2021年第4回定例会 文書質問(3)都営住宅へのエレベーター設置   

文書質問と都の回答を全文紹介

 私は2021年第4回定例会で東京都に文書質問を提出しました。都議として2期目がスタートしてから2回目の文書質問です。東京都から回答がきましたので、質問と回答の全文を3回に分けて紹介しています。

3回目は、既存の都営住宅へのエレベーター設置について
設置の遅れを一日も早く改善すべきです

 文書質問の内容は(1)パートナーシップ制度について(2)動物愛護について(3)既存の都営住宅へのエレベーター設置について―の3つです。最終回の3回目は、「既存の都営住宅へのエレベーター設置について」です。

私のコメント

 既存の都営住宅にエレベーターを設置してほしい、との願いは切実です。清瀬市竹丘の都営住宅で、住民のみなさんのとりくみにより、ようやく設置されることになったものの、入札の不調が続き設置されません。今回は、一日も早く実現をするための後押しになるよう、不調になっている原因や今後の対策を質問しました。設置を待っている間に、具合が悪くなっている住民の方もいらして、本当に胸が痛みます。地域の大事な問題を超党派で解決しようと、とりくみを強めています。

文書質問
既存の都営住宅へのエレベーター設置について

 東京都清瀬市の竹丘2丁目の都営住宅の3つの号棟にエレベーターが設置されることになり、2020年の10月31日に工事の完了予定とされました。住民の方は10年越しの悲願であり、住民の方々自らが一生懸命設置の同意をお願いしてまわり、ようやくこれで住み続けられると安堵していましたが、入札の不調が続きいまだにめどがたっていません。高齢の住民の方にとっては、見通しもたたないなかで延期されることは大変な不安です。
 病気のため週3回通院しなければならない人は、その都度家族が必死で支えて階段を上り下りしています。病院で治療を受けて帰ってきて、階段を上ることが困難で、家族が支え10分以上かけて家に入るといいます。ある方は、通院が難しくなり訪問診療になったといいます。階段で転んで骨折した方もいます。高齢になっても障害をもっても安心して住み続けられるようにとエレベーター設置を要望しているのに、これだけの時間がかかるという状況は、一日も早く改善すべきと考え、以下、質問します。

(質問1)
 2017年10月の決算特別委員会第3分科会で、エレベーター設置について質問しましたが、その時点では、毎年65基分の予算を組みながら、30基程度しか設置されていないことを指摘し、エレベーター設置のスピードアップを求めました。
 昨年度、エレベーター設置の予算は、何基分でたてていましたか。そして、実際に何基設置されましたか。

(回答1)
 令和2年度(2020年度9における既存都営住宅へのエレベーター設置については、65基分の予算となっており、実績は31基です。

(質問2)
 昨年度(2020年度)、予定していたが未設置になった分はどのような理由ですか

(回答2)
 令和2年度(2020年度)、エレベーターが未設置となった主な理由は、設置による共益費の増加等について一部の居住者の同意が得られなかったことや、契約不調により工事に着手できなかったことです。

(質問3)
 多摩地域で契約不調になるケースが多いと聞きますが、清瀬市竹丘2丁目都営住宅が、不調になっている原因などについて、どのように分析していますか。解決のためにどのように対策をとる考えですか。

(回答3)
 都営清瀬竹丘2丁目アパートの昇降機設備設置工事の契約不調については、入札予定者へのヒアリングなどにより、発注規模が小さい割に鉄骨工事やコンクリート工事等、多くの工種が関連し、工程調整などに手間がかかることや、年度後半に発注した際には、技術者の確保が困難であったことが要因と把握しています。
 これまで契約に至った実績と同様に、他の都営住宅の外壁改修などの修繕工事と併せて発注規模を大きくするとともに、技術者を確保しやすい年度当初から発注していくこととしています。

(質問4)
 現在、自治会からのエレベーター設置要請は何棟ですか。その内、不調により設置に至らない住棟は何棟かうかがいます。

(回答4)
 自治会からのエレベーター設置要望が出されている住棟は、令和3年(2021年)11月末時点で108棟です。その中で、発注した工事35件の内、契約不調により工事着手に至っていない住棟は9棟です。

(質問5)
 今後、このような不調をなくし、エレベーター設置をスピードアップするために、公社の発注方法に対して抜本的な改善を行うよう指導すべきと考えますが、見解をうかがいます。

(回答5)
 既存都営住宅へのエレベーター設置工事は、発注規模が小さい割に多くの工種が関連し、工程調整などに手間がかかることなどから、今後とも、他の工事と併せることによる発注規模の拡大など、発注を工夫するよう、東京都住宅供給公社を指導していきます。

【2021年第4回定例会 文書質問】
(1)パートナーシップ制度について
(2)動物愛護について

清瀬市・東久留米市で都政報告をしています
2021年第4回定例会 文書質問(3)都営住宅へのエレベーター設置_b0190576_20122129.jpg






by hara-noriko | 2022-02-24 20:13 | 都議会 | Comments(0)

<< ロシアは直ちにウクライナから撤退せよ コロナ禍で医療を後退させてはな... >>