都立大学などの授業料半額へ 請願審査で共産党だけ賛成   

都議会総務委員会で請願審査
「都立大学など都立の高等教育機関の授業料を半額にすること」

 2月13日、都議会定例会前の総務委員会が行われました。議案などの事前説明を受け、資料要求を行いました。また、請願・陳情の審査では、「笑顔あふれ、温かい触れ合いを通じて互いに学び、成長する学校に関する請願」のなかにある「都立大学など都立の高等教育機関の授業料を半額にすること」という項目が、総務委員会の審査の対象になりました。

共産党は賛成 他の会派は反対で請願は不採択に
しかし、都立大学の学費無償化へ検討が始まる


 残念ながら、共産党以外は反対で採択されませんでした。しかし、福手都議が意見のなかで述べているとおり、都立大学の学費を無償化していく検討がすすめられます。こうした都民の請願がくりかえし提出され、訴えてきた力は本当に大きいと思います。共産党都議団として、学費無償化へとりくみを強めていきたいと思います。
 以下は、福手ゆう子都議がおこなった意見表明です。

【福手ゆう子都議の意見表明】

 請願第44号「笑顔あふれ、温かい触れ合いを通じて互いに学び、成長する学校に関する請願」について採択の立場で意見を申し上げます。

 この請願は「都立大学など都立の高等教育機関の授業料を半額にすること」を求めています。コロナ禍で学生たちは身体的にも精神的にも不安な状況におかれ、経済的にも困窮する状況で、請願者は学生生活を支え学ぶ権利を保障するため、東京都に対して都立大等の学費の負担軽減を求め、まずはせめて半額にしてほしい、というのがこの請願に込められている願いだと考えます。

 都立大では、これまで授業料減免制度を国の所得制限よりも高く独自基準を設けて、対象者を広げて、周知も全学生に毎期メールを送るなど努力し、学費で学ぶことを諦めないよう支援を行ってきました。また、物価高騰でさらに学生は困窮度が高まり、学生生活が深刻になっていることに応じて、都は安心して学生生活が送れるように、相談などのサポートも行っています。実際にコロナ禍で全額免除を受けた人数は大きく増加しました。

 こうした、これまでの都立大の授業料減免制度の取り組みがあり、都は新年度に「東京都立大学等の授業料実質無償化の実施に向けた準備」予算を示しました。共産党都議団としても歓迎するものです。

 請願では授業料の半額を求めていますが、これは新年度予算案に示されている実質無償化を否定するものではありません。むしろ今までの経過をふまえて学生支援が都立大で広がることは、この請願者のもとめてきた、まずは東京都として学費半額をしてほしいという願いと一致しているといえるのではないでしょうか。

 以上の意見を述べまして、請願第44号「笑顔あふれ、温かい触れ合いを通じて互いに学び、成長する学校に関する請願」に採択の意見を表明いたします。

意見表明する福手ゆう子都議
奥は原のり子
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by hara-noriko | 2023-02-17 16:34 | 東京都政 | Comments(0)

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