3つのテーマで文書質問   

昨年12月、文書質問を都に提出
答弁は2月、まず質問内容を紹介します


 昨年12月の第4回定例会の最終日に、文書質問を都に提出しました。この間、質問の趣旨を所管の課長さん方に伝えながら、意見交換をおこなっています。正式に答弁がくるのは2~3月の第1回定例会の初日になりますが、この間、みえてきたこともあります。
 私の問題意識と質問内容を紹介します。

コロナ対策
「診てもらえない」という切実な声が


 最初は、コロナ対策です。コロナは決して終わっていません。実際に、市民の方々から、障害をもった家族が発熱して、医療機関にかかりたいが診てもらえないなど、切実な声が寄せられ、質問しました。質問するとともに、その答弁を待たず、障害者の受診や入院をきちんとおこなうよう求めています。また、PCR検査を行えるようにすることや、空気清浄機設置の支援などを求めています。

特別支援学校での不登校は調査の対象になっていない
自己責任にしない不登校対策を


 ふたつめは、障害児の不登校についてです。全国の統計は、特別支援学校での不登校は対象にしていません。実際に、悩まれている方々がいらっしゃいます。東京都として、不登校対策を位置づけていますが、すべての子どもたちを対象にすべきです。実際に、どのようにサポートしているのか、退学する子どもたちはいないのか、基本的なことを質問しています。今回の質問を機に、自己責任にしない不登校対策を求めていきたいと思っています。

清瀬特別支援学校の仮設校舎
スクールバスの出入口が狭い 跡地活用に住民の声を


 みっつめは、清瀬特別支援学校の仮設校舎についてです。スクールバスの出入口が狭く、門扉にぶつかる事故がおき、門扉の位置を変える改善が急がれます。また、仮設校舎は都有地に建てられており、仮設校舎としての役割が終わったあとの跡地活用に住民の声を反映させることについて聞いています。

【私の文書質問】
昨年12月の第4回定例会で提出


新型コロナウイルス感染症対策について

 コロナ感染が再び増加傾向になるなか、障害者のグループホームなどで発熱者が増え、一時的に閉鎖せざるをえない状況が生まれました。発熱して、東京都の医療機関のリストに電話をかけても、なかなか診てもらえないという状況があり、障害児者の保護者・家族から「とても困っている」との声が寄せられました。診てもらえないまま、高熱で倒れ、救急車で運ばれた知的障害の方もいます。また、熱で休んでも、コロナかどうかの検査をしていないことも多く、発熱する人が広がるという事態もあります。
 (1)5類移行後、コロナ感染が疑われる人、発熱している人は、幅広い医療機関で診てもらえるのではないのでしょうか、確認します。
 (2)東京都のホームページでも医療機関が紹介されていますが、ある地域では、すべてに連絡したが受けてもらえなかった、との訴えもあります。幅広く受けられるように、東京都から働きかけをすべきではないでしょうか。
障害児者はハイリスク層です。しかし、障害児者を受け止めてくれる病院を探すのに、保護者や家族は大変な苦労をしています。発熱で診てくれる病院探しにでさえ苦労するという状況は放置できません。改善を求めますがいかがですか。
 (3)コロナ禍のもとでは、障害児者が、入院が必要になったときは、都立病院が大事な役割を果たしてきましたが、独法化後もその役割に変更はありませんか。
 (4)感染拡大を防止するうえで、検査で確認することが必要ですが、発熱で受診したら検査を行うとはなっていないのですか。
 (5)現在、障害者・高齢者などハイリスク層の入所施設では、職員対象のPCR検査を含めた定期的検査が実施されていますが、通所・訪問系施設は抗原定性検査のみです。感染を広げないために、PCR検査も実施できるように改善すべきと考えますがいかがですか。
 (6)通所系の障害者施設において、感染者が発生したら、利用者がPCR検査を利用できる仕組みがあるのかうかがいます。
 (7)感染症の対策は今後も必要です。福祉施設、学校などへの空気清浄機設置の支援を行うことを求めますがいかがですか。

障害児の不登校について

 「チルドレンファーストの社会の実現に向けた子供政策強化の方針2023」には、推進チームによるリーディングプロジェクトの今後の政策強化の方向が示され、そのなかに、「学齢期の育ち」が位置付けられています。不登校の子どもたちが増えている状況に立って、多様な学びの場、居場所を支援していくとあり、大変重要です。しかし、本当は学校に行きたいけれど行けない子どもたちの思いは、それだけでは救われないと思います。学校自身が子どもたちが行きたくなる学校へと変化していくことも求められていると思います。そうした視点をもちながら、不登校問題を自己責任にしないとりくみをすすめることを求めます。とりわけ、障害をもっている子どもたちのサポートは重要です。基本的なことについて、いくつかうかがいます。
 (1)不登校の子どもたちは、この10年でどのぐらいふえていますか。10年前と現時点での全国の人数と東京都の人数を、小・中・高校別にうかがいます。
 (2)そのなかでの、特別支援学級に在籍する子どもたちは何人ですか。
 (3)特別支援学級の子どもたちが不登校になったときに、安心して過ごせる場所がなく、悩んでいるケースもみられます。子どもたちをどのようにサポートしていますか。
 (4)全国の統計には、特別支援学校が入っていません。東京都は把握していますか。
 (5)都立特別支援学校での不登校の子どもたちに安心して過ごせる場所やサポートはどのようにしていますか。
 (6)都立特別支援学校高等部で不登校になった子どもに対するサポートはどのようなことをしているのですか。
 (7)2022年度に、都立特別支援学校高等部を退学した生徒は何人ですか。

都立清瀬特別支援学校の仮設校舎について

 9月から、仮設校舎での生活が始まっています。4年間、ここで過ごす子どもたちが、安心して、またのびのびと楽しい学校生活が送れるように応援していきたいと思います。
 (1)スクールバスの出入口が狭く、校舎門扉にぶつかる事故が起きています。大きな事故につながらないように、門扉の位置を変更する必要があります。改善を求めますがいかがですか。
 今後とも、子どもたち、保護者、地域住民の声を聞きながら、安全安心な環境整備をすすめていただけるよう要望いたします。
 仮設校舎はプレハブとはいっても、とてもしっかりしたものになっていて、わずか4年間で撤去されるのは惜しいという声もあります。仮設校舎としての役割を終えたあと、地域で活用することは考えられないでしょうか。
 (2)仮設校舎の契約はどのようになっていますか。
 (3)仮設校舎の建物の耐用年数はどのぐらいですか。
 (4)この地域は、駅や市役所からも離れていて、お店などもなく住民は不便さを抱えています。また、かねてから、特別養護老人ホームなどを設置することを求める声も強い地域です。仮設校舎を地域ニーズの実現のために活用できないか、うかがいます。
 (5)当該都有地は、仮設校舎の用地としての使用が終了した後の使い道は決まっているのか、うかがいます。

能登半島地震 災害救援募金を呼びかけています
3つのテーマで文書質問_b0190576_23211362.jpg
3つのテーマで文書質問_b0190576_23211775.jpg




by hara-noriko | 2024-01-18 23:30 | 東京都政 | Comments(0)

<< 東久留米商工会 新年会に参加しました 「二十歳(はたち)のつどい」に... >>