文書質問から(2)都立病院での保育士の役割について
2022年 06月 22日
文書質問と都の回答を全文紹介
2022年都議会第1回定例会で都に提出していた文書質問に対して、答弁書がきました。質問は(1)保育行政について(2)都立病院での保育士の役割について(3)東京都こども基本条例に関する理解促進事業について―の3テーマです。私の質問と都の答弁を順次紹介します。第2回は、都立病院での保育士の役割についてです。
【私のコメント】
清瀬小児病院廃止反対の運動をみんなでしているときに、看護師さんから、病院に保育士さんがいるということを教えてもらいました。医師・看護師・保育士と相談して、闘病している子どもの希望、家族の希望を支えていると。「一度、ディズニーランドに行ってみたいな」など、小児がんの子どもの願いを体調をみながら実現したり、その子の最期までチームで支援をしていることに胸を打たれました。
第1回定例会前に、そのころからずっと保育士をしている方に、都議団としてお願いしてお話をお聞きしました。都立病院では、そうした保育士さんたちが、専門性を発揮し、重要な役割を果たしていることを学び、感銘を受けました。病院での保育士さんの役割の重要性をぜひ多くの人に知ってもらい、共有したいと思いました。そして、都が支援を強めていくことも求めたいと思い、質問しました。
都立病院・公社病院の独立行政法人化(独法化)は立ち止まるべきだ、こうした重要なとりくみをきちんと評価し、充実させていくことが必要だと、強く思います。
以下が、私の文書質問と都の答弁です。
高い専門性に裏付けられた実践
この役割はますます重要に
都立小児総合医療センターには、保育士が配置され、医師や看護師などと連携しながら、闘病する子どもたちを支えるかけがえのない役割を果たしています。保育士の方にお話をうかがいました。「身動きできない状態であっても、子どもには遊びが必要」「思春期の子が過ごせる場をつくることは大事」「その子の人生をその子らしく生きられるように、医療スタッフ、家族と相談しながら最後までサポートする」「ある子はどうしてもやりたいこととして、『運動会』と話した。体調を整えながら、病院内の特別支援学校分教室で、そこの先生たちにも協力してもらって実現した」など、その実践は高い専門性に裏付けられ、子どもたちの成長を支えるもので、胸を揺さぶられました。これからも、ますますその役割は重要です。
そこでうかがいます。
都立病院の保育士は何人か
正規雇用23人 非正規雇用14人
(質問1)
現在、都立病院に配置されている保育士は何人ですか。病院別、正
規・非正規別に教えてください。
(答弁1)
令和4年(2022年)3月1日現在、大塚病院は常勤職員1人、会計年度任用職員1人、小児総合医療センターは常勤職員22人、会計年度任用職員13人です。
保育士の役割
都はどうとらえているのか
(質問2)
東京都としては、病院の保育士の役割についてどのようにとらえてい
ますか。
(答弁2)
病院の役割や機能に応じて、他職種と連携しながら、子どもの成長発達
を促し、生活の質を高めていく役割を担っています。
保育士の研修
内容と頻度は
(質問3)
保育士の研修はどのような内容で、どのぐらいの頻度で実施していま
すか。
(答弁3)
小児総合医療センターでは、外部講師による研修会を年2回実施するほか、月1回勉強会を開催し、活動内容の共有や改善点の検討等を行っています。このほか、外部機関が実施する研修や学会に参加する場合の費用を支援しています。
保育士を増やす考えはあるのか
公社病院に配置する考えは
(質問4)
今後、保育士の配置をふやしていく考えはありますか。また、公社病
院に配置していく考えはありますか。
(答弁4)
各病院の役割や機能に応じて、適切に人員を配置していきます。
【2022年第1回定例会 文書質問】
(1)保育行政について


by hara-noriko | 2022-06-22 22:12 | 都議会 | Comments(0)