公立保育園をなくさないで かもしだ芳美市議が報告   

都政報告懇談会での市政報告 東久留米市
公立保育園廃止・民営化 かもしだ芳美市議


 東久留米市と清瀬市で開いた都政報告懇談会には、たくさんの方に参加していただき、ありがとうございました。みなさんのご意見に学ばされました。都政報告懇談会では、東久留米市議団(永田まさ子、村山順次郎、北村りゅうた、かもしだ芳美の4市議)、清瀬市議団(原田ひろみ、佐々木あつ子、香川やすのり、穴見れいなの4市議)から市政の報告をしていただきました。そのなかから、東久留米市からは公立保育園廃止・民営化をめぐる問題を、清瀬市からは公立図書館廃止をめぐる問題を、それぞれ紹介します。まず、東久留米市のかもしだ芳美市議の報告を掲載します。

【東久留米市 かもしだ芳美市議の報告】
公立保育園の廃止・民営化と市民の願い


しんかわ保育園が廃園に
「保育園を守れ」の市民運動が展開されて


 公立保育園の問題について報告したいと思います。
 しんかわ保育園のことからお話をさせていただきます。この4月で、しんかわ保育園は閉園になりました。2019年4月から段階的に募集停止がおこなわれ、毎年1学年ずつ少なくなっていくなかで、2024年3月に1学年だけとなった年長児をしんかわ保育園から送り出して、在園児がいなくなったということで閉園となってしまいました。
 2016年3月に実施計画が示され、多くの方が「しんかわ保育園を守れ」と署名も含めた市民運動が展開されました。その声が市議会にもあげられてきたなかで閉園が強行されました。

10園あった公立保育園は4園に
どれだけ子どもたちを傷つけてきたか


 東久留米市は、かつては10園あった公立保育園を4園まで減らしてきました。しんかわ保育園をなくしても、代替園がないんです。市は「民間化」という新たな言葉をつくりだして、代わりの保育園は建てない。よって引き継ぎもしない。そういう事実上の廃園計画をすすめてきたわけです。その手法がどれだけ子どもたちを傷つけたか。子どもたちのよりよい成長・発達にとってどうだったのか。想定していた地域とか他園との交流事業、地域事業などについても、コロナ禍となるなかで制限が出て、できなくなる期間もありました。そういうことが子どもたちにどう影響しているのか。募集を再開すべきではないか、ということでたびたび議会で取り上げてきましたが、廃園が強行されました。それが子どもたちにどう影響したか。このことを検証して反省すべきだ、ということも議会で述べました。

次期民営化の対象園 ちゅうおう保育園
公私連携ですすめると、と市は説明


 公立保育園は残り4園になりました。ちゅうおう保育園、まえさわ保育園、はちまん保育園、はくさん保育園です。「東久留米市保育サービスの施設整備・運営及び提供体制に関する実施計画(令和5年8月改訂)のなかで市は、「引き続き保育ニーズと提供体制の均衡を図りながら、民間活力の導入の考え方に沿って取り組みを推進」するといっています。
 昨年8月、ちゅうおう保育園が次期民営化の対象園として公表されました。公私連携型という手法ですすめる、ということで説明がありました。無償で土地を貸す。無償で建物を譲渡する。園舎の建て替えは新しい事業者が引き受けた上で行う、という条件をつけています。新たに延長保育、産休明け保育、一時保育、病後児保育、事業者からの提案による事業が可能となる、と説明しています。
 最初に示されたスケジュールは、次のとおりです。
 令和5年度(2023年度) 保護者への周知
 令和6年度(2024年度) 事業者選定・決定
 令和7年度(2025年度) 引継保育
 令和8年度(2026年度) 公私連携型保育所へ移行
 建て替えは原則として令和11年度(2029年度)に工事着手

議会に保護者から反対の声が
1万8939筆もの署名を添えて


 保護者から反対の声が議会にあげられました。昨年9月議会に、公立保育園の存続を求める請願が3つ提出されました。そのなかでも、ちゅうおう保育園の当事者である保護者の方々から提出された請願には、450筆の署名が添えられました。また、市民の方々による請願には1万8123筆の署名が添えられていました。しかし、その後も続々と署名が届けられ、昨年12月議会で私が紹介した総数は1万8939筆もの署名が集まったということでした。

入園前には何の説明もなかったのに「あんまりだ」
スケジュールが3年延期に


 ちゅうおう保育園の保護者の方々からは、スケジュールについて「あんまりではないか」という指摘がありました。といいますのも、昨年8月に計画が示された時点で、ゼロから2歳児のクラス子どもたちは、卒園する前に新しい事業者に代えられてしまう。入園前には何の説明もされていなかったにもかかわらず、勝手に事業者が代わる。これはあんまりではないか、と。複数回にわたって説明会を開かれていますが、そのなかでもさまざまな質問が出されてきました。
 この声が市政を動かしました。昨年8月に示された実施計画を今年1月にさらに改訂しなおして、最初に示したスケジュールから3年延期をする、ということが示されました。

公立保育園の存続を求めてきた共産党市議団
市として市民に説明することは必須の仕事


 日本共産党東久留米市議団は、公立保育園の存続を求めてきました。市の計画に対してさまざまな指摘をしてきました。公立保育園の問題は、市民から存続を求める声が請願として毎議会寄せられている重大課題です。その上で示された、ちゅうおう保育園の民営化、市内初の公私連携型という手法なのですが、共産党は「市民説明会をすべきだ」と求め続けてきました。市は、まず当事者へということで保護者に説明をしてきました。保護者への説明はもちろん大事なことなんです。同時に、当事者は広い市民です。公立保育園の問題は、長年の市民の重大課題ですから、市民への説明は必須だと思います。

市は市民に説明しないまま
行政の責任放棄


 実施計画は昨年8月に示されて今年の1月に改訂されました。その間に、4月から入園する子どもたちの申請が行われ、一次申請が締め切られている段階で民営化の3年延期ということになりました。申請した保護者にとっても問題です。対象者が広い市民なのですから、当事者は市民なんです。市民の声を紹介しながら質問してきました。
 でも、市は市民に説明しないままです。これは行政の責任放棄といえると思います。
 これまで強行されてきた公立保育園の民営化や廃園で、どれだけ子どもたちや保護者、先生方、市民が傷ついてきたのか。これに市はきちんと向き合っていない。
 立川市では、これまでの民営化について、アンケート調査などを行っています。市として調査の結果を公表しています。東久留米市も調査をすべきです。

東久留米の公立保育園
長い歴史をもち地域の子どもと保護者を支援


 共産党は、公立保育園の役割があるんだ、ということをたびたび指摘してきました。東久留米の公立保育園は、40年50年の歴史をもち、すぐれた保育実践をつみかさね、異年齢保育の実践など全国的にも有名です。障害児保育を率先してすすめ、セーフティーネットとしての役割も果たしてきました。さらに、地域に根差し、地域の子どもと保護者の支援もおこなってきています。市は、民間と違いはないの一点張りですが、市民が納得できる説明もなく、市民にとって大事な公立保育園をなくしていくことは絶対に許されないと思っています。公私連携型を取り入れている西東京市では、公立保育園の役割をしっかり認識した上で、一定公立保育園を残す方針をもっています。
 公立保育園を守るために、共産党市議団は引き続き、市民のみなさんと一緒に全力を尽くしていくことを述べまして、私からの報告とさせていただきます。

公立保育園廃止・民営化の問題を報告する
かもしだ芳美市議
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by hara-noriko | 2024-05-10 22:11 | 市政報告 | Comments(0)

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