東京・清瀬市議選 予定候補の訴え(1)穴見れいなさん
2022年 09月 28日
デビュースピーチ
東京・清瀬市でおこなわれた日本共産党の「国政・都政・市政報告会」(9月25日)。来年春におこなわれる清瀬市議会議員選挙の予定候補者5氏が、それぞれ決意を語りました。順次、紹介していきます。最初は、新人の穴見れいなさん(51歳)です。
穴見さんは、障害のある娘さんの保護者として、また、自らも福祉従事者として障害者運動に参加している、かけがえのない人です。グループホームの夜勤の体制の問題、強度行動障害の方が安心して暮らせる場の足りなさ、障害者が選挙で投票するときのバリア、障害者の余暇支援の場の大切さ…など、穴見さんの鋭い提起に学んで都議会でも取り組んでいます。そして、熱い福祉の心を持った人。都議選や衆院選でも市民弁士としてスピーチしてくれるのを聞いて、ぜひ、市議になってほしいと心から思っていました。穴見さんの予定候補デビュースピーチにみんな感動しました。ぜひ、お読みください。
穴ぼこから見る? 穴見れいなです
よろしくお願いいたします
みなさんこんにちは。ただいまご紹介にあずかりました穴見れいなと申します。穴ぼこの穴から見る、と書いて穴見といいます。じーっと穴から見ているだけじゃなくて、もっと広い視野を持ちたいと思っておりますので、みなさんご指導のほど、よろしくお願いいたします。
父と祖母が広島で被爆
憲法9条、絶対に変えてはいけない
私の父は広島で被爆しました。天満川という川が流れているんですけど、その対岸の天満町という、爆心地に近いところで被爆しています。幼いころ、祖母と同居していたんですけれども、祖母の背中にも大きなケロイドのあとがあって、私はよくそれをさすっていたんですね。いま、私がここに立っていられるのは、祖母が全身全霊で父を守り抜いてくれたからだと思っております。父は青春時代に白血病でたくさんの友人を亡くしました。父自身も発病におびえて生きてきました。憲法9条、絶対に変えてはいけないと決意しております。
重度の障害をもつ娘
コロナ感染 障害を理由に診てもらえず
長年、障害者運動にとりくんできました。娘に重度の知的障害があるためです。5年前に夫を亡くしまして、そのあととっても苦しいことがあったんですね。コロナの第1波のときに、娘は39度から40度の熱が10日間続きました。保健所は発熱外来をぜんぜん紹介してくれなくて、10日目にやっと紹介してもらったんです。だけどそこからが大変で、いろんな病院に電話かけたんですけれども、「(娘さんは)テントのなかでじっとしていられない」「お母さんがテントに入ったら密になっちゃうでしょ」なんていわれ、障害を理由に断られ続けてしまったんです。
「どこにも入院するところはないけど」といわれ
娘を抱きしめながら泣いた
発熱外来に行けたのは14日目でした。ようやく、ある病院が「来ていいよ」っていってくれたんですけど、「お母さん、もし陽性でも、もし具合が悪くなっても、どこも入院するところはないけど、それでも受けますか」っていうお話をされたんですね。もう本当にその場で膝をガクッと落としてしまって、娘のことをこう、抱きしめて泣きながら、「ごめんね、ごめんね、ママもう守り切ってあげられないかもしれない、その時はパパのところに一緒に行こうね」って泣いたのをいまでも思い出します。
日本共産党が唯一の希望だった
大切にしてもらったことは一生忘れない
医療から見放されるって、国から見放されるのと一緒だと痛感しました。ただ、日本共産党が唯一の希望の糸だったんです。宮本徹衆院議員は、私たち親子がホテル療養を一緒にできるんだということを厚生労働省に確認をとってくれました。原のり子都議は、都立・公社病院で障害者がコロナ治療を受けることを担うということを都議会で確約をとってくれたんです。市議の方たちは「食料を届けるよ」なんて励ましてくれて、一人の人間としてちっぽけな親子ですけど、大切にしていただいて、このことは一生忘れないと思います。
私自身の経験から
よい医療の提供を確保していきたい
そのなかで、やっぱり原さんと一緒に都立・公社病院の独立行政法人化(独法化)を阻止したいっていう気持ちが強くわいて、市民の取り組みに積極的に参加するようになりました。それでも独法化してしまったんですけれども、よい医療の提供を確保していきたいと思っております。
小さな声を集めて大きな声に変える
必ず政治に届けたい
あと、清瀬って、高齢化率が28%とうかがっております。私、高齢者福祉の問題でも真剣に取り組んできたんですけれども、介護保険の発足当時って、ヘルパーさんが1回行くと3時間お宅にいることができたんですよ。いまどうでしょうね、30分とか45分とか、こま切れの時間でみなさん動いていて、それがつらくて「もう辞めたい」といっている方もたくさんいらっしゃるんですよ。そういう小さな声をたくさん集めて、大きな声に変えて、必ず政治に届けたいと決意しております。
「障害者は生産性がない」といった自民党の議員
私は障害のある方から勇気、優しさ、力強さをもらった
みなさんがくらしのなかで感じたことを、不便なことを、どんどん私にぶつけてきてください。障害者運動をしている際に、ある自民党の市議に「障害者は生産性がない」とはっきりいわれたことがあるんですね。本当につらかったです。人の生産性って労働で得る所得だけじゃないと思うんですよ。誰もが本当に見えない何かを生み出して生きていて、私は障害のある方からたくさん勇気や優しさや力強さをもらって生きてきました。その何かが誰かの生きる力になっていると思います。
弱い方への共感力をもつ持つ唯一無二の党
私も寄り添う力を発揮したい
右は宮本徹衆院議員 左は原のり子
(左から)香川やすのり市議、佐々木あつ子市議、
山崎美和市議、穴見れいなさん、原田ひろみ市議
by hara-noriko | 2022-09-28 23:25 | 選挙 | Comments(0)