平和を守ることに垣根はない
2023年 06月 18日
東久留米市内11カ所で150人余がスタンディング
6月17日、東京都東久留米市の「戦争はイヤ!声をあげよう実行委員会」のみなさんが、市内11カ所のスタンディングを企画してくださって、150人を超える市民のみなさんが参加しました。日本共産党から、私や東久留米市議団4人全員が参加しました。私のスピーチを紹介します。
戦争へ駆り立てる流れにストップをかける
思想信条・立場の違いを超えて
「戦争はイヤ!声をあげよう実行委員会」のみなさんが企画してくださった市内11カ所でのスタンディングと宣伝、すごいタイミングで行われています。この実行委員会はいつも、大事なときにはみんなで声をあげようと企画してくださっています。そこに私も参加させてもらっています。
いま、戦争へ戦争へと駆り立てている流れにストップをかけていかなければならないと思っています。岸田政権が解散をちらつかせて、結局、解散できなかった。衆院解散・総選挙にはならなかった。このことを見ても、国民のみなさんの声が政治を動かしていることがわかります。悪い法案をどんどん通してしまうことが国会でやられているけれど、「それはダメだよ」という声が大きくあるから、解散ができなかったんだと思います。これを力に、さらにみんなで声をあげていきましょう。「戦争反対」「平和を守れ」。思想信条・立場の違いを超えて、ここには垣根はないんだということで、みんなで声をあげていきたいと思います。
東京都政でも変化が
東京大空襲の証言ビデオ公開へ
都政の場でも大きな変化を感じています。東京大空襲を経験されたみなさんが、「記録を残さなければいけない」「みんなに伝えなければいけない」と、命を削るように運動を続けてこられています。石原都政以来、大きく後退してきている東京都の平和施策ですけれども、ここにきてみなさんの訴えが都政を動かして、東京大空襲の証言ビデオを公開することが決まりました。本来なら、もっと早く公開すべきだったのですが、なかなかすすみませんでした。
でも、戦争体験者のみなさんがねばりづよく働きかけをしてきたことが都政を動かしました。戦争を体験した多くの方がおっしゃいます。「戦争というのは、きょうから始まるといって始まるのではなく、気づいたら戦争になっていた、そういうものなんだよ」と。だからこそいま、声をあげていくことが大事です。東京大空襲の証言ビデオが公開されることは、本当に大きな一歩だと思います。
あまりにひどい国の政治
悪政がまかり通っている
国の政治はどうでしょうか。大軍拡をどんどんすすめて、社会保障を切り縮めようという法案が通ってしまう事態になっています。入管法の改悪も本当に許せません。外国人の方が難民申請をしているときでも強制送還できる。守られるはずの命が守られない、ということになりかねません。しかし、この改悪が通ってしまっています。
マイナンバーの問題も深刻です。たくさんの事故が起きている。個人情報が漏れていたり、他人の情報が紐づけされていたり。事故だらけで大変な事態になっています。紙の健康保険証、いまの健康保険証を廃止してしまってマイナンバーを一体化させる。これを強行しようという内容の法案が通っている。しかし、法案の成立が強行されたあとの世論調査を見ますと、7割以上の方が「不安を感じる」と答えています。
私はいま、都議会の総務委員会で、「これを運用するな」という意見書案を共産党都議団として提案しています。超党派で賛成してほしいと努力しているところです。
さらにLGBTQ+、セクシュアルマイノリティの理解をすすめていく、差別は禁止する、そういう法律をつくるはずだったのに、自民公明の与党、維新の会、国民民主が一緒になって、改悪する。少数者の権利を守り、差別を禁止するのではなくて、多数派に配慮しなければならないという、差別を助長しかねない法案を通してしまいました。
「こんな政治ではダメだ」の世論が
政治を切り替えるとき
悪法が次つぎと通されているなかで、「こんな政治ではダメだ」と国民世論が急速に盛り上がっていますから、岸田政権は解散ができなかったんだと思います。いよいよ追い込んでいる、と思います。当たり前の声が通る政治にしていこう。これは思想信条・立場の違いを超えて、みなさん共通の思いではありませんか。悪い法案をどんどん強行していく政治のあり方を切り替えていきましょう。
徹底して少数者をいじめる政治
見すごすことはできません
国会の状況を見ていて、共通の特徴があると思っています。それは、徹底して少数者をいじめる、という政治です。大軍拡をすすめて軍事費を大きく増やしながら社会保障を切り縮めていくという問題は、その象徴です。マナイナンバーで紙の保険証を廃止する問題でも、もっとも困るのは、高齢者や認知症のみなさん、障害者のみなさんです。少数者の人たちにいちばんしわ寄せがきます。LGBTQ+のみなさんもそうです。セクシュアルマイノリティのみなさんが、少数だからといじめにあうのは、本当に許されません。
私たち大人は、子どもたちに「弱い者いじめをしちゃいけないよ」と話します。でも、政治の場ではこんな弱い者いじめが行われている。私は、これを見すごすことはできません。
弱い者いじめの政治は戦争への道
歴史の教訓から学びたい
弱い者いじめの政治は、戦争へ戦争へと駆り立てていく流れだと思っています。過去の戦争を振り返っても、少数者をいじめる、差別し排除する、攻撃するところから始まっています。ユダヤの人たちが徹底していためつけられたこともご存じの通りです。侵略戦争反対を貫いた私たち日本共産党もそうです。平和を願う宗教者のみなさんなども、戦争のなかで弾圧され命を奪われました。考え方の違いを認めない。こういうことが始まって、教育が変えられて、戦争へとすすんでいきました。障害者は役に立たないと徹底して差別されました。
少数者をいじめる政治というのは、未来のない、戦争へと駆り立てていく道なんだということを、改めて私たちは歴史の教訓から学びたいと思います。
いま声をあげることが大事です
政治を動かすのは市民の力
いま声をあげていくことが本当に大事です。ご一緒に声をあげていきましょう。
きょうは、「戦争はイヤ!声をあげよう実行委員会」の企画で、市民のみなさんが市内11カ所でスタンディングを行っています。「戦争につながるいまの流れには反対しよう」「税金は、戦争のためではなくて、私たちの暮らし、社会保障のために使おう」という呼びかけをしています、
政治を動かす力は、市民のみなさん一人ひとりの力です。この力でしか動いていきません。岸田政権が解散をちらつかせながらも解散できなかった。この背景には、国民のみなさんの声があります。さらに声をあげていきましょう。平和を守ることに垣根はありません。ずっとこの戦後を続けていきましょう。
東京大空襲につながる空襲
北多摩地域への攻撃から始まった
最後にお伝えしたいのは、あの東京大空襲につながった空襲の最初は、北多摩地域への爆撃から始まった、という事実です。戦闘機のエンジンをつくる中島飛行機の工場が武蔵野市や田無にありました。ここが米軍の戦略爆撃にB-29のターゲットになりました。ここをまず空襲で攻撃して、そのあと東京大空襲になったんです。戦争は、小さな火種を見逃さず、地域から声をあげていくことが大事だと学んでいます。
戦争反対
平和を守ろう
戦争反対。平和を守ろう。憲法9条を守ろう。そのことを最後に申し上げまして、私のスピーチといたします。
by hara-noriko | 2023-06-18 20:20 | 活動日誌 | Comments(0)