憲法記念日 私の訴え   

日本共産党清瀬市議団が毎年恒例の憲法記念日行動
私も一緒にスピーチしました

 憲法記念日の5月3日、日本共産党清瀬市議団は市内を遊説して、「大軍拡・大増税反対」「憲法と平和を守ろう」と訴えました。毎年恒例の憲法記念日行動です。清瀬駅北口では、原田ひろみ市議、佐々木あつ子市議、穴見れいな市議がそれぞれマイクを握って、思いを語りました。私も一緒に参加して、スピーチしました。憲法前文と9条をすえて平和を守る決意、13条の個人の尊重・幸福追求権、14条の法の下の平等・差別の禁止、25条の生存権…。みんなで語りました。そして、12条で位置付けられた私たち自身の不断の努力で自由と権利を守る、このことを実践していきたいと改めて思いました。
以下、私のスピーチの大要を紹介します。

一人ひとりが大事にされる社会へ
憲法を守り生かしていく取り組みを強めたい


 日本共産党都議会議員の原のり子です。きょうは、憲法記念日。憲法を守り生かして、一人ひとりが大事にされる当たり前の社会にしていくことをみんなで考えあう、大事な日です。みなさんと一緒に、この日本国憲法をしっかり守って生かしていく取り組みを強めていきたいと思っています。

「しんぶん赤旗」が憲法特集
「今こそ読もう日本国憲法」


 きょう、ここに持ってきましたのは、日本共産党が発行している「しんぶん赤旗」です。5月3日付の最後のページをすべて使って、「今こそ読もう日本国憲法」という特集をしています。ここには、日本国憲法前文と第9条が載っています。
 戦争か平和か。その岐路に立たされている今、日本国憲法前文と9条に立って、「戦争を二度としてはいけない」という声をみなさんと一緒にあげていきたいと思います。

いま、「戦争反対」といわなければならないとき
戦争を食い止めることはできる

 自分が子どものころを考えると、「戦争反対とみんなでいいましょう」というときが来るとは、まったく想像していませんでした。岸田政権が9条を踏みにじり、他国を攻撃する道へ踏み込もうという、「戦争反対」といわなければならない状況です。でも、日本の国民というのは、過去の戦争の反省から、「二度と戦争はしない」と決めて憲法をつくり、9条をつくった。戦争放棄を位置づけた。この歴史を振り返れば、必ず戦争を食い止めて平和を守ることができると確信しています。ぜひみなさん一緒に、「憲法を守る・生かす」を共有していきましょう。

地域から憲法と平和を考える
清瀬では、B29に病院がねらわれた


 憲法を守り生かすことを考えるとき、この地域でも、過去の戦争で大きな被害が出ていることを改めてみなさんと共有したいと思います。
 静かで長閑で、水と緑、都市農業があるこの地域でも、過去の戦争ではたいへんな痛手をこうむっています。清瀬では病院もねらわれて空襲されました。胸が痛みます。アメリカの爆撃機、B29が東京を攻撃すると決めたときに、ターゲットになったのがこの武蔵野の台地です。中島飛行機武蔵野製作所や軍需施設があるから、そこを中心にねらおうと決めて空襲が行われました。清瀬ではとくに、病院をねらった。そのなかで、亡くなったのは子どもたちや女性たちだった、と清瀬の歴史のなかに書かれていました。
 こういうことは絶対に繰り返してはいけない、と改めて思いました。

4月の市議会議員選挙
戦争体験者の方々が「二度と戦争はダメだよね」と

 私たち日本共産党は、4月におこなわれた市議会議員選挙(統一地方選挙)のなかで、候補者のみなさんと一緒に、私もお話をしましたけれども、どこへ行っても戦争体験者の方々が「二度と戦争はダメだよね」と声をかけてくれました。
 今こそ、戦争を体験されたみなさん言葉に学んで、二度と戦争はしないという声をあげていきましょう。

戦争はひたひたと打ち寄せてくる
「戦争反対」と声をあげることが大事です


 戦争になってしまったら、なにもかも奪われてしまう。戦争が怖いのは、きょうから始まりますといって始まるわけではなくて、ひたひたと打ち寄せてくる。それが戦争です。ものを自由にいわせない雰囲気、あるいは教育を変えようとする流れ、こういうことが起きている今こそ、「戦争反対」と声をあげていくことが本当に大事だということを訴えたいと思います。

憲法記念日でどうしても訴えたいもう1つのこと
LGBT理解増進法をめぐって


 今年の憲法記念日で、どうしても訴えたい、もう1つのことがあります。LGBT理解増進法をつくるかつくらないか、国会で非常にもめていて、自民党の国会議員から差別発言が繰り返されているんです。これは憲法に照らしても大問題と思っています。
 LGBT(セクシュアルマイノリティ)の方々は特別な方々ではなくて、たくさんいらっしゃいます。新たに起きた問題ではなくて、昔からLGBTの方々は虐げられ苦しんできました。今ようやくLGBTの方々の権利をちゃんと守っていこうという世界的な流れになってきています。

自分はどういう性だと認識するか
どういう性の方を愛するか


 簡単にいいますと、性自認、性的指向といいますが、自分はどういう性だと認識するか、またどういう性の方を愛するか。これは一人ひとり違います。男だから女を好きになるというだけではありません。とても苦しいのは、自分は男性の体をもって生まれてきたけれど、心は女性なんだという方も、たくさんいらっしゃいます。これは特殊なことではないということが医学的にも明らかにされていて、WHO(世界保健機関)では、LGBTの方々は病気や障害ではない、とはっきり位置付けています。

LGBT差別が続いている日本
当事者のみなさんがずっと運動を続けてきた


 にもかかわらず、日本ではLGBT差別がずっと続いてきています。これではダメだということで、当事者のみなさんがずっと運動を続けてきて、今ようやく国が法律をつくるということになりました。でも、一昨年、1度頓挫しています。超党派の議員でLGBT差別を禁止する法律をつくるとなったのに、自民党などがこれをやめさせるということになったわけです。

不当な差別は許されない?
不当な差別と不当ではない差別があるのか


 でも今また、G7があるということで、そこに間に合わせるといいながら、このLGBT理解増進法が出てきました。問題になっているのはどういうことかといいますと、「差別は許されない」という言葉を入れるかどうかでもめているんです。自民党の議員が、「不当な差別は許されない、とするのかどうか」といっています。でもみなさん、不当な差別と不当ではない差別と、どういう違いがあるんですか、と私は憤りでいっぱいです。

「差別は許されない」と決めることが何より大事
LGBT理解増進法に差別禁止を規定する


 「差別は許されない」ということをちゃんと決めることが何より大事です。当事者のみなさんが心から訴えていることです。
 理解を増進してほしい、などということではなくて、差別はダメだということをちゃんときめてほしい、といっています。理解を増進しなければいけないのは、自民党の中の問題です。
 LGBT理解増進法で差別を禁止することを規定する。このことをみなさんと一緒にやらなければならないと思っています。

差別禁止は、憲法に位置づけられている
第14条にはっきりと


 この問題でどうしてもいいたいのは、憲法でちゃんと位置づけられている、ということです。憲法第14条では、「すべて国民は、法の下に平等」と位置づけていて、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」という条文になっています。性別などによっても差別されてはいけない、と憲法が決めているんです。
 ですから、LGBT理解増進法でもちゃんと差別禁止を盛り込むことは絶対に必要であって、当然のことなんだということをどうしても訴えたいんです。

差別禁止を法律に盛り込むことについて
「新たな対立を生む」と自民党議員


 「差別禁止を法律に盛り込むと新たな対立を生む」と自民党の議員がいっているんですね。とんでもないことです。いますでにある差別をなくそう、と決めることが、どうして新たな対立を生むんでしょうか。
 さらに、「運動家のいいなりになってはいけない」とか、「不正な差別、こういう言葉を盛り込むのは日本にはあわない」とか、「家族の関係を壊しかねない」とか、こんなことをいっているんです。とんでもありません。
 こうした事実をみなさんに知っていただいて、だれも差別されない、性的指向、性自認などでもだれも差別されないことをみなさんと共有しながら、LGBT理解増進法に差別禁止が盛り込まれるように、憲法にもとづいたちゃんとしたものになるように、ご一緒に声をあげていきましょう。
 LGBTの問題は流行(はやり)の問題だというつくられた風潮もあります。流行の問題ではありません。過去から差別を受けてみんな苦しんできている。ここでその苦しみから解放しよう、誰もが差別されないようにしよう、ということをみんなでやろうということを心から訴えたいと思います。

憲法14条は人種による差別もダメだといっています
入管法改悪は絶対に通してはなりません


 憲法14条では、人種による差別もダメだといっています。そういうことを考えると、入管法の改悪案も大問題です。外国人のみなさん、難民のみなさんを差別するような、命の危険にもっと追いやっていくような法改悪は絶対に通してはいけないと、憲法記念日のきょう、改めて思います。

暮らしは平和と憲法によって支えられている
きょうを憲法を守り生かすスタートにしましょう


 みなさん、私たちの暮らしは平和によって支えられ、憲法によって支えられています。この憲法を守り生かし、一人ひとりが自分らしい生き方ができるように、きょうがそのスタートになるように、ご一緒に努力していきたいと思います。
 私、原のり子も、都政の場から憲法を守り生かす取り組みをしていく決意を申し上げまして、訴えとさせていただきます。ありがとうございました。

訴える佐々木あつ子市議(左から2人目)
(右から)原田ひろみ市議、穴見れいな市議
左は、原のり子(都議)
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私(左)は「しんぶん赤旗」の憲法特集を紹介しながら訴えました
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穴見れいな市議
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原田ひろみ市議
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by hara-noriko | 2023-05-04 00:56 | 活動日誌 | Comments(0)

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