障害者の投票環境 改善を求めて申し入れ   

共産党都議団が都と都選管に緊急申し入れ
総務委員の福手ゆう子都議と私が提出


 6月7日、日本共産党都議団は、小池知事と都選管事務局長あてに、障害者の投票環境改善を求める緊急申し入れを行いました。佐藤竜太選挙課長が応対しました。選挙管理委員会の所管は総務委員会なので、都議団を代表して、総務委員の福手ゆう子都議と私が申入書を提出しました。

参政権が保障されていない障害者
目前の参院選から改善してほしい


 選挙に参加できない障害のある方たちは、未だ多くいらっしゃいます。参政権は大切な権利なのに、保障されていない、合理的配慮が不十分です。共産党都議団では、障害者のみなさんからもご意見をうかがい、総務委員会等で継続して質問してきていますが、まだまだ改善すべきことがたくさんあります。今回の緊急申し入れは、目前の参院選からすぐに実施してもらいたいことにしぼって求めています。

申し入れでわかったこと
障害者団体の要望を都選管が局長会で配布


 今回、とてもうれしかったのは、都選管が、障害者団体の要望を、23区の選管局長会で印刷して配布し、26市選管連合会の委員長会でも口頭でお願いした、ということがわかったことです! 「障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会」「東京視覚障害者協会」「東京都聴覚障害者の参政権保障委員会」から出されている要望事項がプリントされていました。障害者団体のみなさんのとりくみが動かしていることを実感しました。
 申し入れにも書きましたが、この間、日本障害者協議会も、アンケートを実施し「201の事例・要望集」をまとめ、総務大臣に要請するなど大事なとりくみが広がっています。参院選でひとりでも多くの方が投票に参加できるよう、働きかけを強めていきたいと思います。

知的障害の方たちの事業所の成人式で
「投票ができる」 大人になってうれしいこと


 同時に、時間をかけて学んでいく機会をもつことも重要です。このことに気づかされたのは、都議になってから、知的障害の方たちの事業所の成人式に参加したときです。新成人の人に向けて、先輩の成人が、大人になってうれしいことを話してくれたのですが、そのなかのひとつに、「投票できること」と話してくれたのです。感激しました。その事業所では、選管の人にきてもらって話を聞いたり、実際に模擬投票してみたり、公報を見て考える、ということをやっているのです。そのベースには、日常の活動も、障害のある方たちが主体になってとりくむことが大切にされているのだと思います。
 引き続き、現場のみなさんに学んで、取り組んでいきたいと思います。
 以下に、申し入れの全文を紹介します。

障害者権利条約、障害者差別解消法、および「東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」に基づき、障害者の投票環境改善を求める緊急申し入れ

 2021年10月の衆議院選挙での投票率は56%、東京都においても57.21%と低いものでした。いうまでもなく、投票はきわめて重要な政治参加の権利ですが、障害のある方々への合理的配慮を欠く問題事例が声として寄せられています。
 投票において、「合理的配慮の提供を欠く」という差別は許されません。障害者権利条約(第29条政治的及び公的活動への参加)で位置付けられた権利を保障するために、障害者差別解消法、都の条例でも「必要かつ合理的な配慮(「合理的配慮」)を行う」と義務付けています。
 日本障害者協議会が、2021年12月20日より2022年3月末日までに実施したアンケートには、たくさんの事例や要望が寄せられ、それを「201の事例・要望集」としてまとめ、総務大臣あてに要請をされています。また、東京都選挙管理委員会委員長あてに、障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会からも、5月25日に要望書が提出されています。
 日本共産党都議団としても、継続して議会で質問を重ねてきましたが、この間改善された課題もある一方で、残念ながら多くの課題が残っています。障害者の方々の参政権を保障するため、7月の参議院選挙から改善していただくよう、緊急に以下のことを要望するものです。

【1、公報について】

 (1)公示後、一日も早く公報が届くようにすること。
 (2)点字・音声・拡大文字などの選挙公報が、必要な人に迅速に届くようにすること。

【2、投票所での投票について】

 (1)期日前投票所をふやすこと。投票時間や期間をできるだけ、どの投票所でも最大に設定できるようにすること。
 (2)どこの投票所でもバリアフリーを徹底すること。
 (3)多目的トイレや駐車場がある場所を投票所とすること。そうした施設が設置されているかどうか周知すること。
 (4)投票の秘密が守られるよう、障害の特性に応じた対応をとること。改めて、合理的配慮に関する通知を徹底すること。
 (5)障害のある人には、きちんと研修して、合理的配慮を理解した係員が付き添って誘導すること。
 (6)障害のある人には、介助者が付き添えるようにすること。
 (7)投票箱に点字シールを必ず貼るように徹底すること。
 (8)記載台について。ガタガタして書きにくい、せまくて書きにくい、暗い、高さの調整ができない、という声に応え、改善すること。また、記載台前に貼る候補者の一覧に、写真を貼るなど、知的障害・発達障害の方に配慮すること。
 (9)点字板や候補者名簿(点字版・拡大文字版)を必ず用意すること。
 (10)以上の点を、区市町村選管、投票所内の係員に徹底すること。

【3、その他】

 (1)不在者投票病院・施設に指定されていない病院や施設に入っている人の投票を保障できるよう、国に基準の緩和を働きかけるとともに、他の方法での投票について周知すること。
 (2)代理投票や郵送投票についての情報提供を改めておこなうこと。
 (3)投票所への移動支援を認めるよう国に働きかけるとともに、都として支援すること。

佐藤竜太選挙課長(右)に申入書を提出
左は福手ゆう子都議、中央は原のり子
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口頭でもお伝えしました
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by hara-noriko | 2022-06-12 11:37 | 東京都政 | Comments(0)

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