共産党都議団が都に2つの緊急申し入れ
2024年 07月 26日
シルバーパスの改善
7月25日、日本共産党都議団は小池都知事あてに2つの緊急申し入れを行いました。コロナ対策とシルバーパスの改善です。
谷川智行医師が感染者が増えている現状を発言
治療薬が高すぎるために、すすめても断る方がほとんど、と
コロナ対策は、東京都委員会のコロナ対策本部と合同でおこないました。藤田りょうこ都議が説明したのち、谷川智行医師(衆院比例東京ブロック予定候補・東京4区重複)が、現場でコロナ感染の患者さんがどんどん増えている現状を発言。実際には症状があっても受診していない人が相当いるだろうことを考えると、想像以上に増えていると考えられる、と。治療薬が高すぎるために、すすめても断る方がほとんど。持病があってリスクが高い方も、金額が高いのであきらめる…。ここへの都の支援が必要など、リアルな状況を話してくださいました。現場を知る医師の発言は説得力が違う、と実感しました。
坂井和歌子さんも発言
後遺症対策の大切さを訴える
また、衆院比例東京ブロック予定候補の坂井和歌子さんも、吉良よし子議員の質問をひきながら、後遺症で苦しんでいる人が多いこと、そのなかには、子どもたちも多く、自分の未来に絶望してしまっている胸が痛む状況があることを話し、後遺症相談の大事さを訴えました。
私も発言しました
福祉施設での職員の集中的検査を再開するよう求める
私たち都議団メンバーも都民の声や状況をくわしく伝え、対策を強く求めました。私も、ごく最近、コロナに感染して、持病が悪化し短期間のうちに亡くなった障害者の方がいらしたこと。長引くコロナ禍のなかで、体力が落ちているところで感染している。やはり、弱い立場におかれた方々にしわ寄せがいっている、ということを伝え、福祉施設での職員の集中的検査を再開することを強く求めました。
ほとんどのコロナ対策を終了してしまった東京都
必要な対策をただちに実施すべきです
この4月から、ほとんどのコロナ対策を終了してしまった東京都…。基本的な対策を復活すべきです。あわせて、マスク着用など感染防止対策の効果について積極的に発信すべきだということも強く求めました。今回の要請項目について、都はふみこんだ答弁はしませんでした。ですが、もうすでに平常時とは異なる状況なのですから、必要な対策をただちに実施して、都民の命を守るべきです。
申し入れ内容
(1)感染拡大や高齢者施設等でのクラスター発生、医療機関のひっ迫などの状況や、マスク着用などの感染防止対策の効果などについて、都として積極的に発信すること。
(2)高齢者施設や障害者施設での集中的検査を再開すること。
(3)新型コロナ治療薬の自己負担への助成を行うよう国に求めるとともに、都として助成を行うこと。
(4)コロナワクチンの自己負担への補助を行うこと。
(5)コロナ後遺症の相談窓口を設置すること。
(6)コロナ患者の入院を受け入れる医療機関に対して、謝金を支払うこと。
(7)民間医療機関では受け入れが困難なコロナ患者を、都立病院で積極的に受け入れること。
申入書を手渡しているのが原のり子
私が申し入れの内容を説明
1000円パスの一斉更新 期日に遅れても大丈夫
シルバーパスの改善については、私が内容を説明し、都議団メンバーから都民の声や実態を届けました。先日、ブログでも書いたように、1000円パスの一斉更新について、期日に遅れても大丈夫だということを、改めて確認できよかったです。もう間に合わないとあきらめていた方は、ぜひ、あきらめずに手続きなさってください! また、来年度に向け、手続きのわかりにくい点などについて、今年度の実施状況をふまえて考えていきたい、との話もありました。
混乱を招いた都のやり方
パスを無料にすればこんなことにはならない
コロナ禍の間、所得確認は行わずに更新がおこなわれていました。しかし、5類になったことを機に、以前のように所得確認が行われることになり、同時に、手続きも郵送だけにしてしまいました。くわえて、介護保険通知書が遅くて更新期限に間に合わない地域もでたため混乱がうまれたのです。そもそも、無料のパスにすれば、こうした混乱は起きません。また、1000円か2万510円のパスしかない、という設定を改善させていくことは多くの人から求められています。みなさんの声を聞いて、制度の改善・充実をすすめたいです。
申し入れ内容
【1】一斉更新手続きについて
(1)提出期限を過ぎても大丈夫であることを、「○月○日までに手続きしていただければ間に合う」などのように、具体的にお知らせをお願いします。
(2)所得確認書類として、介護保険料納入(決定)通知書を使う場合、手元に通知書が届いてから手続きすればよいことを、全ての対象者に伝わるように改めてお知らせしてください。
(3)心配なこと、問い合わせたいことがある場合は、東京バス協会のシルバーパス専用電話で対応していることを、改めてお知らせしてください。
(4)以上、(1)~(3)のお知らせの方法は、改めて個別に通知する、ホームページに掲載する、各自治体の役所に掲示する、あわせてチラシを置く、などを実施してください。
(5)郵送での手続きが困難な方への個別の配慮を十分におこなってください。
(6)今年度の手続きについて利用者のみなさんの意見を聞き、来年度に向けて改善をお願いします。案内が届いてから提出までの期間を十分に確保することや、郵送だけではなく、臨時の更新会場を設けて、直接疑問などに答えられるようにすることなどを検討してください。
【2】シルバーパス制度の改善について
(1)パスを一律無料にすれば、所得確認が不要になり、確認に伴う混乱も避けられます。都の財政力を活かし、すべての希望する高齢者が無料でシルバーパスを受け取れるよう改善してください。
(2)多摩都市モノレール、ゆりかもめ、全てのコミュニティバスなどで活用できるようにするとともに、都県境を越えるバス路線でも適用されるよう改善をはかってください。
by hara-noriko | 2024-07-26 23:54 | 東京都政 | Comments(0)