黒目川に2本の幅16メートル道路 市はきちんと説明を
2023年 07月 04日
多くの市民が知らない黒目川道路計画
7月1日、東久留米市で開かれた「多くの市民が知らない黒目川道路計画 都市計画道路問題シンポジウム」に参加しました。主催は、「新しい市政をつくる会・中央地域の会」。会場はいっぱいでした。市が作成した「わくわく歩くるめマップ」でもおすすめの散歩コースとして示されている場所に、幅16メートルの大きな橋を2本もかける道路計画。貴重な自然への影響がとても心配されます。しかし、市民に十分知られていない…。そういうことから企画されたシンポに私も参加して学びました。
全レク一座のみなさんによる「黒目川のほとり」(大須賀ひでき・作詞作曲)などの素敵な演奏に続いて、シンポジウム。
黒目川を守る会・須山敦行さん
市民が知らないまま進めていいのか
須山敦行さん(黒目川を守る会)…これまで会でおこなったシール投票では、967人が反対。賛成はわずか9人。対話したほとんどの人は計画を知らなかった。用地買収が進んでいるとはいえ、市民が知らないまま進めていいのか。落合川は、湧水への影響を考え道路計画は止まっている。黒目川も同じ扱いにしてほしい。
道路住民運動全国連絡会・長谷川茂雄事務局長
市民は説明を受ける権利がある
長谷川茂雄さん(道路住民運動全国連絡会・事務局長)…道路計画とどう向き合うか、道路計画と住民参加を考える、とのテーマでくわしく話してくださった。長谷川さんは、道路計画のどの段階でも、そのときにふさわしいとりくみを助言してくださる。買収があと1、2軒のこっているため、2車線にする計画を1車線にしている都市計画道路があったり、名古屋市では事業中のものを含めて都市計画道路の見直しが進んでいるなどの状況も教えてくださった。また、自動車保有数自体が減り、交通量も減っている。気候危機の問題もある。それなのに、新しい道路をつくるのはなぜか。市民は説明を受ける、知る権利をもっている。
北村りゅうた市議(日本共産党)
説明会を行うよう市に求めていく
かやま玲子市議(れいわ新選組)
市民が決めていくことが大事
かやま玲子さん(れいわ市議)…どぶ川のようだった黒目川が、市民の手によってよみがえった。道路計画は、市民が決めていくことが大事。いったん計画を止めて、みんなで話し合いたい。ノルウェーでは、工事をすすめるとき、守りたい自然があったらそこを迂回する。オランダでは車を入れないようにしている地域も。
4人の発言に共通していたのは「市民参加」
市民に知らせないで決めるなんてありえない
4人の報告はそれぞれとても大事でした。そして、共通していたのは「市民参加」。水と緑はたいせつな市民の宝物。それなのに、市民に知らせないで決めるということはありえないです。フロアからも続々と意見が。
私も発言
環境を脅かす道路計画は立ち止まるべきです
私も発言。4人の方々の報告で共通していた、ちゃんと市民説明会を実施するよう求め、市民が決めていくということが大切だということ。また、土砂災害特別警戒区域については、都が指定する。指定した以上、その安全対策を都が乗り出して行うよう、引き続き求めたい。また、6月23日に起きた黒目川への油の流出事故について、市民の通報によりすぐに手立てがとられたことも紹介。しかし、水質や生物は大丈夫かの調査を都はおこなっていない。改善を求めたい。改めて、市民の努力によって東久留米の水と緑が守られているということを実感し、このことを都と市も理解すべきと強く思う。環境を脅かす道路計画は立ち止まるべき…など発言しました。
学んだことを力に
私も取り組みます
その後、改めて、須山さんから今後のとりくみについてみなさんに投げかけが。それを受け、長谷川さんは、くりかえし、請願や要望などを出し続ける大切さ、そして、工事のどういう段階でもやれることがあることを強調しました。
学んだことを力に、私も取り組みます。








by hara-noriko | 2023-07-04 15:42 | 活動日誌 | Comments(0)