沖縄の本土復帰50年で訴えました   

 5月15日は、沖縄が本土復帰して50年。14日の土曜日の定例宣伝でも、「沖縄の問題は、日本の問題」と私の思いをスピーチしました。以下はその要旨です。

本土復帰を実現した沖縄の人たち
いまだに在日米軍基地の7割が沖縄に


 5月14日付の「しんぶん赤旗」は、1面トップと3面で玉城デニー知事のインタビューを特集。2面には、沖縄県議会で地位協定の抜本改定を求める意見書・決議米兵による強制性交等致傷事件に対する抗議の意見書・決議を紹介。5面には、日米両政府にあてた沖縄県の「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を全文紹介。デニー知事のインタビューの見出しは、「基地返還進まぬ現状 『本土並み』に程遠い」。サンフランシスコ条約で不可能とされていたものを乗り越えて、本土復帰を実現した沖縄の人たち。しかし、基地のない平和な沖縄としての復帰を願っていたにもかかわらず、安保条約、地位協定によって米軍基地は存在し続け、今でも日本国内の米軍基地の7割が沖縄に集中しています。

衆議院の本土復帰50年決議
基地の整理縮小、日米地位協定の見直しも盛り込まず


 それなのに、衆議院での沖縄本土復帰50年決議は、そうした歴史的な経過や沖縄のみなさんの声に応えるものになっていません。
 県民の4人に1人が犠牲となった沖縄の地上戦は、本土決戦を遅らせるための捨て石作戦によるものです。そして、その後、27年も沖縄は本土から切り離されたのです。この事実を覆い隠すことは許されないです。
 また、県民のみなさんの願いは、「基地の整理縮小」「日米地位協定の見直し」であるにもかかわらず、決議には盛り込まれませんでした。50年たってもなお、沖縄の人たちを苦しめている状況をわがこととして上げる決議でなければ、意味がないのではないでしょうか。この決議に共産党は反対しました。

沖縄県議会の全会一致決議
日米地位協定の抜本改定などを強く求める


 改めて、今日の「赤旗」で紹介されている沖縄県議会の全会一致の決議を見ると、歴史的な経過をふまえ、再び戦争を繰り返さないとし、普天間基地の閉鎖・返還、日米地位協定の抜本改定を強く求めています。本来であれば、国政においても、この決議と同等の決議があげられるべきだと強く思います。
 そして、米兵による強制性交等致傷事件への抗議も本当に重要です。沖縄では、女性や子どもに対する性犯罪がくりかえされています。反省もなくくりかえす米軍の姿勢は許されません。ここでもやはり、地位協定の抜本改定を求めています。沖縄の声を聞く、国政にかえていかなければならない。来たる参院選が非常に重要になっていると思います。

横田基地や大和田通信基地
東京の米軍基地も動きが活発化


 みなさん、東京にも米軍基地が7カ所あることをご存じですか。そのひとつが、となりの清瀬市と新座市にまたがって設置されている大和田通信基地です。東京の横田基地にオスプレイが配備され、東京の基地も動きが活発化しています。清瀬市でも米軍ヘリの飛来が増え、騒音が問題になっています。横田では、訓練中にパラシュートが基地外に落下する、夜に住宅街のそばでオスプレイのホバリングをおこなうなど、問題が次つぎ起こっています。米軍基地があることによる問題は、この東京でもひとごとではないのです。

「辺野古新基地建設の中止を」の声
参院選挙で示していきましょう


 私は改めて、沖縄の問題は日本の問題だと連帯してとりくむことが重要だと感じています。とりわけ、沖縄の辺野古の新基地建設は中止を、このことを心から訴えたい。基地の整理・縮小を県民のみなさんが求めているのに、普天間の辺野古移設、ということ自体そもそも間違っています。私は数年前、東久留米のみなさんと、平和ツアーで辺野古に行きました。あの美しい海、環境を壊して、しかも、軟弱な地盤につくる…ありえません。県民のみなさんは、県民投票、選挙、さまざまな形で意思を表しているのに、日本政府は聞く耳をもちません。民主主義の社会でこんなことが許されていいはずがありません。来たる参院選で、沖縄本土復帰50年の今こそ、辺野古の新基地建設中止を、この声を大きく示していきましょう。

いま世界は、平和か戦争かの岐路に
平和を選び取りましょう

 私は、デニー知事がインタビューの冒頭で、ベトナム戦争に触れていることにハッとしました。沖縄の復帰の前後はベトナム戦争が起きていた。当時小学生だったデニー知事は、沖縄には基地があるから怖いと子ども心に思っていたそうです。
 それから50年たった今、どうでしょうか。ウクライナに対するロシアの侵略戦争が起きています。今、この戦争も、子どもたちが見ています。ウクライナの子どもたちは大丈夫なのか、日本に戦争は来ないのか、ずっと平和な日本なのか…子どもたちは心配しています。今まで私たちは、憲法9条があるから、戦争で殺し殺されるという事態にあわずに過ごしてきました。この憲法9条をこれからも守っていかなければと強く思います。平和か戦争かという岐路に立たされているいま、ご一緒に平和を選び取る、平和の道をすすみましょう。

党をつくって100年
日本共産党を大きく伸ばしてください

 党をつくって100年の日本共産党は、侵略戦争、覇権主義に一貫して反対してきました。みなさんのご支援で大きくのばしてください。そして、この東京では、憲法審査会でも論戦の先頭にたつ、弁護士の山添拓参院議員を再びおしあげてください。

駅前で訴え
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左は北村りゅうた・東久留米市議
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by hara-noriko | 2022-05-16 00:18 | 国政 | Comments(0)

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