3つのテーマで文書質問   

第3回定例会で文書質問を提出
答弁は第4回定例会で出されます

 9月から10月にかけて開かれた都議会第3回定例会の最終日に、文書質問を提出しました。提出後、担当所管に質問の趣旨を説明したり、意見交換をおこなっています。正式な答弁は次の議会の初日ごろに出されます。
 清瀬・東久留米の市民のみなさんから出されている意見、市議が議会でもとりくんでいる東京都がかかわる問題について質問しました。

バス停の安全確保
野火止用水沿いの「三角山」バス停

 ひとつは、バス停留所の安全確保対策について。これは、清瀬と東久留米の境にある野火止用水沿いの「三角山」バス停(東久留米市野火止3丁目)についてです。国土交通省から、危険なバス停(横断歩道に車体がかかってしまう)としてAランクと公表されましたが、まだ対策が決まっていません。バス停を現在地で安全な状態にするために、住民の方々は陳情もだして働きかけています。東久留米市の北村りゅうた市議もくりかえし市議会でとりあげ、私も一緒に住民の方々の声をうかがってきました。問題解決へ、東京都が役割を果たすことを求めています。

道路の振動対策
けやき通りにある交差点

 ふたつめは、道路の振動対策について。清瀬市のけやき通りにある交差点です。佐々木あつ子市議と一緒に現地を見に行き、質問しています。近隣の方が声をあげ、緊急な補修が行われてきています。抜本的な解決へ、東京都としても市と協議しながら対応することを求めています。

地域公共交通の充実
コミバス、デマンド交通

 みっつめは、地域公共交通の充実について。東京都は、地域公共交通への支援を強化しました。これは重要なことです。どういう場合にそれが適用になるのか、また、運行経費の補助は4年目以降も継続を、と求めています。清瀬では、コミバスの充実。東久留米では、デマンド交通への支援の継続とコミバスを実施してほしいという市民の要望。これらをふまえ、質問しています。

 以下、質問内容です。答弁がきたら改めて報告します。

2022年第3回定例会 文書質問

【バス停留所の安全確保対策について】

 国土交通省は、全国で約1万カ所にのぼる、安全確保対策を必要とするバス停留所を公表し、安全対策を進めています。東京都内のバス停については、昨年の1月29日時点で224カ所でしたが、今年の7月31日時点では166カ所となっています。もっとも危険とされるAランクの停留所は20カ所だったものが5カ所になっています。減ってはきているものの、まだ対策の途上という状況です。
 2018年8月に横浜市内で発生したバス事故は、停留所にバスが横断歩道をまたいで停まる形になっていて、バスを降りた子どもさんがバスの後方から道路を横断しようとしたところを車にはねられ亡くなったという、痛ましいものでした。こういうことが二度と起きないように、対策を急ぐ必要があります。
 そこでうかがいます。

 (1)東京都として、国土交通省のバス停留所安全確保対策実施状況について、どのように受け止めていますか。そして、この内容について、どこでどのように議論し、対策をすすめていますか。
 現在、Aランクで対策が未定なままなのは、清瀬市と東久留米市の境にある「三角山」バス停だけです。この間バス会社が、バス停の移設や横断歩道の移動などを警察署の協力も受けて検討されてきていますが、解決にはいたっていません。住民のみなさんが多く利用しているバス停で、住民のみなさんは、安全帯をつくって横断歩道に車体がかからないようにしてほしい、と要望しています。
 もともと、地域では、安全帯の設置を求めてきましたが、野火止用水が歴史環境保全地域であることふから、難しいとされてきました。しかし、同じ野火止用水沿いのバス停「下里団地」や「押し出し橋」には安全帯が設置され、新興住宅のための橋も設置されています。「三角山」だけができない理由はないはずです。

 (2)保全地域を解除した事例はこれまでにいくつあり、その理由はどういうものでしょうか。あわせて、解除の基準をお示しください。

 (3)指定を解除せずに工事をする場合の基準や手続きはどのようになっていますか。 東久留米市議会には、今年の2月24日に「三角山バス停の安全確保のために、安全帯の設置を求める陳情」が提出されています。また、市議会でも質問でくりかえしとりあげられています。野火止用水は貴重な歴史的遺産であり、保存していくべきものです。同時に、住民とともに共存することが大事です。住民の命を守るために、三角山バス停に安全帯をつくることは、野火止用水の保存と対立するわけではありません。

 (4)都としても、バス会社や地元自治体から相談があれば、三角山バス停の対策について積極的に支援をすべきと考えますが、いかがですか。

【道路の振動対策について】

 清瀬市の市道0110号線(けやき通り)と主・地24号練馬所沢線(サカガミから広橋医院に抜ける道)が交わる交差点では、近隣住民から、大型車両やバスの通過で振動が絶えない、家屋外壁にひび割れも出ているとかねてから声が出されています。
 市道については、打ち替え工事が行われることになりましたが、当該交差点まで進むのは数年かかるため、簡易補修が行われることになるとのことです。ただ、交差点部分の振動ですから、市道部分だけでは解決できません。

 (1)市と協議していただき、都道部分も振動解消対策を講じてください。

 (2)どのような工事を行うのか、事前に住民の意見も聞き、効果のある工事を実施すべきだが、見解を伺います。

【地域公共交通の充実について】

 都が、今年度から地域公共交通についての支援を拡充したことは、重要です。清瀬市・東久留米市では、民間バス路線が市民にとって欠くことのできない重要な市民の足となっています。しかし、東久留米市では、昭和病院行の民間バスの路線が廃止されたり、ショッピングモールのシャトルバスの路線も一部廃止されるなど、新たな困難が生まれています。もともと、清瀬も東久留米も、交通不便地域が残されています。民間バス路線でカバーできていないところを、清瀬市ではコミュニティバスが、東久留米市ではデマンド交通が実施されていますが、まだ十分ではありません。そのため、清瀬市では、路線をふやすことについての要望があり、また東久留米市ではこれまで実験運行していたデマンド交通の本格実施が検討されていますが、いずれも財政負担が心配されています。

 (1)まず、持続可能な地域公共交通実現に向けた財政的支援をすすめる都の目的はどういうことですか。

 (2)コミュニティバスの路線をふやす、変更するという場合にも、運行経費は支援されますか。

 (3)東久留米市は、これまで、デマンド交通の実証運行を実施してきました。実証運行してきた自治体が、本格運行するにあたり、運行経費などは支援されますか。

 (4)東久留米市では、コミュニティバスを実施してほしいという声も根強くあります。同じ自治体において、コミバスとデマンドの両方を実施する場合にも、それぞれ支援を受けられますか。

 (5)「持続可能」とするためには、3年間で運行経費の補助を打ち切ることは現実的ではありません。4年目以降も補助を継続することを求めますがいかがですか。

 (6)運行経費の補助率を都と区市町村で2分の1ずつではなく、都の補助率を厚くして、財政が厳しい自治体でも活用できるように改善を求めますが、いかがですか。

土手に咲いたキクイモ
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by hara-noriko | 2022-10-25 00:25 | 東京都政 | Comments(0)

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