文書質問から(2)清瀬特別支援学校の校舎建て替えに伴う課題   

私の文書質問から
清瀬特別支援学校の校舎建て替えに伴う課題

 6月の都議会第2回定例会で提出していた私の文書質問に対して、東京都から答弁がきました。質問と答弁とを一問一答形式で紹介します。質問のテーマは(1)朝鮮学校の子どもたちの声に学び、差別や偏見をなくすとりくみを推進することについて(2)清瀬特別支援学校の校舎建て替えに伴う課題について―の2つです。
 テーマごとに2回に分けて紹介します。2回目は、「清瀬特別支援学校の校舎建て替えに伴う課題について」です。

【原のり子のコメント】


 清瀬特別支援学校の建て替えに伴う問題は、動いている問題なので、この文書質問を出すとともに、保護者の方にご意見を聞かせていただいたり、その要望を都教委に伝えてきました。実感するのは、保護者の方々がかねてから要望してきたことはとても重要だったということです。現在、仮設校舎での学校生活が始まっています。子どもたちが安心して過ごせるように、引き続き働きかけていきたいと思います。

【文書質問 清瀬特別支援学校の校舎建て替えに伴う課題について】

仮設校舎だからといって
〝今までできたことがやれない〟事態にならないように

 清瀬特別支援学校の建て替えのため、9月から仮設校舎に移転します(現在は移転ずみ)。仮設校舎は現在地からかなり離れた場所になるため、子どもたちが安心して通い、学べるように十分な配慮が必要です。今定例会の文教委員会での(共産党)アオヤギ有希子議員の質問で、事前見学会は実施するということがわかりました。保護者のみなさんからは、「場所に慣れることに時間のかかる子どもたちが少なくないので、事前見学会は必ずやってほしいと希望していた。よかった」と声が寄せられています。
 同時に、まだ課題は多くあります。建て替え期間は4年間と言われているので、中学部3年間をずっと仮設校舎で過ごす子どもたちもいます。この3年間は子どもたちにとってかけがえのない時間です。仮設校舎だからということを理由に、今までできたことがやれない、ということのないようにしてほしいと保護者のみなさんは願っています。そこでうかがいます。

保護者が都に要望書
運動や式典ができる場所の確保、グラウンドの設置


(質問1)
 2021年1月に、保護者のみなさんは、都教委に対し、838名の署名を添えて、仮設校舎に関する要望書を提出しています。要望項目は2つで、運動や式典ができるスペースの確保、グラウンドの設置です。提出時に都教委の担当は、体育館やグラウンドまでは難しいが、多目的室の整備や運動できるスペースをどのぐらいとれるか今後設計を詰めていく中で、できる工夫をしていきたい、と話していました。これはどうなりましたか。

(答弁1)
 清瀬特別支援学校の仮設校舎では、約1400平方メートルの運動場や屋内の運動スペースとして約300平方メートルの多目的室を設置しています。

学習発表会やプール指導
工夫して実施できるようにしてほしい


(質問2)
 子どもも保護者も最も楽しみにしていて、成長が確認できる大事な行事である学習発表会や、夏期のプール指導など大事な教育活動は仮設校舎であっても、工夫して実施できるようにすべきと考えますがいかがですか。

(答弁2)
 学習発表会等の学校行事の実施については、学校長が仮設校舎の状況等を踏まえ決定します。
 また、令和6年度(2024年度)以降のプール指導については、近隣の施設を借りられるよう調整しています。

子どもの送り迎えのため
駐車場スペースを考えているか


(質問3)
 慣れない場所のため、しばらくは子どもたちの緊張も高まると思われます。保護者が送り迎えしなければならない場合もでてくるかもしれません。そういう場合に対応できる駐車スペースなどは考えられていますか。

(答弁3)
 仮設校舎の敷地には、スクールバスの駐車場のほか、保護者の送迎用駐車場も設けています。

路線バスに乗る練習をする子もいる
バス停は場所も狭い 安全対策が必要だ


(質問4)
 高等部進学に向け、路線バスに乗る練習をする子どももいます。しかし、バス停は車の通りの激しい小金井街道沿いにあり、歩道も、バス待ちをする場所も狭く安全対策が必要だと考えますが、いかがですか。

(答弁4)
 学校から具体的な要望があれば、小金井街道の安全対策について検討していきます。

仮設校舎に入る道
右折用の信号設置が必要だと思うが


(質問5)
 また、小金井街道から仮設校舎のある場所に入る部分は、しょっちゅう渋滞がおき、小金井街道全体の渋滞にもつながっています。現状のままでは、スクールバスの運行にも影響することが考えられます。子どもたちが長時間乗ったままにならないように、右折用の信号を設置することが必要だと思いますが、いかがですか。

(答弁5)
 小金井街道が、朝の通学時間帯を中心に渋滞していることは承知していますが、御質問の場所については、小金井街道と清瀬特別支援学校の仮設校舎方向から交差点を通行する車両を制御する信号ではなく、同交差点の南側において、歩行者が小金井街道を横断するための信号として運用しているため、右折用の信号を設置することはできません。

新設される校舎について
車両が安全に入ることができるよう改善を

(質問6)
 新設される校舎についてもうかがいます。現在の校舎は、正門より車両を乗り入れる場合、歩道をまたいで一時停車し、車を降りて正門を開ける、という状況です。歩行者の妨げになっているだけでなく、大きな事故につながらないか保護者も近隣住民の方も心配されています。改善を求めますがいかがですか。

(答弁6)
 清瀬特別支援学校の正門は、児童生徒の登下校の時間帯には常時開けた状態とし、教員が歩行者や車の誘導を行うなど通行の安全管理を徹底しています。
 登下校の時間帯以外では、正門は学校の安全管理上の理由から、常時閉じた状態としています。
 引き続き、学校運営において歩行者等の通行の安全管理に配慮していきます。

新設校舎の工事説明会や保護者への説明会
いつ行われるのか

(質問7)
 新設校舎の工事説明会はいつ開かれますか。また、保護者対象の説明会はいつ行われますか。

(答弁7)
 改築工事の着工前に近隣住民への工事説明会を開催し、また、保護者には工事説明会の前に学校から保護者会等で説明する予定です。

【2023年都議会第2回定例会文書質問】
(1)朝鮮学校への差別や偏見をなくすとりくみを

川辺のミゾソバ
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by hara-noriko | 2023-10-16 01:20 | 都議会 | Comments(0)

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