コロナ 経済的な格差が命の格差につながっている   

毎週土曜日の定例宣伝
都や国にコロナ対策の復活を求める


 8月10日の土曜日は、日本共産党後援会の方と一緒に、駅前で夕方の定例宣伝をおこないました。このなかで私は、コロナ対策の復活が緊急に必要になっていることを訴えました。治療薬が高くて利用できない問題など、経済的な格差が命の格差につながっているからです。以下はスピーチの大要です。

コロナは侮れない
昨年は、お盆過ぎから感染が増加

 毎日、暑いですね。気を付けてお過ごしください。熱中症対策も必要です。同時に、新型コロナウイルスの感染に対しても警戒が必要です。東京都内では12週連続して感染者が増えてきましたが、9日に発表された都の感染情報では少し下降したという状況です。 ところが、コロナは侮れないというのが昨年のグラフを見ても明らかです。昨年は、今年と同じように一旦は下降したのですが、そのあとお盆を過ぎてから感染がグンと増えました。暑いなかではありますけれども、混雑している場所などでの感染対策、可能な方はマスクの着用も含めて、十分に注意していくことが大事になっていると思います。

6月に再感染、持病が悪化して命を落とされた方
コロナは終わっていない


 コロナに感染して命を落とされた方々が私の身近にいらっしゃいます。とくに障害をもっている方や高齢者の方、持病をもっている方は、本当に注意が必要だと思います。
 障害をもっているある方は、1カ月の間に亡くなられてしまい、みなさん、大きなショックを受けました。この方は、コロナの緊急事態宣言が出ていたころに一度感染しています。その後は回復して元気に生活していたのですが、コロナの時期がとても長かったため、その間なかなかいつもどおりの生活ができませんでした。たとえば運動して体力をつけることが十分にはできませんでした。体力・免疫力が落ちてきているなかで、5類になってから今年の6月に再び感染して、元気になったかなと思ったら持病が悪化、わずか1カ月で亡くなられてしまったんです。
 こういうことが現実に起きていることをメディアも報道しないので、コロナが終わったかのように思われてしまいますが、実際には終わっていないのです。

お医者さん方と懇談
コロナに感染した患者さん「高すぎるのでけっこうです」と


 先日、お医者さん方と懇談しました。このなかで、とくに高齢者の方、重症化リスクの高い方については、コロナに感染したことがわかったら早めに治療薬を使うことが必要になります。あるお医者さんは、1日のうちにコロナ陽性の患者さんが20人いたそうです。その方々みんなに「なるべく治療薬を使ってもらいたい」と話をしたら、「高すぎるのでけっこうです」と全員に断られたそうです。
 治療薬は種類によっていろいろですが、3万円とか1万5000円とかという金額になりますので、「薬代を払うのだったら家で寝ています」といわれることがほとんどだ、とおっしゃっていました。

経済的な格差が命の格差につながっている
共産党都議団 小池知事に緊急の申し入れ


 経済的な格差が命の格差につながってしまっている。これは本当に放置できないと思います。日本共産党都議団としては、小池知事にあてに「コロナ感染症から都民の命と医療を守れ」と緊急の申し入れを行いました。ことしの3月末までは、国も東京都もコロナ治療薬に対する補助を行っていたのですから、それを復活させるように求めました。
 東京都医師会の尾崎治夫会長も記者会見をして、このことを緊急に求めています。日本共産党国会議員団も、治療薬への補助を緊急に求めています。

やる気のない小池知事
治療薬への支援さえしないのか


 いまのところ、小池知事はまったくやる気がない。都知事選では「命を守る」といっていたのに、治療薬への支援さえしないのかということが問われています。

共産党が都知事に求めていること
治療薬への補助、施設での検査、後遺症相談窓口


 私たち日本共産党としては、コロナは本当に侮れない、とくに重症化リスクの高い方々には十分な注意が必要で、そのためにはみんなでそのことを共有して、感染対策をとっていくことが必要だと考えています。
 共産党都議団が緊急に求めているのは3つです。
 1つは、コロナの治療薬に対して公費の補助を行うことです。今年3月末まではやっていたのですから、直ちに復活する。
 2つ目は、障害者や高齢者の施設などで行われていたPCR検査の実施、抗原検査キットの配布です。これも復活させる。
 3つ目は、後遺症の相談窓口を復活させることです。

「感染したときは軽くても、後遺症が深刻だ」
都立病院で行っていた後遺症相談窓口の復活は急務


 コロナは、「感染したときは軽くても、後遺症が深刻だ」という方がたくさんいらっしゃいます。子どもさんでも、若い人でも、後遺症で学校に行けなくなったり仕事ができなくなったりした方が多くいらっしゃいます。
 それなのに東京都は、都立病院で実施していたコロナ後遺症の相談窓口をすべてやめてしまいました。これをちゃんと復活させて、みなさんが相談できる体制をしっかりとっていくよう、私たち共産党は緊急に求めているところです。
 先日は、NHKでもコロナ後遺症の問題は深刻だ、ということで取り上げていました。後遺症の深刻さを多くの方に伝えながら、都がコロナ対策をしっかり取り組むように引き続き求めていきたいと思います。

毎週土曜日夕方の定例宣伝で訴えました
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by hara-noriko | 2024-08-11 18:52 | 東京都政 | Comments(0)

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