戦争の事実から学んで平和を守る   

共産党清瀬市議団が終戦の日宣伝
宮本徹衆院議員、私も参加して


 8月15日、日本共産党清瀬市議団の終戦の日宣伝に参加しました。清瀬市議団は、この日の宣伝を大事にしていて、毎年実施しています。今年は、猛暑と台風の影響もあり、夕方、清瀬駅北口ロータリー1カ所での街頭演説となりました。

原水爆禁止世界大会で学んだこと
原田ひろみ市議が報告


 原田ひろみ市議が原水爆禁止世界大会に参加し、長崎の人びとの「最後の被爆地に」という強い思いに胸を打たれた、と。そして、NATO(北大西洋条約機構)に参加したばかりのフィンランドからも発言があり、「反NATOで団結する平和を求める世界女性の会」が約40カ国に広がっているなど、世界の平和運動について学んだことを話してくれて、感動しました。

広島を訪れた宮本徹衆院議員
「今こそ、被爆国日本が核兵器禁止条約批准を」


 宮本徹衆院議員も、広島を訪れたことから話を始めました。今年、「核抑止力」論を乗り越えていく声が広島、長崎から発信されていることに触れながら、「今こそ、被爆国日本が核兵器禁止条約批准を」と訴え。非軍事の外交をすすめていくことの大事さを説得力をもって語り、弾圧を受けながらも反戦平和を貫いてきた日本共産党の歴史にも触れながら、「二度と戦争を起こさない政治に変えよう」とよびかけました。

「戦争の準備ではなく、平和の準備を」
看板を持って駆けつけてくださった方も


 街頭演説には、「戦争の準備ではなく、平和の準備を」との看板を持って駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。暑い中、来てくださった方、立ち止まって聞いてくださった方、みなさん本当にありがとうございました。

【私のスピーチ要旨】

 以下は、私のスピーチ要旨です。

戦争を風化させてはなりません
いま政治に問われているものは


 今日は、78回目の終戦の日です。決して忘れてはならない、風化させてはならない日です。今日の「しんぶん赤旗」に、終戦の日にあたっての小池晃書記局長による談話が載っています。その冒頭に、「日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配の犠牲になられた内外の人々に深い哀悼の意を表します」と述べられています。「日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配」について、真の反省をできるのかどうか、このことが今の日本にするどく問われています。

軍国主義政策の中で朝鮮にわたった私の祖父母
本当の思いをいわないまま亡くなって…


 このことについて、ふたつのことを話したいと思います。
 ひとつは、亡くなった私の祖父母のことです。秋田県で暮らしていた祖父母ですが、軍国主義政策のなかで、朝鮮にわたり、教員だった祖父はそこで皇民化教育を行いました。日本が戦争に敗けて小さかった私の母を連れて日本に戻り、その後、小学校の校長先生になりました。朝鮮での話は一度も聞いたことがありません。どう思っていたのか何も話さず、亡くなりました。
 祖母は100歳まで生きましたが、亡くなる数年前に、私の娘(祖母からみるとひ孫)が戦争のときどうだったか聞きたいと言って、そのときはじめて体験を聞きました。祖母は、「朝鮮の人は優しかった」といいました。朝鮮漬けの野菜などをくれて、あまりにも辛くて食べられず、キムチを水で流していたら、「内地の奥さんはいちばんおいしいところを流している」といわれたこと。敗戦で帰るときには、ここにいたらいいのに、と心配してもらったこと。…祖母の記憶のなかでは、優しくされたことが残っていて、それ以外は語りませんでした。
 やさしい朝鮮の人に、日本化させる皇民化教育を押し付け、傷つけた事実。そして、そのことを、本当の思いをいわないまま亡くなっていった祖父母。このことの重みに胸が苦しくなります。「日本軍国主義による侵略戦争と植民地支配」についての真の反省を政府は明確にすべきです。

関東大震災から100年
歴史の事実を認めないところから戦争がくり返される

 もうひとつは、性奴隷にさせられた日本軍「慰安婦」の問題も教科書から削られて久しいですが、そうした歴史の事実を歪める動きの危険性です。今年は関東大震災から100年です。この震災のなか、嘘やデマを流されて朝鮮人が虐殺される大事件が起きました。このことは東京の100年史にも掲載されている歴史の事実です。毎年9月1日には、朝鮮人犠牲者の追悼式典が行われていて、歴代の知事は追悼文を送っています。ところが、小池知事は、就任して1回だけ追悼文を送っていますが、それ以降はいっさい送らなくなりました。そのことにより、ヘイトスピーチが助長される状況も生まれています。共産党都議団は、毎年追悼文を送るよう知事に申し入れ、また、代表質問でもとりあげてきました。今年も、申し入れを行います。
 歴史の事実を認めない、学ばない。そういうところから戦争がくりかえされることにつながるのではないでしょうか。

清瀬・東久留米
東京大空襲につながる戦争末期の空襲被害を受けた地域


 清瀬・東久留米の地域は、東京大空襲につながる戦争末期の空襲被害を受けた地域です。こうした事実をみんなで共有し、二度と戦争にさせないために、力を合わせたいと思います。憲法9条を守り生かす政治へ転換させるためとりくむ決意を述べ、スピーチといたします。

訴える宮本徹衆院議員(中央)
(左から)佐々木あつ子市議、原田ひろみ市議、
宮本徹衆院議員、原のり子、穴見れいな市議
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私も訴えました
戦争の事実から学んで平和を守る_b0190576_16025062.jpg



by hara-noriko | 2023-08-17 16:03 | 活動日誌 | Comments(0)

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