命にかかわるPFAS(有機フッ素化合物)による水汚染   

PFAS(ピーファス)汚染と米軍横田基地について
共産党が関係省庁にヒアリング

 6月29日、日本共産党国会議員東京事務所の主催で、「PFAS汚染と横田基地についての防衛省・外務省・環境省ヒアリング」が行われ参加しました。横田基地周辺や多摩地域の地下水や水道水から、発がん性や免疫抑制などの健康被害が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題で、住民の方や、国会議員・都議会議員・市議会議員らが参加しました。

防衛省 横田基地で3件の漏出認める
実態は依然として不透明

 このなかで、防衛省が2010年から12年の間に横田基地で3件の漏出があったことを公式に認め、PFASを含む泡消火剤は来年9月までに交換すると述べました。しかし、これまでにどのぐらいの量が漏出したのか、交換する泡消火剤の原料はなにか、などの質問があっても答えられず、実態は依然不透明です。政府として米軍の漏出報告書を開示することを求めるよう強く要請しました。

「国として調査や検査を」
次つぎと意見が出されて


 現在、環境省では専門家会議がおこなわれていることについても説明がありました。PFASの基準値を日本はもっていないので、その議論がされていますが、すでに今起きている深刻な状況についての国の対策を講じていくことが急がれます。「ずっと、おいしい地下水といって飲み続けてきているんです」「自治体まかせでなく、国として調査や検査を」などの声が次つぎとだされ、環境省から、「貴重な地域の声をいただき、受けとめている、今後もご意見をいただきたい」との発言がありました。
 大事なヒアリングになりました。引き続き、取り組みを強めていきたいと思います。

土曜定例宣伝でスピーチ
PFAS汚染 清瀬・東久留米でも関心高く


 以下は、6月24日の土曜定例宣伝でのスピーチ要旨です。
 有機フッ素化合物による水汚染、PFAS(ピーファス)の問題は、清瀬・東久留米でも関心が高まり、深刻だと受け止めていらっしゃる方が増えてきていると思います。先日は、この地域の診療所でも血液検査を行ったとききました。その前に多摩地域650人の方が受けた血液検査では、有機フッ素化合物の血中濃度がアメリカで示されている基準を52%の人が上回っていた。とりわけ、国分寺市、立川市の方は、血中濃度が非常に高い状況になっているということが、先日の記者会見でも明らかになりました。

病気のリスクが高まる
調査・対策は待ったなし

 
有機フッ素化合物は、体内で分解されにくく、長期間蓄積されやすいことが指摘されています。そういうことで、腎臓がんなどの病気のリスクが高まる、また、新生児や胎児の発育への影響も指摘されています。このPFASの調査・対策は待ったなしです。

米軍横田基地で使った泡消化剤の漏出
徹底的な調査が必要

 水汚染の原因の1つであると指摘されているのが米軍横田基地です。ここでPFASを含む泡消火剤を使用、漏出したことによって、それが浸透して、今のような水汚染につながっているということも指摘されています。徹底的な調査を行う必要があります。日米地位協定のもとで、米軍横田基地に立ち入り調査ができないという問題を乗り越えて、東京都がちゃんと要請をして、横田基地自体の調査も行うことを日本共産党は求めています。

共産党都議団の代表質問
汚染実態の調査、血液検査などへの支援を要求


 6月13日、日本共産党の代表質問(大山とも子都議)のなかで、汚染実態の調査をきちんと行って解明をする、それを東京都の責任で行うようにと求めたところ、井戸水、地下水の調査を大幅に前倒しをして、今年度中に行うと答弁がありました。これを確実に行うように求めていきます。同時に、都民が血液検査などを受ける場合には東京都として支援していくことを求めました。そこに住んでいる人だけの自己責任にしてしまうのではなくて、東京都自身が支援をしていくということが求められていると思います。

水は命の源
東京都の責任はきわめて重い

 水は命の源です。この水が汚染されているということは本当に深刻です。この問題は、都議団とも連携をして共産党東久留米市議会議員団も今回の質問のなかで取り上げています。子どもたちのいる施設、学校や障害児の施設も含めて、日ごろ飲んでいる水、これが安全かどうか調査することと同時に、浄水していくことも含めて取り組みを強めています。
 浄水器をつけることで一定の効果があるという話も専門家から出ていますけれども、これらもきちんと情報を提供して、自治体任せではなくて、広域自治体である東京都が責任をもって行うように、引き続き求めていきたいと思います。農家のみなさんは農作物への影響を本当に心配されています。農業を安心して続けられる対策が必要です。共産党の質問に、都は、国に要請していると答えましたが、都自らの積極的な取り組みが必要です。みなさんも日ごろの生活でご心配なことがありましたら、ぜひ私たちに声を寄せていただきたいと思います。

安心して生活できるよう
取り組みを強める

 水の問題というのは、本当に軽視できません。みなさんが安心してこの地域で過ごしていけるように解決していくために、また血液検査は公費で行えるように取り組みたいと思います。

日本共産党国会議員東京事務所が行った
関係省庁へのききとり
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by hara-noriko | 2023-06-30 18:45 | 活動日誌 | Comments(0)

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