力を合わせれば政治は変えられる   

 菅義偉首相が自民党総裁選への立候補断念を表明し、政権を投げ出しました。私は9月4日、毎週土曜日に東久留米駅西口で行っている宣伝で、「総選挙で政権交代を実現しましょう」と呼びかけました。主な内容を紹介します。

政権を投げ出した菅首相
コロナ対策の失敗で追いつめられて


 みなさん、いよいよ菅首相が追いつめられました。一人ひとりの国民が、いまのままでは命が守られないと切実に感じ、「命を守れ」と取り組んできたことによって、菅さんは政権を投げ出すことになりました。その理由に、「コロナ対策に専念したい」と言っていましたが、いったい今までコロナ対策をどの程度やったのでしょうか。それが失敗したから追いつめられているにもかかわらず、いまさら「コロナ対策に専念したい」というので、本当に驚きました。あきれるばかりです。「コロナ対策に専念したい」というのなら、直ちに臨時国会を開いて徹底した審議をすべきではないでしょうか。

いま振り返る都議選の大事さ
野党が前進し、都議会臨時会を実現


 改めて振り返ると、読都議会議員選挙(7月4日投開票)は非常に重要だったと思っています。都議選のときには、「オリンピック・パラリンピックをこのまま開催していいのか」「感染がこれ以上広がったら大変だ」という思いが寄せられ、私たち共産党も「命を守ろう」ということを一番に掲げて訴えました。
 都議選の結果、自民党・公明党は過半数を割りました。私たち共産党や立憲民主党、無所属で野党の立場の方の人数が都議全体の4分の1(127×0.25=31.75)以上を占めることになって、臨時議会を招集できる力を持つことになりました。そのことによって、都議会臨時会(8月18日~20日)が開かれて、1人会派の議員も含めてみんなが知事に質問する場面をつくりだすことができました。

コロナ対策特別委員会も設置
都議選の流れを総選挙へ


 さらに、いままで共産党が11回も提案してきたコロナ対策特別委員会が設置されました。これまでは自民党・公明党・都民ファーストがずっと否決してきましたのですが、都議選後の臨時会では打って変わって、すべての会派が賛成しました。私も特別委員会の委員になり、9月1日から特別委員会が動いています。
 改めて、一つひとつの選挙がいかに大事か、ということがわかります。選挙でみなさんの意思を示していただいて、その結果で政治を動かしていくんだ、ということが都議選によってはっきりとあらわれたと思います。この流れを総選挙に結びつけましょう。

世論が動かした菅首相の退陣
総選挙で政権交代を実現しましょう


 菅首相が政権を投げ出すという事態になり、やっぱり今のままの政治ではダメだ、ということがはっきりしました。菅さんが単に投げ出したというのではなくて、みなさんの世論がこうやって動かした、ということがとても大事だと思います。先日の横浜市長選挙も、菅さんのお膝元で菅さんが支援した市長候補が通らないという結果になり、投票率も上がって多くのみなさんが、コロナの対策をきちんとやる、カジノはやらない市長を選びました。
 いま、流れは「政治を変えよう」「政権を交代しよう」というところに進んできています。私たち日本共産党も野党共闘をしっかり強めて、かならず来る総選挙で政権交代を実現する努力を全力でやっていきます。

自民党政治ではコロナを封じ込めることはできない
急いで対策をとる必要があります


 自民党の総裁選挙が行われるということで、だれが選挙に出るのか、だれを総裁に選ぶのか、こんなことばかりが取り沙汰されています。でもみなさん、安倍さん・菅さんと、政権を投げ捨て、国民を見捨ててきた総理大臣が続きましたが、だれが自民党の総裁になって総理大臣になろうとも、この政治は変わらないことはすでにはっきりしているのではないでしょうか。自民党・公明党が政権を担ってすすめてきたコロナ対策は、すべて後手後手でした。いまだに臨時医療施設を強力に推進していく方向に立ちきれない。PCR検査を抜本的に拡充する点についても及び腰。これではコロナを封じ込めることはできません。
 菅さんが一貫して言ってきたのは、ワクチン頼み。ワクチンが切り札なんだということばかり言ってきました。でも、これだけでコロナを封じ込めることはできないのは明らかです。きちんと検査を拡充しながらワクチンもすすめていく。自宅療養になっている方々を一日も早く医療につなげていく。そういう対策を取らなければなりません。これは、自民党政治の下ではできなかった。ここに本当に大きな問題があります。

命を守る当たり前の政治へ
市民一人ひとりの声が政治を動かす


 みなさん、命を守る当たり前の政治を実現しましょう。そのためには、今度こそ政権交代。野党が連合して政権を取っていく。そのことが求められています。力を合わせていきましょう。都議会議員選挙の北多摩4区(清瀬市・東久留米市)は2人区です。この2人区でも、みなさんと力を合わせることによって、議席を獲得することができました。この選挙区で2期連続して共産党が議席を獲得したのは、初めてのことです。市民のみなさんの声と運動があり、そこに野党のみなさんが集まってくださった。立憲民主党は推薦こそ出しませんでしたが、対立候補を立てずに、市民のみなさんが主催した街頭演説には立憲民主党の国会議員が駆け付けるという状況まで生み出しました。社民党、緑の党が私を推薦してくださいました。市民のみなさん一人ひとりの声がこうやって政治を動かしていきます。

総選挙 野党共闘がカギ
一致点をつくり広げて


 都議選では、お互いに対立候補を立てないで取り組もうと決めた地域では、たくさんの立憲民主党、あるいは共産党の候補が当選しました。野党共闘がこんどの総選挙でもカギだということは、はっきりしています。さまざまな考えの違いはあっても、コロナの危機を乗り越える、命を守る当たり前の政治に切りかえていく。そのために大きく一致点をつくり広げて新しい政権をつくっていくことが求められていると思います。

緊急事態宣言に協力する飲食店が悲鳴
「ちゃんと事業を補償してくれなければ続けられない」


 いまの日本社会の状況は、ぎりぎりのところにきています。苦しんでいる人たちがさらに苦しみを深めているような事態になっています。私は、都議会コロナ対策特別委員の一人として、調査をすすめています。多くの飲食店が時間短縮やアルコールを出さないことで緊急事態宣言に協力しています。でも、もうこの時期にくると、「いったいいつまでこれをやればいいのか」「ちゃんと事業を補償してくれなければ続けられない」という声がたくさんあがっています。自粛をお願いするのであれば、きちんと補償する。この当たり前の政治にしないと、コロナの封じ込めもできないとことは明らかだ、と指摘したいと思います。


衆院東京20区で活動する共産党の宮本徹衆院議員
「20区市民連合」と政策協定結ぶ

 こんどの総選挙は、命を守る当たり前の政治に切りかえていくために、本当に重要な選挙になります。この地域(衆院東京20区=清瀬市・東久留米市・東村山市・東大和市・武蔵村山市)では、日本共産党の宮本徹衆院議員がさまざまな取り組みをすすめています。みなさんのお力で押し上げてください。命と人間の尊厳を守る新しい政治の実現をめざして、「立憲主義の回復をめざす東京20区市民連合」と政策協定を結び、市民と野党の共同を広げながら、市民のみなさんと一緒に活動を続けています。

比例代表は日本共産党へ
野党共闘を強める要

 そして、比例代表は日本共産党へ。みなさんのご支援をお寄せください。比例代表は1票1票が必ず議席に結びつきます。死に票はありません。
 日本共産党は綱領のなかで、政権は連合で取っていく、単独政権ではなくて多くのみなさんと協力して政権をつくっていくことを掲げている政党です。だからこそ、野党共闘を徹底して強めていく要になることができます。ぜひ日本共産党を大きく伸ばしてください。

「政権交代で命を守る政治を実現しよう」と呼びかけました
左は、北村りゅうた・東久留米市議
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街頭から訴える宮本徹衆院議員
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by hara-noriko | 2021-09-05 02:25 | 国政 | Comments(2)

Commented by 工藤薫 at 2021-09-05 08:50 x
素晴らしい演説。とても参考になりました
Commented by 原のり子 at 2021-09-07 10:29 x
恐縮です💦私は、工藤さんが連日奮闘している姿をSNSで拝見して、励まされています!いよいよですね!ご一緒に頑張ります😊

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