなくて、この夏はやっぱり中止をして、コロナ対策に集中をする、そして安全・安心に行える、その時期を選んでオリンピックは行うべきだ、という当たり前のことをいい続けなければいけないのではないかと改めて思っています。

オリンピック・パラリンピックと人権について
駅前の都政報告のなかで取り上げています
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by hara-noriko | 2021-07-22 00:06 | 国政 | Comments(0)

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