市民と野党が力を合わせ、政治を変える   

 清瀬市と東久留米市でそれぞれおこなわれた日本共産党市議団による「オンライン市政報告会」。私も参加して、都議選で感じたこと、選挙結果による新しい変化などについて報告しました。主な内容を紹介します。(東久留米市での報告から)

都議2期目
この議席は市民の議席


 都議会議員選挙(6月25日告示、7月4日投開票)で、みなさんの大きなお力添えをいただき、2期目の都議会に送り出していただきました。心から感謝申し上げます。たくさんのご協力とご支援をいただき、市民のみなさんの選挙というなかで議席を獲得することができました。
 4年前に獲得した議席というのは、市民のみなさんの議席ですから、これを失うわけにはいかないということで力を合わせました。

政治の主役は市民のみなさん
『議会と自治体』『前衛』で特集


 今回の選挙で、いちばんの感想は、市民のみなさんの力はすごい、ということです。政治の主役は市民のみなさんだということが、いちばんの実感です。
 そのことを、『議会と自治体』という雑誌の8月号で紹介しました。今回当選した19人の都議全員がそれぞれ手記を書いています。私も「『市民の力はすごい!』市民と野党の共同候補として」と題して書きました。ぜひ読んでいただけたらと思っています。
 この後に発行されます『前衛』という雑誌には座談会が掲載される予定です。豊島区選出の米倉春奈議、北区選出の曽根はじめ都議、品川区選出の白石たみお都議、共産党東京都委員会の田辺良彦委員長、そして私の5人で語り合いました。ここでも、市民のみなさんと野党が力を出し合って選挙をやっていくことがいかに大事かを中心に話をすすめているので、ぜひこれもご覧いただければと思います。
 今回の都議選では、市民のみなさんの取り組みが多彩にありました。そういうこともゆっくり交流できたらいいな、と思っています。

フードバンクで寄せられた学生の声
障害者のお母さん・お父さんが初めてマイクを握る


 選挙期間中にも発展がありました。地域の民青のみなさんが学生向けにフードバンクを実施していて、学生たちの声を届けてくれました。その声を私は選挙で訴えました。市民のみなさんがたくさん弁士になってくださいました。障害児者を育てているお母さん・お父さんたちがマイクを初めて握る。そういう場面もたくさんありました。そのことに感動して、「私も何かやりたい」といって選挙に協力してくださった方々もいらっしゃいます。毎日のように駅前で市民弁士がスピーチをしていたのですが、その方が電話で私への支持を訴えていたら、その声を聞いて「あなた、この前、駅前で話していた人ですよね」といわれたそうです。まさに市民の力だと思いました。
 私は、こういうなかで候補者として活動できたことを光栄だと思っています。たくさんのことを学ばせていただきました。

市民連合が街頭演説を実施
そこに立憲民主党の国会議員が参加


 都議選直前の6月19日、清瀬と東久留米の市民連合が共催して街頭演説をやってくださいました。ここに立憲民主党の塩村あやか参院議員が来てくださいました。立民の国会議員さんが来てくださったのはこのとき1回だけでしたが、この1回がとても重要で、市民のみなさんが舞台を用意してくれて、そこに賛同してくださった。
 7月8日に参院議員会館にある塩村さんの部屋に行ってごあいさつしてきました。とても喜んでくださっていて、街頭演説に行った後、自分はツイッターで発信したんだ、という話をしてくれて、公的な病院を守っていくためにも原さんは落とせない、ということでツイートしてくださったんです。そういう共同が広がっていったのは本当に良かった、と改めて思いました。
 立憲民主党は、党として私を推薦するということにはなりませんでしたが、私の選挙公報に東京都連幹事長の手塚仁雄衆議院議員が「党派を超えて応援します」ということで名前を出してくださいました。
 社民党と緑の党から推薦をいただき、心のこもった応援をしていただきました。

市民の運動があるところに野党の共同がつくられる
その力を総選挙勝利と政権交代へつなげたい


 今回の選挙で学んだことは、市民の運動があるところに野党の共同がつくられていくんだな、ということなんです。共闘していく野党の思いや状況はそれぞれ違いはあっても、市民のみなさんと一緒に取り組むなかで、共産党も含めてみんなが成長していくということを実感しました。
 最初からパーフェクトな共闘があるわけではなくて、市民を主人公にみんなで一歩一歩つくっていくんだな、ということがいちばんの教訓です。これが次の総選挙につながるというふうに思っています。
 市民と野党の共同で衆院東京20区(清瀬市・東久留米市・東村山市・東大和市・武蔵村山市)から宮本徹さんを必ず押し上げて、共産党も野党共闘の要の政党として躍進するよう頑張りたいですし、それを政権交代に結び付けたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

新しい都議会
どう変わったのか


 都議選後の都議会の状況を報告したいと思います。
 まず、各会派の議席から。自民党33人、都民ファースト31人、公明党23人、共産党19人、立憲民主党15人、維新1人、生活者ネット1人、無所属4人です。ぜんぶで127人。
 第1党は自民党なんですけれども、公明党を足しても過半数にはなりません。共産党は18から19に伸ばしましたが、立憲民主党も7から15に倍増しました。共産党と立民を合わせて34ですから、2つの政党だけでも臨時会を招集できる人数になりました。臨時会は総数の4分の1、32人が賛成すれば招集できます。さらにここに緑の党推薦の無所属の方やネットの方を加えれば、36になります。都議選前は野党をすべて合わせても31でしたから大きな前進です。
 都議会のなかでの野党の共闘もぜひ強めていきたいと思っています。小池知事は、コロナ対策の補正予算を、議会を開かずに専決処分で執行してきました。こういうやり方を許さない共同を進めたい。がんばりたいと思います。

地元の都議として役に立つ活動をしたい
清瀬市・東久留米市長に面会して懇談


 私自身は、地元の都議としてもっと役に立つ活動をしたいと思って、市議団のみなさんと一緒に、清瀬市と東久留米市の市長にごあいさつに行きました。それぞれ立場や考えに違いがあったとしても、とくにいまはコロナで大変なときですから、市が困っていることを教えてもらって、それを東京都にちゃんと届けて、市民のために仕事をすることが必要ですので、意見交換をしました。
 東久留米の並木克巳市長は、「コロナで市民が疲弊している、このことをどうにかしていかなければいけない」とおっしゃいました。「市民が疲弊している」という発言は非常に重要だと思っていて、東京都が市に対する補助を惜しんでいるようではダメだな、と思ったんです。東京都は1回だけ、国とは別にコロナの交付金を市に出しています。以前、市長から、この交付金はありがたい、もっとやってほしい、というご意見をうかがい、「1回で終わりにせず第2弾の実施を」と質問したことも報告しました。
 こういうことを、さらに一つひとつ提案しながら、市民のみなさんに役に立つ活動をしていきたいと思っています。

都議選で学んだことなどを報告
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by hara-noriko | 2021-08-03 00:14 | 都政報告 | Comments(0)

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