8月9日 長崎市の平和式典を観て   

すばらしかった平和宣言

 今年の8月9日、長崎市の平和式典はテレビで観ました。田上富久・長崎市長の平和宣言
は、今年も本当にすばらしかった。何より、被爆者の命がけのとりくみ、被爆者のことばを大切にしているからだと思います。国連事務総長のあいさつもそうです。被爆者の方々の命がけのとりくみが核兵器禁止条約をつくったことが本当によくわかります。

被爆者代表 岡信子さんの「平和への誓い」

 そして、被爆者代表の岡信子さんの「平和への誓い」に胸が揺さぶられました。岡さんが話す原爆投下後の様子は、目に浮かぶようで本当につらい。これを話すたびに、そのときのつらさがよみがえりながらも話してくださる。絶対に聞き逃してはいけない、と強く思いました。
 岡さんは、92歳。当時、16歳の看護学生として救護所に動員されて救護にあたっていました。そのときの惨状を思い出し、ずっと被爆体験は話せなかったそうです。でも、数年前から残されたものの務め、若い人たちにあんな思いはさせたくない、という思いで話すようになったと。
 私は、「誓い」の最後に、岡さんが「私たち被爆者は命ある限り語り継ぎ、核兵器廃絶と平和を訴え続けていくことを誓います」と述べたときに、とくに、「誓います」と強く心を込めて話したことにふるえました。一日も早く核兵器禁止条約に日本が参加していかなければならない、被爆体験者の方も含めて一日も早く救済を、と強く思いました。

菅首相のあいさつに愕然として

 こうした話を聞いたのに、あまりに空虚な菅総理のあいさつ…。特に私は、「乗り越えられない試練はない。平和の尊さを強く感じた」との菅さんの言葉に愕然としました。よく被爆者の方を前に、こんなに簡単にものがいえるな、と。どれだけ、大変な思いをしてきたのか。それをずっといえないできて、でもこれからの社会のために葛藤しながらも話してくださっている。その重みをわかっているのか。

核兵器禁止を前に進める政権を

 被爆者の声に学び、核兵器禁止条約を前に進める政権をつくらなければ。決意を新たにしました。

長崎市の平和式典
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by hara-noriko | 2021-08-11 01:54 | 行事 | Comments(0)

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