東京・多摩地域 保健所の増設は切実
2023年 07月 30日
里吉ゆみ都議と一緒に参加しました
7月26日、「三多摩の保健所増設を小池知事に要請するための集い」に、日本共産党の里吉ゆみ都議とともに参加しました。主催は、「多摩地域の保健所増設を求める会」です。
(注)三多摩=多摩地域を西多摩、南多摩、北多摩の旧3郡で分けたときの総称。ちなみに清瀬市と東久留米市は北多摩になります
「保健所に電話がつながらない」
コロナ禍 保健所の足りなさを痛感
コロナ禍のもとで、「保健所に電話がつながらない」など、多くの人が不安に見舞われ、多摩地域の保健所の足りなさを痛感しました。東京23区では、少なくとも1区に1つ設置されているのに、多摩地域はかつては17カ所あった保健所が7カ所だけになっています。清瀬・東久留米地域もなくなり、現在は、多摩小平保健所に集約され、5市74万人もの人口が対象になっています。保健所は近くにあり、自治体と連携をとりやすくすることが重要だということがコロナ禍の教訓です。
都の「保健所のあり方検討会」
増設を否定する意見が
これまで各地域で保健所設置を求める運動が展開され、運動と結んで私たち共産党都議団も質問を重ねてきました。そのなかで、「保健所のあり方検討会」が設置されました。しかし、このなかで今後の検討の方向性として、「多摩地域の保健所が良好に機能したのは、保健所機能を集約化していたことの利点。今回の新型コロナのような感染症に対応するには、保健所を分割するよりは、コア業務は保健所が行い、自宅療養者支援等については市町村が担うなど、感染症発生時の役割分担をあらかじめ決めておき、円滑に対応できるようにするべきではないか」という意見が載っています。あれだけコロナで苦労したことが「集約化していたから良好に機能した」ということになってしまっているのです。本当に驚きです。
私も発言
「多摩地域でまとまっていくことは大切な提起」と
私も、意見交流のときに、この問題を発言し、多摩地域でまとまって東京都に要請していこうというのはとても大切な提起であり、一緒に取り組んでいきたい、と発言しました。また、現時点でのあり方検討会の方向性でいくと、市町村の負担も大きくなりかねない。市町村にも改めて、あり方検討会の状況を伝えながら、保健所設置の声を市町村からもあげてもらえるように働きかけていくことが必要だと思う、と述べました。
PFASへの対応でも
保健所の役割はますます重要
みなさんのご意見のなかでは、多摩地域を中心に大きな問題となっているPFAS(ピーファス=有機フッ素化合物)の対策についても、水質調査に関する業務を担う保健所の役割はますます重要だという指摘もありました。
これまで各地域で取り組んできた運動が、一致点でまとまり、知事に要請していくというのはとても大切な取り組みだと思います。力をあわせていきたいです。
【資料 多摩地域の保健所が担当する人口】
*町田保健所 43・5万人
*八王子保健所 57.7万人
*多摩府中保健所 105.8万人
武蔵野市、三鷹市、府中市、
調布市、小金井市、狛江市
*西多摩保健所 37.9万人
青梅市、福生市、羽村、あきる野市
瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町
*南多摩保健所 43.1万人
日野市、多摩市、稲城市
*多摩立川保健所 65.3万人
立川市、昭島市、国分寺市、
国立市、東大和市、武蔵村山市
*多摩小平保健所 74.7万人
小平市、東村山市、清瀬市、
東久留米市、西東京市

by hara-noriko | 2023-07-30 20:12 | 活動日誌 | Comments(0)