都議会厚生委員会質問(8)摂食障害 あなたは悪くないというメッセージを   

福祉局に質問
摂食障害 一日も早い支援体制の確立などを求める


 昨年11月、都議会厚生委員会で質問しました。7日は保健医療局の、16日は福祉局の仕事の内容(事務事業)について。その内容を順に紹介しています。すでに保健医療局への質問5回分を掲載しました。
 福祉局に対しては(1)障害者医療費助成制度(2)依存症対策(3)摂食障害の治療支援―の3つの課題で質問しました。
 連載の8回目(最終回)は、摂食障害の治療支援です。一人ひとりの苦しさがわかった対策、一日も早い支援体制の確立などを求めました。

【原のり子のコメント】

 摂食障害について、実際に苦しんでいる方たちのお話しを聞いて、それまでの自分の考えを大きく変えることになりました。いちばん大きいのは、気持ちでやめられるものではない、ということです。過食や拒食をしながらなんとか生きている、と話してくれた人もいます。どんな思いなのか、どんな辛さなのか、そのことについて文書質問でも触れました。
 もう1つ考えを改めることになったのは、死亡率の高さです。摂食障害を抱えながらなんとか生きている…でも死亡率が高いという事実はとてもショックでした。世の中の偏見をなくすこと、そして、医療機関や相談機関に早くつながれるようにすることの大事さを痛感します。
 今回の質問では、文書質問で提起した、摂食障害支援拠点病院の整備や相談支援をすすめること、啓発資料の作成などがすでに実施されていたり、検討されていることがわかりました。一日も早く、悩んでいる人や家族が安心して相談できる体制を強化できるよう、引き続き取り組みたいと思います。

摂食障害の相談件数は
精神保健福祉センター3カ所と保健所6カ所で


 原のり子 最後に、摂食障害の治療の支援について、うかがいます。
 摂食障害の相談は、精神保健福祉センター3カ所と保健所6カ所で受けていると聞いていますけれども、昨年度はそれぞれ何件でしたか。

 福祉局障害者医療担当部長 都は、都内3カ所の精神保健福祉センターや6カ所の保健所で、電話や面接等により摂食障害の相談を受けており、令和4年度(2022年度)の相談実績は、それぞれ204件、220件でございます。

苦しんでいる人たちがたくさんいる
正しい理解を広げることが重要です


 原のり子 昨年の4定(都議会第4回定例会)の文書質問で聞いたときには、2021年度の実績を聞きましたけれども、おおむね、そのときと同じぐらいの相談件数で推移しているということが分かりました。ニーズがあるということですよね。
 摂食障害とともに、アルコール依存症や薬物依存症、自傷行為などが合併しやすいともいわれ、現に苦しんでいる若い人たちがたくさんいます。摂食障害についての正しい理解を広げることが必要ではないかと思いますが、いかがですか。

 障害者医療担当部長 都は、令和5年(2023年)1月に、都民向けの摂食障害に関するリーフレットを発行いたしました。都内の保健所、保健センター等に配布するとともに、ホームページに掲載し、摂食障害の種類と症状や治療などについて、広く普及啓発を行っております。

リーフレットを目につくところでPRしてほしい
必要とする人がすぐに手に取れるように


 原のり子 先ほどいった文書質問をしたときにも、やはり啓発するその資料などをつくっていくことが大事ではないかということをそのとき質問もしましたけれども、摂食障害に関する新しいこのリーフレットは私も読ませていただきました。これを本当にみんなが目につくところでPRしていただきたいんですよね。なかなか、できましたといっても、先ほども里吉議員(共産党の里吉ゆみ都議)の質問でも、ホームページのどこにあるかという話がありましたけれども、本当に必要とする人がすぐに手に取れるような、そういう工夫を、改善をしていただきたいというふうに思っています。

支援拠点病院の指定、摂食障害対策推進協議会
どのように検討され、どこまできているのですか

 原のり子 今年度は、摂食障害の支援拠点病院の指定、また、摂食障害対策推進協議会の設置について検討をすすめるということで、いますすめられていると思うんですけれども、現時点でどこでどのように検討がすすめられているのか、どこまできているのか、その点についてうかがいたいと思います。

 障害者医療担当部長 都は、令和5年度(2023年度)から、摂食障害支援拠点病院の設置に向け検討する摂食障害治療支援体制整備事業を開始しております。本事業において、摂食障害治療支援体制整備検討委員会を設置し、都内医療機関を対象とした実態調査の調査項目や、拠点病院を中心とした支援体制の在り方などについて検討を行っております。

摂食障害の死亡率は5%と非常に高い
一日も早く支援の体制を確立することを期待したい


 原のり子 摂食障害は、誰でもかかり得る疾患であるにもかかわらず、死亡率が約5%と非常に高いんですね。ですから、適切な支援、また、治療が行える機関に、なるべく早くつながるということが大事ですけれども、そういう機関が非常に少ないということが大きな問題になってきています。いま、拠点病院の指定や、また、対策推進協議会についても検討をすすめているということですけれども、本当に着実に検討をすすめていただいて、一日も早く支援の体制を確立することを期待したいというふうに思います。

一人ひとりの苦しさをちゃんと分かって対策を取る
あなたは悪くないんだというメッセージをしつかり送って

 そして、摂食障害は本当に誤解が多くて、ただ痩せたいだけでしょうみたいな、そういうような世間のまだ見方があるなかで、本当にその背景にある一人ひとりの苦しさをちゃんと分かって対策を取るということがいま、求められていると思います。摂食障害の人自身、あなたは悪くないんだという、そういうメッセージをしっかり送って、都民の正しい理解が広がるように、都の取り組みを強めることを求めて、質問を終わります。

【昨年11月の厚生員会質問】

(1)保健所の体制強化
(2)保健所での障害者健診 充実・継続を
(3)多摩北部医療センターの充実急いで
(4)感染症対策の強化を
(5)市販薬の過剰摂取 悩んでいる人に寄り添った支援を
(6)市販薬の過剰摂取などの依存症対策
(7)障害者医療費助成制度の改善求める

ホトケノザ
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by hara-noriko | 2024-03-04 22:38 | 都議会 | Comments(0)

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