本会議一般質問から(3)都市農業振興 東京ビーフ・東京牛乳
2023年 10月 10日
3つの柱で質問 3回目は都市農業振興
都議会第3回定例会の本会議(9月27日)で、一般質問に立ちました。質問の柱は、(1)障害者雇用について(2)学校プールの廃止と水泳指導について(3)都市農業振興について―の3つです。その柱に沿って、3回に分けて質問と答弁を紹介します。わかりやすくするために、一問一答形式にしました。3回目は、都市農業振興についてです。東京産の「東京ビーフ」「東京牛乳」を取り上げました。
【原のり子のコメント】
今回、3つのテーマのなかで、残念ながら最も答弁が良くなかったのが農業でした。畜産農家が厳しい中で頑張っていることを、都は、どう考えているのか、と思ってしまいました。猛暑をなんとかのりこえたものの、飼料代も電気代も大変な負担になっていて、事業を続けられるか、まさに正念場。今こそ緊急支援の再度実施を、ということには答えがありませんでした。あきらめず、次の議会に向けて取り組みを強めていきます。
私の地元、清瀬・東久留米でも大変な苦労のなかで頑張っていらっしゃいます。今回、「東京ビーフ」を初めてとりあげましたが、「初めて知った」など、何人かの方から反響がありました。救いは、答弁の最後に、振興プランにもとづいて、都市農業の振興を図っていく、と述べていることです。都市農業振興条例制定に向け、とりくんでいきたいと決意しています。
畜産経営緊急支援事業で「とても助かった」
再度の支援を実施すべきです
最後に、都市農業振興についてうかがいます。
質問1 昨年度、東京都は、飼料価格高騰に伴う畜産経営緊急支援事業を実施しました。全国的にみても牛1頭5万400円を給付するなど、充実した内容で、「とても助かった」という声が寄せられています。
私は、東京都酪農業協同組合、東京ビーフ生産流通協議会、また畜産農家にお話をうかがいました。「飼料代も電気代もコロナ前の倍になった」「事業を継続できるかどうか、これからが正念場。緊急対策を実施してほしい」との声をお聞きしました。
今こそ再度の支援を実施すべきですが、いかがですか。
産業労働局長の答弁 都は、畜産農家が生産性を高めるための設備を導入する経費への支援等を行っております。
猛暑と物価高騰で都内農業に深刻な打撃
肥料や燃料代などへの支援が必要
質問2 また畜産業のみならず、猛暑と物価高騰で都内農業は深刻な打撃を受けています。肥料や燃料代などへの支援が必要と考えますが、見解をうかがいます。
産業労働局長の答弁 都は、化学肥料に代わり堆肥を活用し、コストを抑える取り組みを支援しております。
厳しいなかで畜産農家の方々が農業経営を続けている
東京牛乳や東京ビーフ 知事を先頭にもっとPRを
都内の畜産農家は大きく減少し、乳牛は43戸、肉牛は23戸。東京ビーフ生産者は8軒です。厳しい中、畜産農家の方々が農業経営を続けています。この努力にこたえ、正真正銘の東京産である、
質問3 東京牛乳や東京ビーフについて、知事先頭に、もっと力を入れてPRするべきです。いかがですか。
産業労働局長の答弁 都は、東京の畜産物の認知度を高めるため、ホームページによる紹介やPR映像の放映などを行っているところでございます。
東京の農業者の努力を次世代へつなぐ
都市農業振興条例を策定することが必要
質問4 東京の農業者の努力を次世代へつないでいくためにも、都市農業振興条例を策定することが必要です。見解を求め、質問をおわります。
産業労働局長の答弁 都は、都市農業振興基本法に基づき、農業振興の方向と施策展開を示す東京農業振興プランを策定し、さまざまな取り組みをすすめております。
これによりまして、東京農業の振興を図ってまいります。

by hara-noriko | 2023-10-10 20:52 | 都議会 | Comments(0)