東京・東久留米市の共産党大演説会でスピーチ   

4月の東久留米市議選に向け
共産党が大演説会


 東京・東久留米市で日本共産党大演説会が開かれました(2月12日)。4月の東久留米市議選をたたかう4人の市議が決意を語りました。かもしだ芳美市議、北村りゅうた市議、村山順次郎市議、永田まさ子市議です。宮本徹衆院議員が国会報告をおこない、私が都政報告をしました。
4人の市議みんなが、市民の重要な問題解決のために、都議団・国会議員団と連携してとりくんでいることに触れてスピーチ。この地域では、宮本徹さんと原のり子とチームで取り組める。市政の課題は、都政・国政とつながることがたくさんある、と。私も、市議団の活動に学んでこそ、都政で取り組めるといつも実感しています。このことを演説会で共有できて、とてもうれしかったです。4人を必ずおしあげるために、全力を尽くしたいと思います。

 私の都政報告を紹介します。

【原のり子のスピーチ】

市民と力を合わせる東久留米市議団
都政の場からしっかり連携

 みなさんこんにちは。紹介していただきました日本共産党の都議会議員の原のり子です。たくさんお集まりいただいて本当にありがとうございます。
 いま、4人の市議の話を聞いていて、胸がいっぱいになりました。若くてフレッシュで、本当にたくましい市議団として頑張っているなあ、と改めて実感しました。一人ひとりのリーフレットも配布されていて、そこに短い言葉ですけれども私の思いも書かせていただいています。この市議団が本当に力を合わせて市民のみなさんと連携をしながら取り組んでいることに改めて学びながら、また私も都政の場から、しっかり連携して取り組んでいく決意をまず最初に申し上げたいと思います。みなさんどうぞ、よろしくお願いいたします。

大軍拡・大増税の路線にストップをかける
統一地方選挙の重要なテーマ


 今度の統一地方選挙、全国で行われるこの選挙は、大軍拡・大増税の路線にストップをかけることをみなさんと一緒にやりたい、と私はまず思っています。先ほど、永田議員の発言のいちばん最後にもその話がありましたが、やっぱりこの路線になってしまったら、平和が脅かされてしまいます。そして、コロナで疲弊して、物価高騰で苦しんでいる、みなさんの暮らしがどんどん切り縮められていくことになってしまうと思います。これに全国の草の根から声をあげていく。これが今度の統一地方選挙の重要なテーマではないかと私は思っています。

力を合わせれば止められる
私たちには憲法9条を生み出した力がある

 大軍拡・大増税の路線にストップをかける。このことができるのだろうかと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、私はできるんだということをぜひ、みなさんと共有したいと思っています。
 力を合わせれば変えられる、と都政にいて実感したことの一つが、この平和の問題なんです。いま、9条を踏みにじって敵基地攻撃能力を保有しよう、などということがすすめられる、そういうなかにありますけれども、必ず止められると私が確信しているのは、まず、日本に生きている私たちは、憲法9条を生み出した力をもっている、ということです。戦争は絶対にしないという誓いをした。その私たちには平和を守る力があるんだということがまず第一です。

戦争体験者の声がある
東京大空襲の証言ビデオの公開が決まる


 そしてもう一つは、戦争を経験されてきた方々が、いまもなお、全国各地で戦争の体験を語り継いでくださっている。この努力がずっと続けられていること、これが本当に大きな力だと思っています。この東京も例外ではありません。東京大空襲を経験されたみなさんが、命を切り刻むような思いで、その体験を語り継ぐ取り組みを続けてくださっています。その証言ビデオは山のようにあります。ところが東京都は、平和記念館を建設する計画をとん挫させてしまっています。記念館ができたらそこに証言ビデオを出すことになっていたんですけれども、その証言ビデオも一緒にお蔵入りにしてしまっています。これを戦争体験者のみなさんが、「早く公開すべきだ」とずっと運動を続けてこられていました。私たち共産党都議団も、この問題を取り組み続けました。そして、なかなか一致点がつくれませんでしたけれども、ようやくここに来て、この証言ビデオは都民のみなさんに公開しようということが決まりました。日程が決まったらみなさんにお知らせしなければと思っていますけれども、戦争体験者のみなさんがこうやってこじ開けたということをぜひ知っていただきたいと思います。

過去の戦争を風化させない
「平和を守ろう」の意思を市議選で示しましょう


 いま、どんどんどんどん戦争へ戦争へと駆り立てていくような流れのあるなかで、やっぱり過去の戦争を風化させない、ここに学ぶ、戦争体験者のみなさんの言葉から学ぶということは一番大事だと思います。そういう点でこの証言ビデオを公開できるようになったことは、力を合わせれば平和を守ることはできる、また力を合わせれば政治を変えるということができる、このことを示していると私は思います。みなさん、平和を守ろう、この意思を今度の市議選でご一緒にこの東久留米から示していこうではありませんか。どうぞよろしくお願いいたします。

パンフレット『東久留米をよくする処方箋』
すばらしいものができました


 きょう配られている資料のなかに、『東久留米をよくする処方箋』というパンフレットがあります。これは東久留米市議団が中心になってつくったと聞きました。とっても読みやすくて、私、すばらしいものをつくったなと思います。
 東久留米市議団がすごいのは、みなさんもご覧になったことがあると思いますけれども、議会と議会の合間に、大事なテーマになっていることをそれぞれの市議が論文を書いて、冊子にまとめて発表してるんですよね。こういう取り組みをやっている市議団、区議団というのはあまり聞いたことないです。
 今回は『処方箋』という形でまとめられていて、とってもこれが力になるなと思いました。このパンフレットの2ページ、3ページ、4ページ、ここは全都3つの取り組みっていうふうに書いてありまして、東京全体で今力を入れていこうという取り組みについて市議団が書いています。まさに、市議団と都議団とが連携して、そして市民のみなさん、また全都のみなさんと力を合わせて実現をしたい、その3つの大テーマが書かれています。(1)補聴器購入費補助制度の創設(2)学校給食費の無償化(3)子ども医療費窓口完全無料化―です。

補聴器購入費補助制度の創設
共産党都議団が条例提案

 それで私、ちょっと紹介したいんですけれども、1つは補聴器購入費補助制度の創設なんですね。加齢性難聴については、補聴器を買おうと思っても高すぎて変えない、こういう声がたくさんあります。「本当は2つ買わなければいけないけれども、高いから1つにしています」という方もいらっしゃる。こういう状況を変えなければいけないということで、共産党都議団は補聴器補助条例案を都議会に提案しています。

きっかけをつくったのは東久留米
共産党提案の意見書を市議会が可決


 このきっかけをつくったのは、実は東久留米なんです。東久留米の共産党市議団が2018年の12月の市議会で提案して、補聴器の補助は必要だ、そういう制度をつくるべきだ、という国への意見書が市議会で可決されたんですね。それで私はこれに学んで、都議会でも取り組まなければいけないと思って、共産党都議団で東久留米で意見書があがりましたよということで議論をして、共産党都議団も取り組みをしてきたんです。

市議団の意見書に反対したのは自民党
2021年、共産党都議団の条例提案に主要会派が反対


 このときの市議団の意見書に反対した人たちもいるんですね。それは自民党なんです。自民党は反対したけれども、賛成多数で可決されました。この意見書がきっかけになって、東京都でもいま18自治体まで補助が広がっているんです。私たちはこの補助制度をもっと拡充をさせようということで、2021年2月に共産党都議団として条例提案を1回行っています。そのときに、都議会では主要会派、私たち以外の主要会派はみんな反対して、否決しています。それで私たちは、2月~3月に行われる定例会(現在開催中)で改めて条例提案をしてるんですね。

今回の条例提案 結果に注目を
誰が賛成してだれが反対なのか


 ですのでみなさん、この結果を注目していただきたいんです。選挙が近くなると、みんなだんだんいいことをいいだすんですよね。いいことをいってくれてもいいんですけれど、じゃあ実行してよって話になるわけですが、実際に議会で、こういう提案がされたときに、誰が賛成して、誰が反対するのか、これをしっかりと見極めていただきたいと思います。都議会で反対したけど、市議会では賛成だよなんていうことはほとんどないわけで、ぜひ注目していただきたい。

共産党の提案 18歳以上の方が対象で
13万7000円までは東京都が補助する

 この補聴器の補助について共産党が提案しているのは、13万7000円までは東京都が補助をするという仕組みをつくろう、という内容です。18歳以上の方を対象にしようと。なぜかというと、加齢性難聴は高齢者だけの問題ではなくて、30代からだんだん個人差はあるけれども、聞こえは低下していきますので、どんな人にもこの制度は必要なんですね。同時に、障害者手帳を取れるほどの聞こえの状態になるにはものすごくハードルが高いんです。ですので、18歳以上で聞こえが相当悪いなというふうにお医者さんが判断をした人については、ちゃんと補聴器補助の制度を使えるようにしようということを提案しているわけです。

年間の費用は約106億円
都の財政力なら十分に可能


 費用は、1年間だいたい106億円ぐらいです。「えーっ、そんなに」って思うかもしれませんが、実は、都政は非常に大黒字になってるんです。一部の富めるものはどんどん富む。格差が大きく広がっているという表れでもあると思うんですが、都は今年度に比べて
来年度は3700億円以上も都税収入が増えると見込んでいるんです。東京都の財政規模は16兆円。これ、スウェーデンよりも多いんです。これだけの財政規模があって、しかも財政調整基金(積み立て基金)も4800億円を大きく超えている。たぶんみなさん、想像ができないと思います。私もいつもこの都議会に行って財政のことをやるときに、一、十、百、千、万とゼロを数えるのが本当に大変という規模なんです。
 ですから、年間106億円くらいのことは十分できるんですね。ですのでみなさん、遠慮なく、どんどん要望を出していただきたい。みなさんのために税金を使うのは当たり前、という声をより大きくあげていきたいと思っています。

子ども1人あたり5000円を給付
保育料の第2子の無償化も


 この財政力を生かしてやっていくということで、かなりのことができるなと思ったことの1つが、みなさんご存じの通り、知事が、子ども1人当たり5000円を給付しよう、という提案をしていつことです。これ所得制限もなしにすると。年間1200億円かかりますが、そのぐらいは十分できるというふうに東京都も試算してるわけです。さらに、保育料の第2子の無償化、これもみなさんと一緒に運動してきましたけれども、これもやろうというふうになっています。

どの世代も尊厳をもって生きられるようにする
そのための支援をちゃんとやりましょう、と提案


 私は、子どもたち、未来のある子どもたちをしっかり応援していくために財政を使っていくということはとっても重要だと思っています。同時に、すべての人たちが安心して暮らせる、そういう社会にしなければ子どもたちはのびのびと育っていけないわけです。国や東京都のやり方は少子化対策だから子どもへというやり方ですけれども、そうではなくて、いま本当に大変な暮らしになっているなかでみんなが一人ひとり尊厳をもって生きられる状況をつくっていくために、どの世代にも必要な支援をちゃんとやりましょう、ということを私たち共産党都議団は求めているところなんです。
 とくに来年度予算をみますと、高齢者の福祉の予算が少し減ってるんですね。それから障害者の方の福祉手当も27年間、1円も上がってないんです。こういうことは、すぐにでも改善すべきだということで、私たち予算組み替え案を提案していこうと思っています。

多摩北部医療センター
産科の設置、小児科の充実が報告書に


 最後になりますけれども、私は、東久留米の市議団から、本当にたくさんのことを学びながら今都議会で活動しています。多摩北部医療センターの問題では、産科をつくること、小児科を充実すること、これが基本構想検討委員会の報告書にはっきり盛り込まれたんですね。市民のみなさんの運動と市議団の論戦、そして都議団の論戦が連携した結果なんです。こういう取り組みをすすめている、これだけでも大きいことだと思います。

コミュニティバスへの補助が改善
市議選で声をあげていきましょう


 そしてもう一つ、コミュニティバスについても、ここで補助の改善が行われることになりました。実はこれも、市議団の論戦から学んで、また市民のみなさんの運動から学んで、いまの仕組みだとなかなか多摩地域でコミュニティバスをやるのは難しいと、もっと財政支援を東京都がやるべきだ、ということを、繰り返し私たち質問して取り組んできました。それで、デマンド交通をやっている自治体でも、デマンド交通だけではカバーできなくて、コミュニティバスをやる必要があるとなれば、そこにもちゃんと補助を出そうということになったんです。ですから、これはですね、補助制度自体をもっと拡充しなければいけませんが、そういうふうにだんだんと改善されてきているのだから、今度の市議選でコミュニティバス必要だという声を大きくあげて、それをやろうという市議会に変えていく、そのためにこの問題でぶれずにがんばってきた共産党の4人を必ず送り出していただく、ということで、この道を開くことができると思うんですね。
 コミュニティバスは東京都の補助は拡充したけれども、市がやると決めなければ補助は支出できないんです。ですのでこの市議選が決定的だということです。

公立保育園の存続
児童相談所の増設と連動させて


 そしてもう1つは、公立保育園の存続の問題です。しんかわ保育園、来年度は年長さんだけになるという、もう本当にここまでにした今までの市政のあり方は本当にひどい、と思います。私も、この公立保育園の存続の問題で、都議会に行って、都政の場から公立保育園に対する支援を強めようということで、市議団ともずっと連携をしてやってきています。
 1つだけ紹介したいのは、児童相談所が今度、多摩地域に増設をされる方向になりました。児童相談所も足りない、増設と体制強化を繰り返し求めてきましたが、いま4カ所なんですけれども、それが7カ所になります。小平児童相談所は変わらないんですが、管轄をする自治体が減ります。そうなれば、今までなかなか東久留米・清瀬の地域の声が届きにくいという問題がありましたが、改善に向けた一歩になります。こうした公的な施設も増やさなければならない、と東京都も判断せざるを得ないということになったわけです。そうなれば、児童相談所と連携する公立保育園はどうしても守っていく必要があると改めて思っています。この課題を保育園存続の運動を続けているみなさん、市議団のみなさんと一緒に連携して取り組んでいきます。
 今度の市議選は、重要な選挙になると思います。私もみなさんと力を合わせてがんばる決意を申し上げまして、ごあいさつとしたいと思います。ありがとうございました。

声援に応えて
(左から)宮本徹衆院議員、北村りゅうた市議、
村山順次郎市議、かもしだ芳美市議、
永田まさ子市議、原のり子
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かもしだ芳美市議
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北村りゅうた市議
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村山順次郎市議、
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永田まさ子市議
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宮本徹衆院議員
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原のり子
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by hara-noriko | 2023-02-19 11:59 | 選挙 | Comments(0)

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