心身障害者福祉手当の拡充求める陳情が継続審査に   

月当たり1万5500円の手当
28年間も引き上げられていない

 5月24日、都議会厚生委員会がありまして、定例会前の事前の説明や、また都民のみなさんから提出をされた陳情を審査しました。この陳情審査でとてもうれしいことがあったので、ぜひそのことをみなさんに報告したいと思います。
 厚生委員会に提出されていた陳情は、障害者のみなさんからたくさんの署名を添えて提出をされたものでした。東京都の心身障害者福祉手当を拡充してほしい、という内容です。いま、月当たり1万5500円の手当が出されていますが、これがなんと28年間、一度も引き上げられていない。物価は本当に高騰していて大変な状況なのに、また障害者の年金も決して良くなっていないのに、この手当は28年間も放置されたままです。

手当てを受けている人は7人に1人
障害者手帳を持つ人すべてを対象に


 さらに、この手当を受けていない障害者のみなさんが多くいらっしゃる。障害者福祉手当を受けている方は、7人に1人という割合になっています。障害者手帳を持っているすべての人たちを対象にしてほしい。そういう陳情でした。

これまではずっと不採択
今回は全会一致で継続審査に

 こうした陳情は、これまで何回も都議会に出されていました。ですけれども一度も、この近年では採択をされていません。ずっと不採択のままという状況だったんです。ですけれども、24日は議論の結果、なんと全会一致で継続審査ということになりました。継続してきちんと調査をしていくことが、都議会として必要だという判断をした、ということになります。こういうふうになりましたので、あと1年間、私たちの任期が残っていますけれども、この任期中、しっかりと調査していくということになります。
 この障害者福祉手当の問題は、障害者のみなさんの権利と、そして暮らしを守っていくために、本当に拡充しなければならない、そういう課題だと思っています。

ひとり親家庭の児童育成手当も引き上げられていない
小池都政8年間の責任は重い


 実は、この障害者福祉手当、それからひとり親家庭の児童育成手当、この2つの手当は、28年間一度も見直しされていないんです。私たちは、この問題を、近く行われる都知事選挙でも大争点にしていかなければならないと思っています。なぜならば、福祉が切り捨てられてきたことについて、8年間都知事として就任してきた小池知事は、一度も見直すことをしていないんです。小池知事は、みなさんご存知の通り、目立つことではメディアに登場して発信しますけれども、ずっと切り捨てられてきた、こうした福祉・暮らしを取り戻す、そういう提案はほとんどしない。これが小池都政の8年間でした。

障害者のみなさんの運動が動かした
都知事選 蓮舫さんを押し上げるために全力尽くす


 そういう意味でも、障害者のみなさんの運動に押されて、この障害者福祉手当拡充の陳情が継続審査になったというのは、本当に重みがあると思います。障害福祉分野では、障害者医療費助成の拡充の陳情も継続審査になっています。2つの大きな課題が継続審査になった状態で知事選を迎えます。今度の都知事選挙で、障害者やひとり親家庭の手当などをちゃんと拡充する人を知事にしなければならないのではないでしょうか。
そうしたなか、5月27日、立憲民主党の蓮舫参院議員が出馬を表明しました。市民と野党の候補者選定委員会が蓮舫さんを擁立することを決めました。29日の都議会開会日には、都議会野党の各会派に蓮舫議員があいさつにかけつけてくださいました。財界ファースト、都民の暮らしに無関心な小池都政を変えるチャンスです。「格差で光があたらない、困っている人たちに、私は政策を届けたい。仕事を、食べ物を、安心を、子どもたちには教育の充実を届ける。そんな都政をつくりたい」と記者会見でも語った蓮舫議員をおしあげるために、全力を尽くしたいと思います。

日本共産党都議団の控え室を訪れた蓮舫さん(中央右)
大山とも子都議団長(中央左)としっかり握手
心身障害者福祉手当の拡充求める陳情が継続審査に_b0190576_13171582.jpg
駅前で都政報告
心身障害者福祉手当の拡充求める陳情が継続審査に_b0190576_13172119.jpg




by hara-noriko | 2024-05-31 13:18 | 都議会 | Comments(0)

<< 熱中症対策を都に申し入れ 都議会第2回定例会が始まります >>