命を守るために政治を変える   

都議選で変わった議会の力関係
これまで開かれなかった臨時会が実現


 先に行われた都議会議員選挙(7月4日投票)の結果、自民党・公明党が過半数割れをし、共産党や立憲民主党など野党が大きく議席を伸ばしました。みなさん一人ひとりの力が都政を大きく変えつつあります。いままで開かれなかった都議会臨時会(8月18日~20日)がようやく開かれて、1人会派の人も含めてコロナ対策について知事に質問しました。それをきっかけにして、医療施設についても「臨時の施設が必要だ」という議論が前に進むようになりました。私たち共産党都議団は、PCR検査の抜本拡充も提案していますが、これもさらに進めていきたいと思います。

知事の補正予算案に修正案を提出
立民・共産・ネットが共同で


 ぜひみなさんに知っていただきたいのは、今回の臨時会のなかで、立憲民主党が提案した補正予算の修正案についてです。私たちも問題があると議論していた内容です。立民・共産・生活者ネットで、共同提案することができました。残念ながら自民、公明、都民ファーストによって否決されましたけれども、この提起が非常に的確だったことがその後の情勢ではっきりと示されています。

ワクチンで若者啓発に10億円
若者の意識が低いかのような提案はノー


 私たち野党が一致して出した修正案というのは、どういうものか。若い人たちの意識啓発、ワクチンを積極的に接種してもらうための啓発事業に10億円かけようというのが知事の提案でした。私たちは修正案で、そんなことにお金をかけるのではなくて、その10億円を医療機関を支援するなど、コロナ対策への直接の支援に使うべきだ、と提起しました。若者の意識が低いかのようなやり方はまちがっている、分断を持ち込むお金の使い方はきっぱりやめるべきだ、と求めました。

渋谷で若者の優先接種を始めたが
都の予想を超えて若者が列をつくる


 そして、みなさんどうでしょうか。若い人たちは意識が低いわけではまったくありません。知事が半ばパフォーマンスのように渋谷で若者たちの優先接種を行いました。当初の見込みを200人程度と考えていたようですが、300人を超える若者が列をなすということになりました。この機会にワクチンを受けたいと思っている人は、その機会さえあれば受ける、ということがわかったわけです。若者の意識が低いのではなくて、条件を整えていないことが問題だということがはっきりしました。

はっきりした知事提案の誤り
年代を超えて誰でも接種できるようにするべき


 たくさんの人が来たために、朝早々と打ち切ってしまい、受けられなかった人たちからは苦情も出ました。そうしたら都は、抽選にするといいました。まったくやり方が考えられていない。わざわざ渋谷に行って、抽選で外れたら接種できない。そんなやり方はおかしいです。若者に限らず、ワクチンを打ちたいと思う人が年代を超えて打てるようにする。高齢者のみなさんが予約で大変な思いをした。あんなことを繰り返させない。そういう条件を整えていくことこそ東京都の役割だと思います。若者の意識を変えてもらおう、などという認識の下での知事の提案は、本当にまちがっていたことが改めてはっきりしたと思います。

ワクチンでいま必要なこと
PCR検査や抗原検査は頻回に無料で


 ワクチンについていま必要なのは、打ちたいと思う人は気軽に接種できるようにする、同時に副反応などの相談には十分にのる、その体制をつくることだと思います。安心して安全にワクチンが受けられるようにしていく。「ワクチンを受けない人は問題だ」などというのはまちがいです。人権をきちんと尊重しながら、ワクチンを受けたい方には受けられるようにする。同時に、だれもが受けられるPCR検査や抗原検査については頻回に無料で受けられるように整備する。これをちゃんと進めていけば、コロナは必ず収束に向かうことができます。この当たり前のことをやっていない。ここに菅政権と小池都政の大きな問題があります。

都政を前に進めてコロナ危機を乗り越えたい
宮本徹衆院議員とも連携して


 都議選の結果、都議会は野党が前進しました。都議会臨時会を招集できる人数になりました。この力で都政をさらに前に進めてコロナ危機を乗り越える。そして、国政もこんどの総選挙で変えていく。政権交代を実現する。その取り組みを私たち日本共産党は、この地域で活動する宮本徹衆院議員と連携して進めていきたいと思います。みなさんの大きなお力添えを日本共産党と宮本徹衆院議員にお寄せください。

共同の力で政権交代を
共産党の前進が大きなカギ


 いま、コロナ危機のなかで、命を守る政治に変えないと大変だ、と多くの方が感じていらっしゃると思います。菅政権、自民党政権の下では命を守れない、という気持ちが内閣支持率の低下に表れているのではないでしょうか。私たち日本共産党は、党の綱領で共同で政権をつくっていくことをしっかり位置づけています。日本共産党は単独政権をめざしているのではなくて、いつでも共同で政権をつくっていこうと考えています。この日本共産党を比例代表で伸ばしていただくことが政権交代に大きく近づいていく、野党共闘をしっかり強めていく、その1つの大きなカギだということをみなさんに心から訴えます。

今度こそ政治を変えて
一日も早く日常を取り戻す

 秋に必ず行われる総選挙で今度こそ政治を変えていきましょう。コロナ危機のなかで、いつまでも心配しながら暮らさなければならない、命が脅かされている、そういう状況をここで切り替えていきましょう。一日も早くみなさんの日常を取り戻す政治を実現していきましょう。心から訴えます。

街頭でコロナ対策や政権交代を訴える
右は、北村りゅうた・東久留米市議
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by hara-noriko | 2021-08-31 02:00 | 選挙 | Comments(0)

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