文書質問から(1)新型コロナウイルス感染症対策について   

私の文書質問から
新型コロナウイルス感染症対策について

 昨年12月の都議会第4回定例会最終日に都に出していた文書質問に対して、今議会の初日に都から答弁がきました。掲載が遅くなり、申し訳ありません。質問と答弁の全文を1問1答形式で3回に分けて紹介します。質問は、(1)新型コロナウイルス感染症対策について(2)障害児の不登校について(3)都立清瀬特別支援学校の仮設校舎について―の3テーマです。1回目は、新型コロナウイルス感染症対策についての質問と答弁です。

【原のり子のコメント】

 この質問を出した時点で、障害者のご家族から、発熱して診てもらえる病院がないと声が寄せられていました。5類になって、診てもらえる病院が増えたと言われながら、実際には、診てもらえなくて困っているという声にきちんと対応するよう、都に対し、強く求めてきました。質問の答弁を待っていると遅くなってしまうので、同時に直接要望もしてきました。
 空気清浄機については、学校や保育園には設置の補助がありますが、高齢者の入所施設、障害者支援施設、障害福祉サービス事業所に対しては無いということもわかり、早急に支援が必要です。
 検査の充実も求めていますが、都は現在、すべて3月末をもって終了するとしています。
また、独法化(地方独立行政法人化)後も都立病院でハイリスク者を受け入れていると答えていますが、以前のように東京都が入院調整をしているわけではないので、見えにくくなっています。今議会では、独法化後の都立病院の病棟休止は19病棟629床にもなっていることが明らかになっています。
 厚生委員会でも質問しましたが、東京都はほとんどのコロナ対策を終了しようとしています。しかし、3月22日に発表された、東京iCDCの都民1万人アンケートでも、7割の都民が「コロナは怖い」「再び拡大する不安がある」にあてはまる、ややあてはまると答えています。こうしたなかでコロナを終わったことにするというのはありえません。引き続き対策を求めていきます。

【文書質問 新型コロナウイルス感染症対策について】

障害児者 「なかなか診てもらえない」
救急車で運ばれた知的障害者の方も


 コロナ感染が再び増加傾向になるなか、障害者のグループホームなどで発熱者が増え、一時的に閉鎖せざるをえない状況が生まれました。発熱して、東京都の医療機関のリストに電話をかけても、なかなか診てもらえないという状況があり、障害児者の保護者・家族から「とても困っている」との声が寄せられました。診てもらえないまま、高熱で倒れ、救急車で運ばれた知的障害の方もいます。また、熱で休んでも、コロナかどうかの検査をしていないことも多く、発熱する人が広がるという事態もあります。

感染が疑われる人、発熱している人
5類以降後、幅広い医療機関で診てもらえますね


(質問1)
 5類移行後、コロナ感染が疑われる人、発熱している人は、幅広い医療機関で診てもらえるのではないのでしょうか、確認します。

(答弁1)
 新型コロナウイルス感染症の5類感染症への位置付け変更後は、より多くの医療機関が新型コロナ患者の診療に対応する体制へ移行することとされており、都は、発熱等の症状のある患者が身近な地域で診療を受けられるよう、外来対応医療機関を指定し、公表しています。

しかし…都のHPで紹介されている医療機関
連絡したが診てもらえなかった障害者がいた


(質問2)
 東京都のホームページでも医療機関が紹介されていますが、ある地域では、すべてに連絡したが受けてもらえなかった、との訴えもあります。幅広く受けられるように、東京都から働きかけをすべきではないでしょうか。
 障害児者はハイリスク層です。しかし、障害児者を受け止めてくれる病院を探すのに、保護者や家族は大変な苦労をしています。発熱で診てくれる病院探しにでさえ苦労するという状況は放置できません。改善を求めますがいかがですか。

(答弁2)
 都は、新型コロナウイルス感染症の5類移行後も、都内医療機関に対し、外来対応医療機関への登録や、かかりつけ患者以外にも診療を拡大するよう、東京都医師会とも連携して働きかけてきました。今後も、障害児者を含め、発熱等の症状のある方が適切に診察を受けることができるよう、引き続き関係機関と連携し、地域の医療提供体制を構築していきます。

障害者の入院 都立病院が果たした大事な役割
独法化後も役割に変更はないか


(質問3)
 コロナ禍のもとでは、障害児者が、入院が必要になったときは、都立病院が大事な役割を果たしてきましたが、独法化(地方独立行政法人化)後もその役割に変更はありませんか。

(答弁3)
 都立病院は、独法化後も、新型コロナ対応で、重症、中等症の患者や軽症でも重い基礎疾患のある方、妊婦、小児、透析患者、障害のある方などを積極的に受け入れています。

感染拡大の防止 検査で確認することが必要
発熱で受診したら検査することになってはいないのか


(質問4)
 感染拡大を防止するうえで、検査で確認することが必要ですが、発熱で受診したら検査を行うとはなっていないのですか。

(答弁4)
 発熱等の症状のある方が医療機関を受診した際の検査の実施は、新型コロナウイルスの検査も含めて、診察を行う医師が個別に判断しています。

通所・訪問系施設は抗原定性検査のみ
PCR検査も実施できるように改善すべきではないか


(質問5)
 現在、障害者・高齢者などハイリスク層の入所施設では、職員対象のPCR検査を含めた定期的検査が実施されていますが、通所・訪問系施設は抗原定性検査のみです。感染を広げないために、PCR検査も実施できるように改善すべきと考えますがいかがですか。

(答弁5)
 PCR検査は、感度は高いものの、検体の回収が必要で検査結果が判明するまでに時間を要するのに対し、抗原定性検査は、PCR検査と比較して感度が低下する可能性がありますが、その場で簡便かつ迅速に結果が判明するとされています。
 都は、検査の規模や実施体制などを踏まえ、それぞれの特性を生かした検査方法を組み合わせ、効果的に検査を実施しています。

通所系の障害者施設
感染者が出た場合 施設利用者はPCR検査を受けられるのか

(質問6)
 通所系の障害者施設において、感染者が発生したら、利用者がPCR検査を利用できる仕組みがあるのかうかがいます。

(答弁6)
 国の通知では、通所系の障害者施設から保健所に感染症の患者発生の報告があった場合等には、保健所が感染拡大防止を目的とした調査を必要に応じて実施することとされており、新型コロナウイルス感染症の5類移行後も同様です。
 また、都は、区市町村が地域の実情に応じて実施する対策を、区市町村との共同による感染拡大防止対策推進事業により支援しており、通所系障害者施設の利用者を対象としたPCR検査費用も補助対象としています。

感染対策は今後も必要
福祉施設・学校など 空気清浄機設置の支援を


(質問7)
 感染症の対策は今後も必要です。福祉施設、学校などへの空気清浄機設置の支援を行うことを求めますがいかがですか。

(答弁7)
 都は、都内の学校における空気清浄機の設置に当たっては、国の学校保健特別対策事業費補助金を活用するなどして対応を行っています。
 保育所等に対しては、保育環境改善等事業により、感染症対策のために必要となる空気清浄機の設置等を支援しています。
 なお、高齢者の入所施設や障害者支援施設、障害福祉サービス事業所等に対しては、換気設備の設置を支援しています。

【昨年12月の文書質問と都の答弁】

(2)障害児の不登校について
(3)都立清瀬特別支援学校の仮設校舎について



駅前で都政報告
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by hara-noriko | 2024-03-24 21:47 | 東京都政 | Comments(0)

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