酷暑のなか 屋外の学校プールが使えない
2024年 07月 21日
東京・清瀬市で学校プールを考える学習会
屋内の学校プールが必要ではないか、と
7月20日、東京・清瀬市で行われた学校プールを考える学習会に参加しました。清瀬市は学校プールを廃止して、水泳指導の外部委託化をすすめています。子どもたちが楽しみにしているプール、水泳の在り方を変える内容に、市民の方々は効率優先でなく子どもたち中心に考えるべきだ、学校プールを廃止すべきではない、と声をあげています。同時に、この酷暑のなか、屋外のプールになかなか入れないということで、屋内のプールを地域につくっていくことが必要ではないか、という意見が出ていました。
共産党都議団の調査でも屋内学校プールが増えている
ほとんどが23区 ここにも多摩格差が
実は、日本共産党都議団が昨年夏に実施した全区市町村に対する調査では、屋内プールが増えてきていることがわかっています。ところが、そのほとんどが23区内です。多摩地域ではなかなか増えていない、という問題がわかりました。これは明らかに多摩格差だ、と私は思っています。
学校プールの改築・新築には国の補助が
東京都からの補助はなし それでいいのか
学校プールを改築・新築する、あるいは屋外プールに上屋をつくるという場合には、国から補助が出ます。国の補助は屋内プールでも屋外プールでも出ます。ところが国の補助は、費用の3分の1だけとなっています。しかも、東京都には補助がありません。
私は学校プールの廃止問題を2回続けて質問で取り上げましたけれども、このなかで、学校プールを改修するときの費用を東京都も国と一緒に支援すべきだ、と求めました。教育長は、学校プールの補助については国に対して拡充するように求めています、と答えました。つまり、いまの補助の仕組みでは足りない、ということを東京都の教育長も認めているわけです。
そうであれば、東京都の豊かな財政力をいかして、東京都自身が補助すべきではないかと思います。
(注)学校プールの質問
昨年9月の本会議質問
今年3月の予算特別委員会質問
都の支援実現へ 市民のみなさんと一緒に求めていく
学校プールの学習会のなかでは、「東京都がちゃんと支援してほしい」という声が出されました。子どもたちが楽しみにしている学校プールが酷暑のなかで入れないという状況が生まれているなか、屋内プールを自治体がつくろうと思ったときには東京都も支援する。この実現を市民のみなさんと一緒に求めていきたいと思っています。
冷房がついた体育館で熱中症が
断熱対策も求められている
学習会に出ているときに、こういう話もありました。
ようやく体育館に冷暖房がついた。そういう自治体が増えてきているわけですけれども、にもかかわらず7月19日の終業式のときに、ある小学校では熱中症でお子さんが倒れてしまうということが起きました。エアコンがついたのになぜ熱中症が起きたのか、断熱はどうなのか、など改めて確認することが必要だと思いました。体育館だけでなく、特別教室や給食調理室など、学校の酷暑対策について、しっかり調査もして、東京都に必要な支援を求めていきたいと思っています。
by hara-noriko | 2024-07-21 23:21 | 東京都政 | Comments(0)