2023年1定総務委員会質問(1)コロナ対策   

都議会総務委員会で質問
コロナ対策、マスク着用をめぐる問題も


 都議会2023年第1回定例会でおこなった私の質問を順次、紹介していきます。3月15日におこなった総務委員会での質問から始めます。1回目は、コロナ対策やマスク着用をめぐる課題がテーマです。

【私のコメント】

 マスク着用については、「もう外していいのではないか」「なんとなく外しにくいからつけている」などの声が聞かれますが、大事なのは科学的な根拠をもって対応するということではないか、という質疑を行いました。
 マスク着用について個人の判断といわれますが、判断できる材料をきちんと都や国が提供することが必要です。そうでなければ、単なる自己責任の押し付けになってしまいます。質問した時点よりも現時点は、感染が上昇している状況にあり、ゴールデンウィーク後が心配されます。専門家からは、第9波がくることも指摘されています。しかし、5類になってしまうと、コロナの感染の状況が今よりずっと見えなくなります。今、自分がどういう対策をとるべきか、判断が難しくなります。このことについては、都として都民に対する情報提供に努力することを引き続き求めていきたいと思います。
 現時点での私自身の考えは、自らが無症状感染者かもしれないと頭において行動することが大事ではないかと思っています。とくに私は議員なので、多くの人の中に入っていく、話をする、ということが多いので、感染を広げない、という意識をもって行動することが必要かな、と。今後も、学び、考えあいながら取り組んでいきたいと思います。


新型コロナ 5類への移行
現状をどう認識しているのか


 原のり子 コロナ対策について、うかがいます。
 5月8日から5類に移行するとされていますが、まだ予断を許さない状況だと思います。コロナの現在の状況についてどのような認識か、うかがいます。

 総務局危機管理調整担当部長 国は、新型コロナは感染症法に基づく私権制限に見合った国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある状態とは考えられないことから、5類感染症に位置づけるべきとの専門家の会議の提言を踏まえまして、特段のことが生じない限り、5月8日から新型コロナを5類感染症に位置づけることとしております。
 現在の都内の状況でございますが、直近のモニタリング分析で、新規陽生者数と入院患者数は、ともに8週間連続して減少しており、専門家から感染状況の推移に注意が必要。医療機関では、通常医療との両立が可能な状況とコメントされております。

マスク着用の考え方 いろいろ戸惑いが
都はどう考えているか


 原のり子 専門家からも陽性者、入院患者が減ってきてはいるけれども、感染状況の推移に注意が必要という分析だということです。
 3月13日からのマスクの着用の考え方の変更について、都民も飲食店などの事業者の方からも、実は戸惑いの声がいろいろあります。マスクの推奨が必要な場所、場面はどのように考え、その周知はどのように行っているのか、うかがいます。

 危機管理調整担当部長 都は、高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、医療機関や高齢者施設など、マスクの着用が効果的な場面では着用を推奨することとし、ホームページなどで周知してございます。

マスクの着用を求めたい場面もある
都から周知することについてはどうか

 原のり子 飲食店などでは、お客さんにマスクの着用を求めたい場面があっても、なかなかこれ難しいという声も聞かれます。必要な場合、着用を求めることもあるということを都から周知するということについてはいかがですか。

 危機管理調整担当部長 マスクの着用は、個人の判断に委ねられるものでございますが、事業者が感染対策上、または事業上の理由などにより、利用者または従業員に着用を求めることが許容されております。
 こういった内容を事業者に対しまして周知するとともに、都民に対しましては、事業者から着用を求められた場合は、協力していただくようお願いをしております。

学校では、着用しないことが基本とされている
着用の有無が強制されるなどのことがないように

 原のり子 マスクの着用は、個々の判断を尊重するということです。これはもちろん大事なんですけれど、一方で子どもたちは、学校教育では着用しないことを基本というふうにされています。
 改めてうかがいたいんですけれども、子どもも含め、着用の有無について強制されたり、意思を尊重されなかったりということのないようにすべきだと思いますけれども、都としてはそのために何をするのか、うかがいます。

 危機管理調整担当部長 3月13日からマスクの着用が個人の判断に変わるに当たりまして、都は一人ひとりの判断を尊重することを、ホームページやポスターなどで広く呼びかけております。

一人ひとりの判断を尊重する
大事なことだが、自己責任を押しつけないようにすべきです


 原のり子 一人ひとりの判断を尊重する、これ大事なんですけれども、それが自己責任を押しつけるかのようにならないようにしていかなければならないと思うんです。
 何で私、これを今回質問しようと思ったかといいますと、思い起こしてみると、コロナの感染が広がり始めた本当に最初の段階で、コロナ差別というような状況が生まれました。コロナに感染したことを苦に、迷惑をかけてごめんなさいと遺書を書いて、命を絶ってしまった人も生まれてしまったんですよね。
 そのことを考えると、そのときも誰もがコロナにはかかり得るもので、かかった人が悪いんではないんだということをもっと東京都も発信をしてほしい、ということを議論させてもらいました。

マスク着用の有無で分断が生まれている
都は科学的な裏づけのある形で発信してほしい


 原のり子 今度はマスク着用の有無で、いろんな形で分断が生まれているんですね。マスクをつけることについて、逆に神経質だといわれたり、外すことを強要されて、病気があるのにつらい思いをしたりというお話なんかも、すでにいろいろ出てきています。ですので、都の発信の仕方も、ぜひ科学的な裏づけのある形で発信をしていただきたいということを改めてお願いをしておきたいと思うんです。

5類への移行と同時に
担当部の体制や発信が縮小することがあってはならない


 原のり子 今後も、感染拡大防止のための対策を継続していくことが必要だと思いますが、5類に移行すると同時に、担当部の体制や発信が縮小するようなことがあってはならないと思いますが、見解をうかがいます。

 危機管理調整担当部長 都は5類移行に当たりまして、必要な保健医療提供体制を継続しつつ段階的に移行すること、都の対策やコロナ関連の情報をきめ細かく発信すること、感染が再拡大した場合に備え、機動的に対応できる体制を維持することを方針としてございます。

コロナ まだまだ予断を許さない
肝に銘じて、発信していただきたい


 原のり子 ぜひお願いしたいと思います。
 昨日の医師会の定例記者会見で、新規感染者も下げ止まりになりつつあるというお話が出てきて、今週終わりごろからまた増えてしまうかもしれないという状況だというふうに会見されていました。今後も陽生者数が増えるのかというと、5類になっても、こういう波を何度も繰り返すということを知っておいていただきたいと発言されていました。ですので、5類に移行して、突然コロナの感染力が弱まるわけではなくて、まだまだ本当に予断を許さないということを肝に銘じて、私たちはやっていかないといけないなと改めて思っています。こういう状況も、ぜひ今後も引き続き発信をしていただきたいということを求めておきます。

ギンラン
今年は開花が早かったようです
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by hara-noriko | 2023-05-02 22:46 | 都議会 | Comments(0)

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