コロナ禍で医療を後退させてはなりません
2022年 02月 22日
宮本徹衆院議員も参加して
2月20日、日曜日の午後、宮本徹衆院議員と一緒に、日本共産党清瀬市議団の「まちかど街頭演説」に参加しました。市議団が市政報告、宮本さんが国政報告、私が都政報告をそれぞれおこないました。私の訴えを紹介します。
清瀬市の渋谷市長が亡くなられました
心からお悔やみ申し上げます
寒いなか、立ち止まって聞いてくださっているみなさん、ありがとうございます。また、ご近所のみなさん、商店のみなさん、本当にお世話になっています。渋谷金太郎市長が亡くなられまして、心からお悔やみを申し上げたいと思います。都議になってから、何度も共産党市議団のみなさんと一緒に市長とお会いして、予算要望を提出したり、懇談させてもらったりしてきました。立場の違いはかなりありますけれども、印象深かったのは、保健所の問題で、この地域、保健所がなくなっている地域ですから、コロナのなかで保健所の大事さが本当に実感をされる、そういうようなことで意見交換をしたことが鮮明に思い出されます。今、保健所の問題でも、この多摩地域、保健所が少ない、清瀬にもないというこの問題を解決しなければいけないということで、ようやく保健所のあり方のを検討する、そうした検討が都で進むことになりました。コロナのなかで改めて、保健・医療体制本当に重要だと分かってきたなかで、この保健所の増設の問題も引き続きしっかりととりくんでいきたいと改めて思っているところです。
長引くコロナ 国や都は後手後手
これを打開するために取り組んでいます
さて、私は今日、みなさんに訴えたいことのまず第1は、コロナ対策です。本当にコロナの感染が広がり、長引き、みなさん本当に心配をされていると思います。多くの方からご相談やご心配事も寄せられています。今まで国や東京都も後手後手になっていた、そのツケがここで本当に現れている、ここを解決していくために共産党の都議団としても力を尽くさなければということで今とりくんでいます。
昨年の都議選で共産党が19人に前進
コロナ対策特別委員会を都議会に設置
みなさん、昨年7月の都議会議員選挙で共産党議員を19人に増やしていただきました。この結果、コロナ対策特別委員会を都議会で設置をすることができました。それまでは、何度も何度も私たちは動議を提出して、「委員会をつくろう」といってきましたが、ずっと否決をされていたんです。でもやっぱり、選挙って大事だなと思いました。選挙で議席を伸ばしていただいた、そういうなかで、このコロナ対策特別委員会を全員一致で設置することになりました。現在その委員会を中心に、コロナ対策について議論を進めています。
高齢者や障害者の施設で定期検査が実現
小学校、幼稚園、保育園の職員への定期的検査も
そのなかで、この間も宮本徹衆院議員をはじめ共産党国会議員団、そして市議会議員団と連携をしながらとりくむなかで、検査について一歩一歩充実をさせていくことができています。当初小池知事は、「必要な検査はやられています」と繰り返しいっていました。また自民党は、私たちがPCR検査などを拡充しようと提起すると、「検査ばっかりふやしてどうするんだ」というヤジを飛ばしていたんです。これが本当にとんでもないということが明らかになりました。ようやく、週1回の定期的検査が高齢者や障害者の通所施設、あるいは訪問系の事業所、そういうところも適用になりましたし、小学校、幼稚園、保育園の職員のみなさんの週1回の定期的検査、進められるということになりました。
さっそく、障害者の通所施設の職員の方、施設長さんたちから、「キットが届きました」と喜びの声もありました。今、そうはいっても本当に特別養護老人ホームでもクラスターが多く発生している、さまざま困難な状況になっていますが、この検査を軸にしながら、なんとしても感染をこれ以上拡大させないということで、引き続きとりくみを強めたいと思っています。
無料のPCR検査
実施場所の増設 都が「検討」を表明
また市民のみなさんの無料PCR検査についても、薬局のみなさんの努力で実施されていますけれども、あまりにも足りない、このことについても、東京都が責任をもって検査の実施場所を増やすように、今求めています。これについても、先日の委員会で、これは検討していきますということで答えもありましたので、2月、3月の都議会定例会でしっかりと求めていきたいと思います。
コロナで大変なときにやることか
都立病院・公社病院の独立行政法人化
さて、そういうなかで、私はもう一つどうしてもみなさんに訴えたいのは、こういうコロナで本当に大変なときに、東京都は、都立病院・公社病院から手を離そうとしている、この問題です。とうとう、小池知事は、3月のこの都議会に、都立病院条例を廃止する条例案を提案しました。これがこれから審議されることになります。みなさん、全国で2000以上あるコロナ病床を確保している病院のなかで、全国のトップ11までが都立病院・公社病院なんです。多摩北部医療センターも入っています。それだけのコロナのベッド数を確保している病院を、東京都がだんだんと手を離していく、独立行政法人化をして、さらには定期的に廃止や民営化も含めて検討する対象にしてしまおうとしています。
障害者団体の方々が都や都議会各会派を回って
「命の砦が都立・公社病院」と切実な訴えをしています
もしこうなったら、現在でも公社が運営する多摩北部医療センターに障害者の方や、あるいは認知症の方など、本当にリスクの高い方たちが感染した場合、受け入れをしてくれています。あるいは、多摩北部医療センターに一度搬送された障害者の方が、この方だったら松沢病院に行った方がいいと、すぐにそこから転送されて、命を取り留めたという、そういうケースもあります。まさに命の砦(とりで)となっています。
実は、この問題で、障害者団体の方々が、都知事と、そして私たち都議会の各会派を回って、要望書を提出してくださっています。そこには、障害者にとって、命の砦が都立・公社病院なんだと書いてありました。今コロナの感染のなかで、こうやって都議会にまで来て、直接訴えをするのは、「感染のリスクを考えると心配なんだけれども、いても立ってもいられないんです」と障害者のお父さん、お母さんたち、また職員の方たちが来てくださっています。こんな切実な訴えを聞いてもなお、都立病院条例を廃止するなどということは、とんでもないことだと私は思っています。
コロナのもとで病院のあり方を変えるな
この一致点で各会派に呼びかけ
日本共産党都議団は、この問題では、都立病院や公社病院について各会派の考え方がそれぞれ違いがあるにしても、とにかく今、コロナのもとで病院のあり方を変えるなどということは、やってはいけない、この一致点で、都立病院条例廃止案を押し返そうということでとりくみを強めています。野党共闘もちろん強めながら、でもそれ以外の自民党や公明党、都民ファースト、維新、こういう会派にも改めて呼びかけたい。
(米倉春奈都議は2月22日、都議会本会議で日本共産党都議団を代表して質問に立ち、すべての会派に対して、独立行政法人化に対して意見の違いがあるとしても、今は立ち止まって考えることを呼びかけました)
コロナのなかで見えてきたもの
「自助努力」「自己責任」ではだめなんだ
コロナのなかで見えてきたことは、みなさんの命を守るためには、「自助努力をお願いします」「自己責任でやってください」ではだめなんだということではないでしょうか。しっかりと公的な病院を守っていく。そのために今度の都議会でしっかりと論戦をしていきたいと思います。清瀬の地域のみなさんからも、たくさん声が寄せられていて、先日もファクスで激励の声を何人もの方が寄せてくださっています。この声に応えてしっかり頑張っていきます。
都民の運動で大事な前進
予算案全体としては都民に冷たい内容
最後になりますが、今都議会に提出されている、小池知事の予算案は、本当に残念ながら冷たいものになっています。もちろんみなさんの運動と議会論戦で、子どもの医療費無料化を、18歳までにしようという検討が始まるなど、大事な前進もありますけれども、全体としては非常に冷たいといわざるをえません。
法人税が5000億円以上も増える
これを格差是正に振り向けよ
それもみなさん、コロナだから東京都もお金がなくて大変なんじゃないかと心配している方いらっしゃるかもしれませんが、まったくその心配はありません。来年度の予算案のなかで示された、歳入の状況をみますと、法人税は今年度に比べて5000億円以上も増えるんです。結局もうかる人たちはものすごくもうかっている、IT産業や大手の製造業など、こういうところでは大変な増収になっているということです。
一方、格差は本当に広がっていて、住む家さえない、あるいは食べるものさえない、そういうなかで、今でも都庁の下でやっているフードバンクなどにはたくさんの人が列をつくっています。こうやって今、格差が大きく広がっているんです。そうだったら、この5000億円以上もこの法人税が増収をするというのであれば、その増収分を格差是正に振り向けるべきだというのが私たちの考えです。もっともっと、高齢者のみなさんや、障害者のみなさん、子どもたちのために、お金を振り向ける、税金を使う、そういう東京都に改めていく必要があると思っています。
予算組み替え案を検討中
みなさんと力を合わせて全力を尽くします
日本共産党都議団は、今、予算の組み替え案を提出しようということで検討を進めていますが、みなさんと力を合わせて、みなさんの声がもっと通る、そういう都政にしていくために引き続き全力を尽くしていきたいと思います。2月、3月で都議会が行われます。すべて中継も行われますので、ぜひご覧いただきますようご案内を申し上げまして、今日の私の都政報告としたいと思います。ありがとうございました。
(左から)原田ひろみ市議、深沢まさ子市議、原のり子、
宮本徹衆院議員、佐々木あつ子市議、
香川やすのり市議、山崎美和市議

中央は香川やすのり市議

by hara-noriko | 2022-02-22 21:32 | 東京都政 | Comments(0)