「平和祈念フェスタin清瀬」に参加して   

平和祈念フェスタin清瀬
市民参加の実行委員会で


 8月19日、「平和祈念フェスタin清瀬」(主催 清瀬市平和祈念展等実行委員会)に参加しました。まず感動するのが、実行委員会の市民の方々が裏方を担って運営している様子です。清瀬市では2006年から、市民参加の実行委員会で平和事業がおこなわれています。平和のとりくみを市と市民が力をあわせてすすめていくことは、本当に大事だと実感します。会場のアミューホールは満席。子どもや若い人たちから高齢の方々まで、あらゆる年代の方々が参加しています。共産党清瀬市議団はじめ、さまざまな会派から市議会議員の方々も参加しています。

ピースエンジェルズ広島派遣事業報告会
見て、聞いて、感じたこと、学んだこと


 副市長あいさつ、実行委員長あいさつで、この会の大事な趣旨が話されたのち、「ピースエンジェルズ広島派遣事業報告会」が行われました。司会も、ピースエンジェルズ卒業生の2人。小中学生を広島に派遣するピースエンジェルズのとりくみは、コロナ禍のため4年ぶりの実施になったとのこと。10人の子どもたちが、広島で見て、聞いて、感じたこと、学んだことを報告してくれました。どの報告もとてもよかった。実際に現地にいくことは本当に大事なんだと実感します。

中学生 「核抑止」について調べ、考えた
子どもの力はすごい


 ある中学生は、広島の平和式典に参列して、とくに広島市長の平和宣言が心に残ったと話してくれました。「核抑止論は破綻している」「為政者に核抑止論から脱却を促すことがますます重要になっている」という話を聞き、「核抑止」について調べ、考えたと。「核抑止」論では、核兵器を認めることになり、核廃絶の足かせになってしまうと思った。また、G7について平和宣言が述べたことにも触れながら、G7が、核のない世界を究極の目標としていて効果があるのか疑問、と感じた、と。…本当にすごい。平和宣言を聞いて、自分で調べ、考えてそのことを発表している。そして、とても大事な本質をとらえていることに、子どもの力はすごいと驚きました。

小学生 原爆死没者について
日本人以外の人も亡くなっていたことを初めて知った、と


 また、ある小学生は、原爆死没者が新たに5320人増え、33万9237人になっていることに触れ、今も増えていることを報告してくれました。
 また、ある小学生は、韓国人犠牲者の慰霊碑についても触れ、日本人以外の人も亡くなっていたことを初めて知ったと話してくれました。
 そのほか、被爆者の話や平和祈念館のことなど、くわしく報告がありました。

10人の子どもたちが対談
その年齢ごとに大事なことを言葉にして


 報告のあと、ピースエンジェルズサポーター(卒業生)4人と、今年のピースエンジェルズ10人が対談。この企画もとてもよかったです。サポーターも自分が行ったときに感じたことにも触れながら、10人の声を引き出していき、素晴らしいなと思いました。
 *実際に行って、原爆は本当にあったことなんだと思った。自転車とヘルメットが焦げて曲がっていたり、怖いなと思った。
 *川にびっしり人が浮いていたと国語の教科書で読んで、そこまではない、大げさなんじゃないかと思っていた。行ってみて、写真を見たり、被爆者の話を聞いて、本当に起きていたんだと信じられた。
 *原爆が落とされるようなことがあったのかと思っていたが、今とまったく同じような生活をしているところに落ちた。絶対にどこにも落としてはいけないと思った。
 *現地の人、被爆者の話に、戦争してはいけないという熱量に圧倒された。
 *周りのひとに伝えたい。
 *平和は当たり前ではないと思った。どのように平和にしていくのか考えていきたい。 などなど、書ききれませんでしたが、一人ひとり、その年齢ごとに大事なことを言葉にしてくれて感動しました。

多くの子どもたちが被爆者の話に触れて
命がけで語ってくださる話を必ず引き継ぎたい


 そして、被爆者の方々の話がいかに力があるか、ということを痛感しました。多くの子どもたちが被爆者の話に触れました。被爆者は平均年齢85歳を超えています。命がけで語ってくださる話を必ず引き継いでいきたい。そして、被爆者の力により成立した核兵器禁止条約に、一日も早く日本が参加するように求めていきたいと強く思いました。

会場入り口で
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by hara-noriko | 2023-08-24 21:16 | 活動日誌 | Comments(0)

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